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ノート:喫煙/改訂下書き

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喫煙(きつえん)とはタバコを吸うこと。主にタバコ葉を乾燥・発酵などの工程を経て加工した物に火をつけて、その煙を吸引する行為。タバコ以外にハーブ等を用いる事もある。ここでは、主にタバコの喫煙について記述する。

 

概要

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喫煙の習慣はアメリカ大陸で始まり、15世紀に欧州に持ち込まれ、以降約100年の間に全世界に急速に広まった。現在はほとんどの国においてタバコは嗜好品として扱われ、喫煙が許される年齢が法律で定められるとともに課税の対象となっている。喫煙でタバコの煙に含まれるニコチンなどの成分を体内に取り込むと、脳内物質の働きが影響を受ける。その影響の現れ方には個人差があるが、軽い快楽感や沈静作用などを覚えて喫煙が習慣になる人も多い。近年は喫煙による健康被害などが重視されるようになり、先進国を中心に喫煙率は漸減傾向にある。

  • 最近の流れを少し増補してみました。--山桜桃 2008年4月6日 (日) 05:04 (UTC)[返信]
  • 落命はちょっと表現として変な気がするので「致死」でどうでしょう。--海☆eoxyl 2008年4月24日 (木) 14:34 (UTC)[返信]
  • (賛成)確かにおかしい表現でしたね、致死なら読んでいても自然だと感じました、ありがとうございます。--山桜桃 2008年4月24日 (木) 22:23 (UTC)[返信]
  • 「致死に至る」というのは「馬から落馬する」というのと同じような重言ではないでしょうか?「死に至る」や「命を落とす」などとしたほうがよいのでは。
  • (コメント)冒頭、広まる期間が短く名称がほぼ同じであることにつき、タバコ(tobaco)という草・物品の名前がほぼ同一であると理解できますが、「喫煙行為」の名称も一緒かというと確証が持てません。このあたりはいかがでしょうか。東 遥 2008年4月29日 (火) 07:42 (UTC)[返信]
  • (コメント)「啓蒙」から「啓蒙思想」に転送されているのですが、思想的側面も含むのは確かにしてもちょっと違和感を感じます。啓発、周知、ないしは主張、が宜しいかと。東 遥 2008年4月29日 (火) 07:42 (UTC)[返信]
  • (コメント)啓蒙を主張と啓発に置き換えました。「喫煙行為」の名称が同じというのは、確かに確証がもてないので記述に加えてみました。--山桜桃 2008年4月30日 (水) 09:25 (UTC)[返信]
  • (報告)「古くから」はアメリカにおける話か、15~16世紀の出来事を指しているのか不明であるので削除し、話の順番から「それ以後」としました。また、「嗜好品」と書くと、物品を指すことになり、ここでの主題からずれるので、「習慣」として前後を修正しました。まだ、ちょっと流れが悪いですが、もう少し考えます。東 遥 2008年5月1日 (木) 15:26 (UTC)[返信]
  • (提案)すみません、水を差すような提案なのですが、この項は「目的」「現状」「リスク」を総括するがよいのではないかと考えます。以下別案として見て下さい。
人はタバコの煙に含まれるニコチンなどの成分を体内に取り込むと、脳内物質の働きが影響を受ける。その影響の現れ方には個人差があるが、軽い快楽感や沈静作用などをもたらすと感じた人は喫煙行為を継続的に行なうようになる特徴がある。喫煙習慣はアメリカ大陸で始まり、15世紀に欧州に持ち込まれ、以降約100年の間に全世界に急速に広まった。しかし近年は喫煙による健康被害などが重視されるようになり、先進国を中心に喫煙率は漸減傾向にある。ほとんどの国においてタバコは嗜好品扱いで、喫煙可能年齢やタバコ税などが法律で定められている。--Solvere 2008年5月7日 (水) 10:52 (UTC)[返信]
  • (賛成)簡潔にまとめてあり読みやすいと感じます。--山桜桃 2008年5月8日 (木) 00:58 (UTC)[返信]
  • (コメント)条約等を敢えて省略したSolvereさんの案は読みやすいと存じます。で、順番については「歴史・普及」「目的」「リスク」「現状」の順に追ったら宜しいかと存じます。ところで「~継続的に行なうようになる特徴がある」と言うと、限定的な表現になり「じゃ、それ以外の人は? あるいはそうゆう人が居るのか?」というあたりが不明ですので、
喫煙の習慣はアメリカ大陸で始まり、15世紀に欧州に持ち込まれ、以降約100年の間に全世界に急速に広まった。現在はほとんどの国においてタバコは嗜好品として扱われ、喫煙が許される年齢が法律で定められるとともに課税の対象となっている。喫煙でタバコの煙に含まれるニコチンなどの成分を体内に取り込むと、脳内物質の働きが影響を受ける。その影響の現れ方には個人差があるが、軽い快楽感や沈静作用などを覚えて喫煙が習慣になる人も多い。近年は喫煙による健康被害などが重視されるようになり、先進国を中心に喫煙率は漸減傾向にある。
