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ノート:巻き寿司

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板海苔について

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ShikiHでございます。記事中で「海苔」から「板海苔」に変更なさったがあります。わたくしが冒頭部について「海苔」に戻したところ、疑義がだされ「板海苔」に戻されました。色々調べ、考えた結果、やはり「海苔」のほうがよいと判断したので、私の見解を述べます。

板海苔は焼いた物を指さないと判断した根拠は小学館の百科事典によります。その記述は以下の通り。「……板海苔、焼き海苔、味付け海苔、佃煮などにして市販されている。板海苔は軽く焼いて握り飯、巻きずし、しょうゆをつけて飯といっしょに食べるなど、日本人の食生活には欠かせない食品の一つである。」(日本大百科全書、海苔の項)板海苔は焼いてないものであること、焼き海苔とは別物であることを述べています。板海苔が焼き海苔を指さないとなれば、焼き海苔を用いる地域の巻き寿司にも配慮して、巻き寿司に使う海苔は単に「海苔」とするのが宜しかろうと愚考します。

板海苔が珍しい言葉であるかどうかは、4種の国語辞典に見出し語として採用されているかを調べました。日本国語大辞典、大辞林、新明解にはありません。大辞泉のみ採用しています。四分の三の辞書にのってない言葉は、珍しいと言ってよいと考えます。大辞泉の語釈は「生ノリを刻んで簀(す)の上に並べた木枠に流し込み、乾燥させたもの。ごく薄い板状になることから。」 ここでも非加熱の海苔を指しています。

では単に「海苔」ではいけないのかというとそんなことはありません。大辞林は「アマノリ(特にアサクサノリ)を紙のように漉(す)いて干した食品。 [季] 春。 」としていますから、おっしゃる板海苔のことを海苔と表現してかまいません。

なお、東京では焼き海苔の焼く前はなんと呼ぶのかと言うと、上にも出てきたように「浅草海苔」です。えっ、これは海苔の一種の植物名ではないか、との御意見もありましょうが、焼く前の海苔をも指します。新明解によれば「あさくさ のり 紅藻類の海藻。内海に産し、また養殖する。薄い木の葉の形をしていて、縁にしわがある。干して食用にする。あまのり。〔ウシケノリ科〕〔昔、隅田川口の浅草で養殖した〕[かぞえ方] 一枚。小売の単位は一帖(イチジヨウ)」とあります。数え方が一枚なんですから、紙状に漉いた物を指していることは明らかです。

以上を総合して考えると、冒頭部は板海苔ではなく、海苔が無難だと考えます。ただし、それ以外の所はもとのまま板海苔にしておきます。「板海苔のあぶり方は」では「生の海苔を焼き海苔にするには」ということで生の海苔であることを強調していると考えるからです。もう一箇所は中巻の所に板海苔とありますが、中巻についてはわたしにはよくわからないので変更は差し控えます。--ShikiH会話2013年1月25日 (金) 16:14 (UTC)[返信]

なるほど。細部には異論もありますが(後述します)、そこまでお調べの上でのご判断であれば、敢えて「板海苔」に拘る必要は感じません。現行の記述に従います――さて小学館の百科事典の記述ですが、確かに焼かないものが板海苔で焼いたものは焼き海苔……とも読めます。しかしこれは、焼き海苔が板海苔の一種であることを妨げないのではないでしょうか。おそらくうどんに於ける「かけうどん」のような話かと存じます。つまり、汁だけがかかったいわゆる『素うどん』と、さまざまな種物の載ったうどんの総称、どちらも同じ「かけうどん」と呼ばれるような具合でしょう。あとまあ、そうした佃煮やら味付け海苔やらではないというところをはっきりさせるべく「板海苔」にしておくのが良いと考えたというのもありますが、取り敢えず「海苔」でも不都合は無いと思います。--死郎会話2013年1月25日 (金) 17:56 (UTC)[返信]
ShikiHでございます。今日の読書で下記を見つけたので、補足させて下さい。上記で、浅草海苔が非加熱のものという根拠はしめせなかったのですが、一次資料が見つかったので書きます。

その上に海苔をふりかける。刻み海苔である。初めのころは浅草焼海苔を使っていたが、ひょんなことで韓国の味付け海苔がよくあう、ということを発見した。(椎名誠(著)、『とんがらしの誘惑』1990年、文藝春秋(刊))

椎名は1944年、東京生まれ、千葉育ち。著者が細い饂飩「五島うどん」を準備しているところです。「浅草焼海苔」という言葉がよく使われるかどうかは知りませんが、浅草海苔ではなくわざわざ焼海苔とことわっているので、彼の言葉遣いでは浅草海苔は非加熱のものという意識のようです。--ShikiH会話2013年2月22日 (金) 08:36 (UTC)[返信]


ShikiHでございます。さらに

僕にも、奇妙な食習慣がある。なんでもかんでも、ノリに頼る、のだ。ごはんをパリッとした浅草ノリで巻いて、ショウユにちょっとつけて食べる、なんてやり方は、昔からの日本食の伝統的な流儀の一つであるが、…(泉麻人(著)『地下鉄の穴』2000年、講談社文庫。原著は1997年『新地下鉄の友』産経新聞ニュースサービス(刊)

泉は1956年東京都新宿区中落合生まれ。--ShikiH会話2013年3月6日 (水) 09:22 (UTC)[返信]