ノート:坪内逍遥
「逍遙という旧字表記も。」について。「旧字」と云ふ言葉をどう云ふ意味で使つてゐるかにもよるのですが、「当用漢字字体表によつて字体が変へられる前の字体」と云ふ意味であれば誤りです。「遙」は当用漢字表の表外字(常用漢字にも入つてゐない)です。「遥」と云ふ文字は、字体表における略字化の法則(いや、法則なんてないんですけど)を表外字にまで適用させて作られた「嘘字」(通称「朝日文字」)です。
表外字については国語審議会が「表外漢字字体表試案」において、「明治以来の伝統的印刷字体(康熙字典体)を標準とすること」としてゐます。できれば「坪内逍遙」を正としたいのですがどうでせうか。nnh 04:31 2004年3月18日 (UTC)
- 全面的に賛成です。逍遥とするのはありがちな間違いだと思っていました。ちなみに「はるか」をATOKで変換すると「遙か」の方がでてきますね。当たり前ですが。MH 05:01 2004年3月18日 (UTC)
- と書いた直後に、大慌てで自分の書いた記事中に逍遥としているところがないかチェックしてしまいました。
- それはともかく、遙の字が表示できない環境(あるのかどうかわかりませんが)への配慮や、常用漢字でないことを考慮して、この記事名になっているのかもしれないと思い直しました。記事名変更に賛成なのは変わりませんが、表示環境に関して、お詳しい方のコメントが頂けたらと思いました。MH 05:15 2004年3月18日 (UTC)
事実関係に誤認があるようなので発言します。「はるか」の字体については、まず1981年に人名用漢字に「遥」が追加されています。2000年に答申された表外漢字字体表 によって「このような傾向から判断すると,人名以外に使用される場合においても,将来的には人名用漢字字体におおむね統一されていくものと予想できる。」「(人名用漢字は)常用漢字に準じて扱うことが妥当であると判断した。そのため,人名用漢字についても,常用漢字と同様に対象外とした。」ということで、この時点で人名用漢字の字体である「遥」を標準とすることが決められました。2004年に「遙」が人名用漢字に追加されても、表外漢字字体表は改定されていませんので「遥」が標準のままです。しかし、表外漢字字体表は固有名詞については対象外としていますので、「坪内逍遙」という表記を否定するものではありません。なお、漢和辞典においては1981年から2004年までに発行されたものについては、おおむね「遥」を新字体、「遙」を旧字体としています。2004年以降のものについては調べていないので、申し訳ありませんが実例を示すことが出来ません。--春野秋葉/하루노 아키하 (회화/기록) 2006年6月27日 (火) 04:30 (UTC)
- 書店に行って2006年の版のある漢和辞典を調査してきました。「新漢語林」(大修館書店、ISBN 4469031623)、「新選漢和辞典 人名用漢字対応版」(小学館、ISBN 409501458X)、「例解 新漢和辞典」(三省堂、ISBN 4385136777)の3つです。結果は、すべての漢和辞典で「遙」は「遥」の旧字体と書いてありました。以上です。--春野秋葉/하루노 아키하 (회화/기록) 2006年6月27日 (火) 09:33 (UTC)