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ノート:脳回

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名称について

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脳回ではなく回転とするのが正しいのではないでしょうか。「特別支援教育を学ぶ」ISBN:978-4-7795-0285-9 より。--柳絮 2011年2月3日 (木) 22:53 (UTC)[返信]

ご提示された書籍が手元にないので分かりませんが、少なくとも神経科学一般においては、gyrus の訳語は「脳回」が一般的だと思います(例えば伊藤正男監修『脳神経科学』ISBN-13: 978-4895901925)。少なくとも「回転」という訳語は聞いたことがありません。なので、記事名は現状維持が良いのではないでしょうか。ただ、『脳単』(ISBN-13: 978-4860430757)によると、gyrus は元々、ギリシャ語で「円、回転体」を意味するγυρος(ギューロス)に由来しているそうです。教育学の分野では語源を意識した訳語になっているんでしょうかね?--Choms 2011年2月4日 (金) 01:38 (UTC)[返信]
一般的と言い出すと色々ややこしいのですが、もう一つ手に入れた本、医歯薬出版の「人体の構造と機能」ISBN:978-4-263-23434-1では「回」とされていました。また、wikipediaで脳溝とされている部位も、両書では「溝」とだけされています。「特別支援教育を学ぶ」の注釈では「回」も「脳回」も誤用とされていて、特定の部位の回転を示す為の修飾語がつくと「中心前回」のように転を省くことから「回転」を「回」と理解した人の誤用と説明していますので、教育学分野とは別に古典的には元々「回転」であったのではないかと考えます。
また、これは個人ウェブサイトの為証拠として弱いですが、http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/academic/ でも「回転」とされています。「大脳の脳回」と脳が二つ続くような言葉は違和感があるのですが、近年の流れで脳の部位の名称であると分かりやすくしてあるのかもしれません。しかし少なくとも「脳回」とだけ名称を記されているのは問題があるのではないでしょうか。--柳絮 2011年2月4日 (金) 09:48 (UTC)[返信]
柳絮さんが提示されたサイトは個人ウェブサイトですが、解剖学の専門家のサイトであるため十分に信頼できると思います。この方のサイトでは『前頭葉の上外側表面は3つの脳溝によって4つの脳回(中心前回、上前頭回、中前頭回、下前頭回)に分けられる。頭頂葉の外側面は2つの脳奥によって3つの脳回(中心後回、上頭頂小葉、下頭頂小葉[縁上回、角回])にわけられる。側頭葉の外側面は2つの脳溝によって3つの脳回(上側頭回、中側頭回、下側頭回)に分けられる。』という文章があり、解剖学の専門家も『脳溝』や『脳回』という単語を使うことが分かります (つまり誤用ではない)。柳絮さんがこのサイトでgyrusは「回転」とされているとして考えたのは『Gyri cerebrales(大脳回)Cerebral gyri→約1cm幅の回転。』の記述ですよね?解剖学では一般に溝と溝に囲まれた部分を「回」、「回旋」、「回転」などと呼ぶのですが (後ろ2つの訳語は今回初めて知りました)、本記事のように脳の回について触れる場合には脳回という記事名が用いられるべきでしょう。記事名はなるべく具体的に付けるべきですし。この方のサイトの別の場所には『Gyrus →回、脳回:皮質のヒダによって生じる脳表面の蛇行状隆起(回旋)。』という記述もありました。--Choms 2011年2月4日 (金) 11:35 (UTC)[返信]
そうですね、ただ私が言いたかったことが、回転という名称があること、そして回転が誤用されて「回」もしくは「脳回」とされたのではないかと言うことです。このことに関しては、Chomsさんが教えてくださったように原語が回転ないし回と言う意味であることから、元々は回転と訳していたのではないかと言う意見として補強されると考えます。名称については難しい物でwikipediaの記事名の原則にはWikipedia:記事名の付け方#正式な名称を使うことと言う物があり通用される名よりも正式な名称が求められます。今回の場合は、脳回が通用名か正式な名称か、回転が正式な名称かという問題なのですが、私の持っている資料ではどちらとも言えないので今回は少しお騒がせした結果になりました。もう少し調べてみたいと考えます。
