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ノート:統括官

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「分掌」の解釈について

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現時点の記事本文に「2人以上の統括官で特定事務を分掌しているわけではないので、実際には局長相当職という以上の意義は無い。」とありますが、この見方に異論があります。分掌官の分掌とは「分掌官同士で(官房長・局長連中の所掌範囲以外の部分を)分かち掌る」という狭い意味だけでなく、同格とされる官房長・局長とも府省内業務全般を「分かつ」という意味があるのではありませんか。外務省にも当然官房長・局長がいますから、国際情報統括官が「分掌する相手」はきっちりいるワケで、同統括官は定数1人でも立派に「分掌している」と思います。分掌官が複数いないことが異例であるかのような書き方には違和感を覚えます。--無言雀師 2006年12月22日 (金) 15:22 (UTC) / 一部修正--無言雀師 2007年3月13日 (火) 07:13 (UTC)[返信]

「分掌」の意味について、無言雀師さんの解釈に賛同します。個々のが省の事務の一部を分掌しているのと同様に、統括官は省の事務の一部を局と同じレベルで分掌しているのです。
中央省庁等改革推進本部顧問会議第14回会合(平成11年7月26日開催)に資料7として提出された「官房・局及び課室の整理並びに分掌職の活用について」(平成11年7月15日)と題する文書の中の3-(1)に、「局長級分掌職」の項目があり、内閣府、総務省、厚生労働省、国土交通省に定数が複数人の局長級分掌職(この時点ではまだ政策統括官という職名は考案されていない)を置くのと同様に、総務省に臨時に定数1人の局長級分掌職(後に郵政公社統括官という職名が付与される)と文部科学省に定数1人の局長級分掌職(後に国際統括官という職名が付与される)を置くとしており、定数が複数であろうと1人であろうと、それらはどちらも「局長級分掌職」とされています。
なお、用語としては若干の混乱があり、別紙1として添付された「官房及び局の数の削減について」(平成10年11月20日)の内閣府の備考の箇所に「経済財政、科学技術、防災等の企画調整部門は局長級分掌官(相当数)とし、この他、総務局、沖縄振興局、国民生活局、賞勲局、男女共同参画局(いずれも仮称)を置く。」との文言があり、ここでは「局長級分掌職」ではなく「局長級分掌官」という用語が使用されています。
分掌職か分掌官かについては、国家行政組織法第20条第1項(および内閣府設置法第17条第1項)で言うところの「官房及び局の所掌に属しない事務の能率的な遂行のためこれを所掌する職で局長に準ずるもの」を表現するには、よりはのほうが、より正確ではないかと考えます。
定数が複数の分掌職と1人の分掌職とを使い分ける用語例としては、前者を「複数官型分掌職」とし、後者を「単官型分掌職」とする例が、外務省の国際情報局から国際情報統括官組織への改編を説明する文書(PDFファイル)の中で使用されています。
なお、外見上は複数官型分掌職であっても実態は単官型分掌職である場合があり、そのことは、「内閣府政策統括官の職務の担当区分の表記改正等について」(平成16年4月1日)によってもうかがえます。
上記の内容は、分掌官の項目における説明文についてもあてはまります。--Htks 2006年12月23日 (土) 10:02 (UTC)[返信]
詳細な解説本当にありがとうございます。いずれどなたかが所要の修正をされることを期待します。さて前言について少し言い訳を。今回の解釈についてはHtksさんのほうがより適切です。当方は「官房長・局長と分掌している」と書いてしまいましたが、正確には統括官と対応するのは大臣官房及び局であってその長ではありません。政令・府省令でも官房・局・部・課・室の事務は「~の所掌事務」とされる(「局長の職務」ではない)のに対し、「○○官」は「~の職務」と書かれ、ともに同格扱いで条文に書かれますので、統括官が一身で(あるいは統括官の職が)局に匹敵する(局長・課長等はその局の一部に過ぎない)ということになります。そのことは分かってはいたのですが、ついつい「長と同列」と書いてしまいました。すみません。あと蛇足ですが、内閣府政策統括官については、内閣府政策統括官の職務分担に関する訓令(平成13年内閣府訓令第19号)により詳細が規定されますが、平成15年内閣府訓令第5号による改正(現時点で14回の改正中の3回目)において「経済財政-景気判断・政策分析担当」(現・経済財政分析担当)の担当職務欄に誤った規定(存在しない6を7に繰り下げる)がなされたのですが正誤訂正されず、平成17年内閣府訓令第17号においてその過誤がまるでなかったかのように(存在しないが存在することにされてしまった7を8に繰り下げることなく6を7にする)上書き改正が行われ現在に至っています。Htksさんにお示しいただいた各種の文書を見るにさすが一流の官僚によるものだと感心しますが、一方でこういういいかげんな放置プレーもあったりします。--無言雀師 2006年12月23日 (土) 17:59 (UTC)[返信]