という感じかなと。「~行う人も多い」というのも断定的ですので、もう少し良い表現をしたいのですが。東 遥 2008年5月17日 (土) 04:50 (UTC)[返信]
(ほうこく)すこし文面修正東 遥 2008年5月17日 (土) 16:24 (UTC)[返信]
  • (賛成)問題ないと思います。--Solvere 2008年6月12日 (木) 07:20 (UTC)[返信]
  • (報告)入れ替えました。--Solvere 2008年8月27日 (水) 12:37 (UTC)[返信]
  • 「その影響の現れ方には個人差があるが、軽い快楽感や沈静作用などを覚えて喫煙が習慣になる人も多い。」は、JTのタバコについている警告文もどきのようで、迂遠でおかしな文章だと思います。ニコチンの作用により強い依存性がある、と簡潔に書けば良いと思いますが。--Blooms 2008年12月28日 (日) 19:44 (UTC)[返信]
  • (コメント)依存性がある、と断定的に書く場合は「依存しない人は?」という反問が容易に提示されると思います。発現・程度を定量化できていない場合は迂遠な書き方になるのも止むを得ないかと。明快ではない、という指摘が続くようであれば、首文からはむしろ削ることが選択肢だと思います。--Solvere 2009年1月21日 (水) 16:29 (UTC)[返信]
  • 強い依存性があることは経験的にも明確で、社会的にもそのように認識されていると思いますが。禁煙などでウェブ検索をすれば、いかに禁煙が難しいかということで満ちています。なぜ依存性が明確ではないと思うのですか?「依存しない人がいる」ということは依存性があるということに対する反論にはなりませんよ。この改稿はタバコを擁護することが目的なのですか? --Blooms 2009年2月11日 (水) 03:41 (UTC)[返信]
  • (コメント)禁煙が難しい、というのは、既に「依存している」人がそこから脱却するのが困難、という説明にはなりますが、今までタバコを嗜んでいなかった人がタバコを手にすると100%依存する、という説明にはなりません。一度でもタバコを口にしたら以後全員が必ず習慣になる、というのであれば断定した表現にするのも吝かではありませんが、その様な数値なり統計は寡聞にして見たこと・伺ったことが御座いませんので、断定するのは妥当とは存じません。せめて「依存性が強い」くらいしか書けないと存じます。東 遥 2009年2月11日 (水) 13:30 (UTC)[返信]
  • (コメント)再考しましたが、首文では喫煙行為を簡潔に説明するに留めることが妥当と思います。依存性の有無自体を問題といるわけではありません(そう思われたのでしたらすみません)。喫煙=ニコチン=依存=健康被害的な読み方も項内に記述されていますし、これまでの記事やノートでの経緯も踏まえて「そういった単語を首文で盛り込んで、中立的表現が保たれるか?」を考えました。下書き自体は上記経緯から喫煙・禁煙に対する感情的なバイアスやその種となる記述を極力除き、やむを得ない場合は両論併記をして、どちらかに偏った印象を与えない記事にしようという目的です。--Solvere 2009年2月18日 (水) 15:52 (UTC)[返信]
  • (コメント)簡潔に「依存性がある」「依存性が強い」などの表記であれば、私は良いと思います。これはタバコ喫煙における最も重要な事項の一つなので、概要に欠かせないと思います。もちろん、私は100%の人が依存になると主張しているわけではありません。私自身が、ごくまれに喫煙を楽しむ人間です。だからといって「個人差があるが、習慣になる人も多い」のような迂遠な書き方をすることが中立性だとは思いません。微妙なニュアンスなのですが、その記述では問題を意図的にぼやかしているように思います。「個人差がある」や「も」など、意図的に依存性の問題を小さくしており、中立的ではないと考えます。依存性があることは事実であり、そこに両論などないと私は思うのですが。中立性を確保するためには、喫煙の魅力や有用性や文化などを書けばよいのではないでしょうか?--Blooms 2009年3月5日 (木) 17:55 (UTC)[返信]

歴史

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アメリカ大陸から全世界への伝播

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パイプ葉巻きタバコによる喫煙は、ヨーロッパの探検家が到達する前から、多くのアメリカ先住民の間では一般的なものであった。およそ1500年前のマヤ文明における美術作品にも喫煙の習慣が描かれている。マヤ人たちはタバコを万能の解毒剤として用い、また、その効用が魔法的な力を持つと信じ、生贄を捧げる儀式、占い魔除けに使っていた。現在も北米のインディアンらは宗教儀式において必ず清めの聖物としてタバコの葉を用い、パイプの回し喫みを行う。

