ノート:民族服
その時代に生きたわけでもないのに京都の街や着物姿を見ていると懐かしい憧憬さえ感じますね?。韓国へ旅行に行った際、チマ・チョゴリを着てみたい写真を撮ってみたいと思いますね? これある意味で現代人感覚だと思います。 失ってしまったからこそ感じられる民族衣装の魅力でしょうか。民族衣装は人類に共通な先祖の文化財産です。今や民族衣装は滅亡に瀕していて、られる服装はどれも同じような、似たようなものになり、民族間の固有性より衣服の型と質は規格化されていったように思えます。 民族衣装は永遠性不滅でもないので、民族衣装を飾っている博物館は見つけることは出来るのですが衣服は骨董品と違って人に着られて初めてその魅力が生かされるのです。文化遺産を遺して行く活動は沢山ありますが、民族衣装については歴史の息がかかった民族衣装というものは消えてなくなる事を余儀なくされると思われます。
世界各国の民族衣装の独自の色や形、デザイン、文様、また装飾品の歴史的文化の雰囲気漂う民族衣装の奥深い味があり、人間が歴史や国民性その思想を最大限に具現化ものとして伝統ある民族文化の理解国際親善の役目を果たし、民族文化アイデンティティを主張する存在で民族衣装は外してはならないものです。 同じ国内でも違う民族衣装が生まれ、自然環境気候に適応するべく工夫されたものでその地方とれる素材も一つの要因で独特な着方などが生まれます。生活上での利便性を目的とした衣服から、自己主張として他にはない華やかさや素晴らしさアピールのため多種の衣装が生まれた。民族衣装のデザインに色が意味深い要素として存在しその国の土地で取れる色の染料の具合や、土地柄を表した色が民族衣装の配色に使われるなど民族衣装は、その国の価値観によって変わる。民族衣装の魅力はとりどりの美しいデザインやその国をシンボルにした模様、その国の宗教的な意味あいを持つ模様、その民俗特有に伝わるそれらの模様が民族衣装自体の魅力を更に高めている。西洋で発達したレースも、インドのサリーの文様も、日本の着物の柄だって華やかさに於いて引けを取りません。デザインや模様とは、時にとても大きな意味を持つものなのです。芸術的とさえ思われる極彩色の精緻な刺繍や染料の使い方の技術が施され、決して他民族には真似できない民俗の誇りと大変価値を持ち、高価な衣装は代々その家に受け継がれていく財産にもなり得るものです。
一般的な日常着として洋服を着ることが定着しています。洋服化が進んでいる一方で、私達にとって民族衣装をその土地でその国の人が着ているのを見ると本当に美しい。ある国へ旅行に行ったとき、民族衣装を着ているととてもワクワクする。その民族によって生まれた衣装は世界で一番その民族に似合うように思います。 多くの国ではハレの時用いる衣裳に目が止まります。民族衣装は冠婚葬祭や行事と非情に関わりが深いと言えます。結婚式においては、主役は大いに民族衣装を着飾りその素晴らしさを見せてくれます。初々しい花嫁ほど、伝統の衣裳を美しく着こなす者はいないでしょう。 今日では多くの民族衣装が祭りや儀式などの特別な場合に限って着られるようになっています。現代の生活に実用性が伴わないからです。多くの国では伝統的な衣裳は着られなくなり、せっかくの民族固有性も廃れてしまいとても残念です。あの凛とした独特の雰囲気は今日では味わえる機会が少なくなってしまったのではないでしょうか。民族衣装の素晴らしさを理解し文化を大切にしたいものです。