ノート:必須元素

現在の記事の問題点

KAWASAKI Hiroyuki

私は専門家ではありませんが、挙げられているブルーバックスの2冊は、必須元素についての参考文献としては適切ではないでしょう。

日本人の食事摂取基準をちゃんと読んだわけではありませんが、2010年版で微量ミネラルとして挙げられているのは鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンです。コバルトは別として、ホウ素、フッ素、アルミニウム、ケイ素、バナジウム、ニッケル、ヒ素については、（あまり古すぎない）信頼できる情報源を出典として示す必要があると思います。

たとえば、『環境保健クライテリア』では1988年にバナジウムについて「ニワトリおよびラットにとっては必須元素である」としているのに対し、（ウィキペディアの情報源としては不適切だと思いますが）2007年の研究、「食品および飲料水中のバナジウム含量と日本人のバナジウム摂取量（予報）」の梗概では「これらの実験は再現性が乏しい」としています。このような例を考えると、情報源は慎重に選択する必要がありそうです。

あと、ヒ素の記事で出典として挙げている愛知県衛生研究所の「生体と金属」（ただし、この「動物」というのはヒトのことではないようです）、あるいは日本アルミニウム協会が主催した公演『生体微量元素の役割について』の講演録（ただし、表2は本文の記述と一致しておらず出典不明）などを読むと、ヒトにとっての必須元素は現時点で確定していないようです。そのような観点も現在の記事には欠けています。現時点では確定していない元素はそのように記述すべきです。--KAWASAKI Hiroyuki 2010年7月13日 (火) 17:24 (UTC)