ノート:日本国憲法第97条
97条と11条との関係
[編集]第97条がホイットニーが起案した条文を元にしており、立案過程でホイットニーの体面が問題になったのは間違いありません。しかし、それは、類似している条文が二つあることの直接の理由ではありません。
97条は、マッカーサー草案「第3章 人民ノ権利及義務」の第10条に由来するものです。調整過程で、日本側から、日本の条文の体裁にそぐわないから削除したいという意向が出されたため、当初は当該条文を削除する方向で検討していたところ、GHQ側から、ホイットニーが力を入れて起案した条文なので、せめて草案「第10章 至上法」の辺に置くことはできないかという提案がされたので、その方向で憲法原案を作成していたのです。したがって、この段階では、現行憲法第97条に相当する規定のほかに、第11条に相当する規定を置くことは予定していませんでした。
ところが、作業が慌ただしかったこともあり、後の案で、第97条に相当する規定と第11条に相当する規定が整理されずに条文上重複した案ができたため、日本側では整理を申し入れようとしたところ、他の重要な問題を蒸し返されされたりするのを恐れ、重複しても害はないとの理由により、そのままになってしまったのです。
つまり、97条と11条の内容が似ているのは、慌ただしい改正作業の中で条文の調整をしていたために、整理がうまくできなかったのが理由なのであり、ホイットニーの体面を保つこと自体は、97条が存在する理由ではあっても、内容が重複する条文が存在する理由ではありません。 --Salt Greens 2007年1月10日 (水) 11:45 (UTC)
もともと削除する予定だったのは11条の方です。
[編集]勘違いをされていますが、当時、重複で削除予定だったのはた旧第10条第2項つまり現在の第11条後段部分です。 このことは衆憲資第85号5頁で佐藤達夫の書類の記述として紹介されています。 だから11条を削除すると主張されるならば筋が通りますが、97条を削除せよというのは本筋から言えば完全な間違いです。 なぜなら重要なのは「基本的人権が自由に由来する」ということであり、単に基本的人権が享有を妨げられなだけでは意味をなさないからです。 フランス人権宣言第1条や世界人権宣言第1条を見れば判る様に「生まれながらにして自由」ということが重要です。 従って97条を削除するという主張は、その根本から言って誤解の上で成立する主張であり、斯様な主張がさも正しいかの様にウィキペディアの内容に編集されていることは完全な間違いを書いているのと何ら変わらない。 事実に基づくなら残すべきは97条であり、削除対象だったのはもともと11条の方です。 従って恣意的な文章として97条が11条と重複しているから削除しても良いという部分は全面的に削除するか、もしくは正しく経緯を説明して、本来は11条が削除対象だったと記載するのが良いと思います。
--Confucianismkiller(会話) 2017年9月8日 (金) 03:58 (UTC)
「宮澤俊義や芦部信喜によると書くならば第3章に置かれるべきだったとの解釈がある」という文言がおかしいと思うので修正させていただきました。
[編集]内容が誤解を生む可能性があると思います。少なくとも芦部信喜「憲法」にはそのような解釈は存在していません。素人目にも明らかな間違いだと思うので修正させていただきました。宮澤俊義氏の本は所有していないのでそのままにしておきました。最高法規であることの根拠とされる、というのは現在でも通用すると思うので現在形にしましたが間違いならば変えてください。 あと、97条と11条の重なりに関しては見出しを新たにつけて書く方が分かりやすいと思いましたので、そうしてみました。 また、脚注にある「恥ずかしい重なり」という出典について、「恥ずかしい」かどうかは見る人によるものであって百科事典に書くのは不適切と考えます。 あくまで素人の編集ですから、いろいろ文にも問題があるでしょう。専門家の方々の整備をお願いいたします。--myonmyon(会話) 2018年8月2日 (木) 13:33 (UTC)
97条のできた経緯を書き換えさせていただきました
[編集]専門家によるチェックをお願いしておりましたが、いまだ否定も肯定もされておりません。 ノートを拝見させていただくと、議論中に「完全な間違いを書いているのと何ら変わらない。」などの意見が出されているようなので、紹介されている出典を元にぎこちない文ですがとにかく経緯を書き直させていただきました。また、「憲法11条と97条の恥ずかしい重複」 は広告のようでもあり、独自研究の疑いもあると感じますので百科事典では不適切と考えます。 個人的には、自民党憲法改正草案(2012年、このままの形ではなくとも、この方向性で改憲を考えているだろうと感じられる)では97条を完全に削除しており、その正当化を意図した編集がされていたような印象を受けました。そかし、そのことはともかく、内容があまりにおかしいという議論があるからには、荒らしの可能性があるということで速やかに編集しなおしていただくとありがたいです。私の文章も問題があるでしょうから、 憲法改正が現実問題となっている今は、憲法について興味のある人々にとってWikipediaが重要な参考文書です。できる限り停滞なく必要な編集をしていただきたいと思います。--myonmyon(会話) 2018年8月4日 (土) 21:19 (UTC)