ノート:楷書体
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草書体について:楷書をくずすと行書、さらにくずすと草書とありますが、楷書の誕生は草書よりも新しく、発生年代別に派生順を整理すると、
- 甲骨文
- 金文
- 篆書
- 隷書
- 草書
- 楷書
- 行書
となるはずですが。
- 私も石川九楊氏の著作『書とはどういう芸術か―筆蝕の美学』にて、いったん草書を経た字体が碑文を石に刻む書体として作り替えられて楷書が成立したとする論説を読んだことがあります。私もこれには非常に納得がいった思いをしたのですが、一般に出回っている文章では楷書を崩して草書となったとするものがあふれているように思えます。その辺り、書に詳しい方の判断を仰ぎたいものです。--ウミユスリカ 2005年12月23日 (金) 13:15 (UTC)
:西林昭一「書の文化史」を参照しますと、楷書は最も新しい書体のようです。ただ、現在使用されている行書には、楷書を崩したものが多く、漢時代以降使われてきた、隷書を早書きした行書だけではないので、こういう文章になりました。 また書体の名称としての楷書はなんと北宋以降になるようです。晩唐の法書要録にもでてきません。
- 晋楷、魏楷、四大楷書は現代中国、それも1990年代以降に使用されている用語のようで、日本ではあまり使用されておりませんので、不要だとみなしました。 また、日本で北魏書、魏碑体ともいわれる魏楷は、書風の別であり、書体の別ではありません。この項目は楷書とは何かという記述でしょうから、書風の区別は不要だと思います。