ノート:淫蕩/2011年7月11日の版
- 2011年7月21日 (木) 04:10 (UTC) Damena (会話 | 投稿記録) (83,988バイト) (template:工事中を付加)
- 2011年7月11日 (月) 03:52 (UTC) 210.147.63.97 (会話) (83,934バイト) (→18世紀のパリにおける淫蕩)
- 2011年6月29日 (水) 08:50 (UTC) Damena (会話 | 投稿記録 (83,909バイト) (コメント依頼に提出)
- 2011年6月28日 (火) 23:39 (UTC) 220.104.147.177 (会話) (83,869バイト) (赤字修正)
- 2011年6月28日 (火) 22:43 (UTC) 220.104.147.177 (会話 (83,899バイト)
- 2011年6月28日 (火) 22:42 (UTC) 220.104.147.177 (会話 (83,858バイト) (2011年6月28日 (火) 12:25の 221.188.72.236による版が正しいのでそれを支持。淫蕩と明言している出典とその情報を加筆。+ 正しい類語。+otheruse)
- 2011年6月28日 (火) 22:38 (UTC) 220.104.147.177 (会話 (+独自研究)
- 2011年6月28日 (火) 14:46 (UTC) Uaa (会話 | 投稿記録 (74,550バイト) (221.188.72.236 (会話) による ID:38180667 の版を取り消し言いたいことはあるらしいけど、単なる荒らしにしか見えん。)
以下、210.147.63.97による2011年7月11日 (月) 03:52 (UTC)の版の記述の内、有意な可視部分を転記する。--Damena 2011年7月21日 (木) 04:49 (UTC)
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
淫蕩(いんとう)とは、酒色にふけり[1][2]、素行の悪いこと[2]、だらしのないこと[1]。
概要
[編集]江戸時代では「淫蕩」という言葉には、主な遊びとされる「飲む(飲酒)」「打つ(博打)」「買う(売春)」の意味合いが三語法的に含まれており、色事だけでなく、酒や博打に溺れて身を滅ぼした者やそれによって自堕落な生活を送っている状態なども全て指して戒めたという。[4][5][6]
字義
[編集]淫
[編集]淫(いん)や婬(いん)という字・語は、特に男女の性行為に関して非難の意を込めていうことが多い [7]。また、古くから「淫」や「婬」という漢字そのものが性交や性器に関連する言葉として使用されている。古い使用例として、平安時代(後期)の説話集『今昔物語』には「不浄の淫付きて染みたり(精液が付着すれば穢れてしまう)」や「男女娶がずと云えども、身の内に婬入ぬれば、此なむ子を生じける(男女が結婚せずに、身勝手にみだらな行いをすれば、望まぬ子供を妊娠してしまう)」などがある[7]。[注 1]
蕩
[編集]「蕩(とう)」という漢字は「揺れ動く」や「締まりがなく、だらしながない」という意味を持っている。
「誑かす(たぶらかす)」の当て字として「蕩す(たぶらかす)」などと使用されたり、酒食や女遊びに耽る「放蕩(ほうとう)」や、財産を使い果たす破産と同義の「蕩産(とうさん)」といった言葉などで使用される。[2][7]
日本
[編集]江戸時代では「淫蕩」という言葉には、主な遊びとされる「飲む(飲酒)」「打つ(博打)」「買う(売春)」の意味合いが三語法的に含まれており、色事だけでなく、酒や博打に溺れて身を滅ぼした者やそれによって自堕落な生活を送っている状態なども全て指して戒めたという。[4][5][6]
18世紀のパリにおける淫蕩
[編集]1793年10月、パリの革命庭園とモンタンシエ劇場の回廊は、7歳~14、15歳ほどの少年少女でいっぱいになり、彼らが淫蕩ぶりを見せたことが、フランスの警察報告には残されているという[8]。同時期にはフランスでポルノクラブが登場し、オペラ座で、顔面だけ仮面で覆いつつもあとは裸という舞踏会を開催したという[8]。娼婦の舞踏会というのが毎日何百回も開かれたり、「ギリシア人、ローマ人の裸体」というテーマでショーが上演されたりしたと言い[8]、23もの劇場が、こうした類のショーに使われたという[8]。1770年のパリの人口60万人に対し娼婦の数が2万人に及んだという。さらにフランス革命の時期には、娼婦の数が3万人に及んだという[8]。
文学と淫蕩
[編集]澁澤龍彦は次のように指摘した。「『午後の曳航』は淫蕩な思想の小説である。父と子、母と子、また、母とその恋人との情事を靦き見する少年、といった図式的な設定は、淫蕩な思想の枠組としてまことに好都合にできている。」[9]。
文学の関連項目
[編集]注・出典
[編集]注
[編集]- ^ また、仏教用語としての性道徳の戒律は「淫戒(いんかい)」とも呼ばれ、これを違反する行為は「淫犯(いんぼん)」と呼ばれた。また、肉食や妻帯(さいたい)といった、戒律全般を違反する行為は「破戒(はかい)」と呼ばれる。なお、民間伝承や道祖神において、男性器や女性器に似た形状の石や木を祀り崇めることは「淫祠(いんし)」や「淫祠邪教(いんしじゃきょう)」などと呼ばれる。この他にも「淫佚(いんいつ)」「淫樂(いんがく)」「淫書(いんしょ)」「淫靡(いんび)」「淫奔(いんぼん)」など、様々な言葉が存在している。ちなみに、非常に珍しい用例であるが、1992年の「隠語辞典 第36版(廣済堂)」によれば、江戸時代の盗賊が鍵のかかっていない防犯意識の甘い家屋や土蔵のことを「淫乱娘(いんらんむすめ)」という隠語で使用していたという。
出典
[編集]- ^ a b 大辞泉(小学館、1995年)【淫蕩】「酒色にふけってだらしがないこと。」
- ^ a b c 広辞苑 第六版(岩波書店、2008年)【淫蕩】淫蕩とは「酒色(しゅしょく)にふけって素行の悪い」
- ^ goo辞書
- ^ a b 氏家幹人著『武士道とエロス』講談社現代新書、1995年。同著『江戸の性風俗 笑いと情死のエロス』講談社現代新書、1998年。同著『江戸の性談 男は死ぬまで恋をする』講談社文庫、2005年。
- ^ a b 北村鮭彦著『お江戸吉原ものしり帖』新潮文庫、2005年。
- ^ a b 松尾剛次著『破戒と男色の仏教史』平凡社新書、2008年。
- ^ a b c 古語大辞典 第一巻(角川書店、1982年)。【淫(いん)】または【婬(いん)】の項目より
- ^ a b c d e 金森誠也『教科書に書けない「世界史」:西洋の意外な風俗から秘密の趣味まで』p.61~62「フランスで繰り広げられた淫蕩の世界」
- ^ 澁澤龍彦全集 第7巻 1993、p.332