一応、脳回だけではなく回や回転という名称も使われることから、もし反論がなければ『脳回(のうかい、英: Gyrus, 複数形:gyri、別名:回転、単に回とも)』と記載させていただきたいと考えます。--柳絮 2011年2月4日 (金) 12:07 (UTC)[返信]
おそらく、大きい区分として回転、回旋があり、その下位区分として脳回があり、さらにその下位区分として大脳回と小脳回があるのでしょう。ですから、別名とするのも微妙にニュアンスが違うのかもしれません。また、脳回を単に「回」とする例は私自身もよく見ます(実際、記事名をつけるときは迷いました)。これらの点を踏まえて、冒頭の一文を『脳回(のうかい、: Gyrus, 複数形:gyri、単にとも)とは、にある『しわ』の隆起した部分 (回転、回旋) である。』とするのはいかがですか?--Choms 2011年2月4日 (金) 12:42 (UTC)[返信]
(インデント戻し)Chomsさんの解釈には賛同しかねるところがあり、提案に対する回答は置いてまず調べてきました。結論としては、私が調べた書籍では脳回としている本は少数派で一般的ではありませんでした。以下に記述します。
・医学書院出版「ポケット医学英和辞典」1967年第1版 ISBNなし。 gyrus 回、回転と記述。
・岩波書店「岩波講座 現代医学の基礎3 人体の成り立ち」1998年出版 ISBN 4-00-010913-8 (引用開始)大脳の表面には多数のしわがある。その高まりを回(引用終わり)
・メジカルビュー社「ステッドマン 医学大辞典」平成4年 3版 ISBN 4-78442-170-8 gyrus 回と記述。
・金原出版「医学大辞典 和ー羅英独仏 対照」1版 ISBN 4-307-00351-9 回転=脳回、脳回=回または脳回、とし、回の項目で詳細に記述。
・南山堂「医学大辞典」2001年出版 1版 ISBN 4-525-01041-X 該当部位を回と記述。
・南山堂「医学英和大辞典」1972年 第10版 ISBNなし gyrus 回[転]と記述。
・講談社「医科学大事典」 項目無し、ただし記述文において「脳回」および「脳回転」と記述。
・メジカルフレンド「医学生物学大辞典」昭和58年出版 1版 講談社講談社「医科学大事典」と同様。
・朝倉書店「医学英語文例辞典」1983年出版 1版 ISBN 4-254-30014-X 回[転] gyrus と記述。
・金原出版「医学大字典」昭和33年 gyrus 回・回転と記述。
・廣川書店「ドーランド 図説 医学大辞典」昭和56年出版 2版 ISBNなし gyrus 回・脳回と記述。
・日本臨床社「Medical Dictionary」昭和30年出版 ISBNなし gyrus 脳回と記述。
・廣川書店「造語方式による医学英和辞典」昭和61年出版 ISBN不明 gyrus 回[転](脳の) と記述。
・朝倉書店「からだの大辞典」 該当部を脳回と記述。
・丸善株式会社「解剖学名彙」昭和14年出版 20版 gyrus 回転と記述。
・南山堂「医学用語集」昭和21年出版 2版 gyri 回[転](脳の)と記述。
・目黒書店「体育解剖学」昭和18年出版 (引用開始)溝裂があって、これら脳葉および皺襞即ち回転に分かる。(引用終了)
ひとまず調べられたのが以上の17冊で、同じ出版社の物もあるため単純に数では言えませんが、gyrusは回転と訳すのも多いようです。また、回や回転と訳しても、文章中では脳回と書くことも多く、また脳回としている本でも例えば脳回転状頭皮などは「頭皮が脳回転のようになる」のように脳回転と記述することも多かったです。さらに戦中程度の古い本になると回転とだけする本が散見し、例えば中心前回なども中心前回転や海馬を海馬回転と解剖学の本が記述しています。もう少し多く調べてみてから、私なりの結論を出したいと考えますが、現時点では当初は回転であり、それが回が広まり、回ないし回転と記述するようになり、その中で正式な名称は回ないし回転ではあるが文章中で分かりやすくする為に、文章記述の場合に使う名称として脳回を用い、それがさらに広まって脳回とする所もあるのではないかと考えています。「回転」が正しいとは言い切れませんが、「脳回」が正しいとも言えず、一番多く使われているのは「回」であり、wikipediaのWikipedia:記事名の付け方#正式な名称を使うことを含めて考えれば、記事名は「回(脳)」として「古くは回転、文章中では混乱を防ぐ為に脳回とも記述される。」が一番収まりがよいのではないかと考えます。しかし、とりあえず記述している本をもう少し調べてみます。長くなりましたがとりあえずの報告として。--柳絮 2011年2月8日 (火) 09:43 (UTC)[返信]
非常に詳しい調査をしていただきありがとうございます。私の方でも3つ文献を追加しておきます。1つは学術用語の標準化のための学術用語集で2つは柳絮さんの提示された文献の改訂版です。
・オンライン学術用語集動物学編(増訂版) gyrus 脳回 とのみ表記
・メジカルビュー社「ステッドマン 医学大辞典」平成9年 改訂4版 gyrus 回 と表記、ただし解説文はほぼ脳回で統一。和英索引では回にはgyrus、回転にはrotation, torsionの訳をあてる、脳回は項目自体が無い。他の項目に脳回過剰 (polygyria)、脳回間の (intragyral)、脳回欠損 (agyria, lissensephaly)、(脳)回の配列 (gyration) 脳回(転)状頭皮 (cutis verticis gyrata) などの項目があり。
・南山堂「医学大辞典」2006年出版 第19版 回、脳回、回転の項目なし。ただし、『脳回転異常→大脳の脳回の形成異常のことである』という項目はあり。
『回』、『回転』、『脳回』のどれが正しい正式名称かという問題はどうやら非常に難しいようですね。ちなみにwikipediaのルール上、これらの全てが等しく正式名称であると仮定した場合、おそらく記事名は『脳回』になると思います。確かに記事名を付ける上でWikipedia:記事名の付け方#正式な名称を使うことは大切なガイドラインではあるのですが、ガイドラインよりも上のルールとされている方針にWikipedia:曖昧さ回避というものがあります。これによると『曖昧さ回避に載せていた名前と同等に使用される別名や正式名称がある場合には、それを使う方が望ましいでしょう。例えば、プログラミング言語のCならばC言語を、お金という意味の「金」ならば貨幣を項目名にしましょう。』とあるため、現状では助数詞へのリダイレクトになっている『』やすでに回転回転 (数学)回転 (スキー)など複数の項目がある『回転』よりも『脳回』が優先されるべきだと考えられるからです。また、Wikipedia:表記ガイド#学術用語に学術用語は学術用語集に従うようにというガイドラインもあります。--Choms 2011年2月8日 (火) 12:06 (UTC)[返信]
Chomsさん、資料と指摘をありがとうございます。何が正式かと言う話をすると、強いて言えば一番最初に出した資料が「誤用である」とどれが正しいかを書いてあり、他に正式な言葉としている資料が無く「回転」と言う訳語が他の資料にも示されるように存在する言葉なので、「回転」が正しいということになるのですが、ただし今回はwikipediaの話でありwikipediaの記事名の原則に従うべきだと私も考えます。プロジェクト:医学#記事の見出しについての大まかな指針にも「可能な限り現時点での正式名称を思われるものを使います。 日本語による学会が定めた名称がよいでしょう。」とありますので、記事名を学会の学術用語集で記されている脳回とし2011年2月4日 (金) 12:07 (UTC)で提案したように『脳回(のうかい、英: Gyrus, 複数形:gyri、回転、単に回とも)』と本文中で記すのが良いのでしょうね。私の浅慮によりお騒がせした結果となりました。
あとこれは当該記事ページで書くべきコトですが、wikipediaの基準に従うならばwikipediaで「脳溝」とされているページもsulcusが学術用語集で「溝」となり「脳溝」と言う言葉がないことから「溝」とすべきなのかもしれませんね。この記事と同じくChomsさんが作成された記事のようなので一応。--柳絮 2011年2月9日 (水) 14:50 (UTC)[返信]
本記事については、記事名は『脳回』のまま、『脳回(のうかい、英: Gyrus, 複数形:gyri、回転、単に回とも)』と記すことに賛成したいと思います。一方脳溝の記事名についてはWikipedia:曖昧さ回避に従い、すでに曖昧さ回避になっている『』ではなく『脳溝』にするべきだと考えます。ただ、脳回と同様に冒頭の文を直すべきだと思います。--Choms 2011年2月16日 (水) 11:32 (UTC)[返信]