白人のアメリカ上陸初期のもので報告されているものでは、インディアンたちの喫煙は、地面に浅い穴を掘り、枝や土でドームを作り、中でタバコの葉を燻して、その煙を何箇所か開けた穴から跪いて吸うというものだった。また、粘土で作ったパイプも使われた。形状としてはあまり首の曲がっていない、直管型のものだった。このクレイパイプは、数千年前のインディアンの遺跡からも出土している。

1492年10月12日クリストファー・コロンブスは乾燥したタバコの葉をアラワク族から与えられたが、興味を示さずうち捨ててしまった。その後ロドリゴ・デ・ヘレス (Rodrigo de Jerez) とルイス・デ・トレス (Luis de Torres) が喫煙を目撃した最初のヨーロッパ人となり、ヘレスがアメリカ州の外で喫煙した最初の人物として記録されている。

16世紀には煙草の煙に伝染病を予防する効果があると信じられ、同時代を境に急速にヨーロッパ全体に広まっていった。当初は医薬品として扱われ、リスボン駐在大使のジャン・ニコが皮膚病やカトリーヌ・ド・メディチの片頭痛の治療に使ったことが記録に残されている[1]

喫煙の習慣は主に船乗りの間で一般的なものであった。1560年代ジョン・ホーキンス (John Hawkins) の船員によってイングランドにもたらされたが、1580年代に至るまで大きな影響を与えることはなかった。イングランドでは1820年代後期から広く浸透し始めた。日本には1543年に鉄砲とともに伝わったとされる。

1828年、スペインで紙巻きタバコ(シガレット)が登場し、商業的に一定の成果をみたが、20世紀初頭に安価な機械製造法が普及すると、その手軽さにより爆発的に喫煙人口が増加した。

第一次世界大戦において、タバコ製品は典型的な軍事補給物資の一つに数えられた。その後に紙巻きタバコを用いた喫煙は、魅力的で気楽な生活様式の一部として位置づけられるようになり、女性の喫煙も社会の中に浸透し始めた。

日本における歴史

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室町時代末期から安土桃山時代にポルトガルの宣教師たちによって持ち込まれた。煙管(キセル)による喫煙が主であり、江戸時代初期には全国に普及したが、非常に高価な薬品として扱われ、喫煙できるのは裕福な武士か商人のみであった。

江戸幕府はしばしば煙草禁止令を出しているが、次第に幕府や藩の専売の形で許可に転じた。江戸中期には煙草の値段が下がり、100人中で煙草を吸わない人がわずかに2、3人と言われるほどに、庶民への喫煙習慣も広まって行くことになる。宝暦年間には、庶民用の煙草10匁(約38グラム)が8文ほどであった記録が残されている。煙草は単なる嗜好品に留まらず、煙管、煙草盆、煙草入れなどの道具への装飾や、喫煙のマナーやスタイルなど、江戸文化の重要な要素を占めるようになっていった。

明治時代になり、それまでのキセルに代わり紙巻タバコが庶民の間に普及した。当初日本には2社のタバコ会社が存在していたが、日清戦争開始後、財政難に陥った国が1898年に葉たばこ専売法を制定してタバコを専売化し、課税による税収増をはかった。国税の中でタバコによる税収は大きな割合を占め、日清・日露戦争などの戦費調達のための重要な財源となり、1945年にはタバコによる税収は国税の20%を占めていた[2]

第二次大戦後も、1985年まで日本専売公社によるタバコの専売が続いた。1980年時点では、輸入タバコに90%の関税がかけられ、国内市場におけるシェアは1.5%未満に過ぎず、海外タバコ企業が日本国内で宣伝活動や市場調査を行ったり販売網を築くことはできなかった。しかし、日本専売公社の民営化や1987年の輸入タバコ関税撤廃を経て、海外のタバコ企業にも門戸が開かれタバコの輸入は急増した。例えば米国からのタバコ輸入本数は1986年に99億本だったものが2002年に780億本へ増加し、米国のタバコ輸出の61%を占めるまでになった[3]

2002年に制定された健康増進法第25条で受動喫煙防止が義務づけられていることから、職場や施設等に置けるの対策として分煙が薦められている。また、国際条約であるたばこ規制枠組み条約にも署名、批准している[4]

原材料

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タバコはナス科 Nicotiana 属の一年草で、亜熱帯性の植物である。強健性、葉の産出力、病気に対する抵抗性、加工した場合の香りなどの違いにより、約100の品種が栽培されている。キューバのハバナタバコや、アメリカのホワイトバーレーといった品種が代表的である。

タバコの生産は、FAOの統計によれば、首位の中国が239万トンで世界の約38%を占める。2位はブラジルで65万トン (10%)、3位はインドで58万トン (9%)、4位にアメリカ、5位にジンバブエと続く。タバコの生産量は世界的に減少しており、2002年の生産量は全世界で635万トンと、10年前に比べて約100万トン減少している。

  • (コメント)「現代たばこ戦争」からの出典と思われる記述がありますが、「紙巻きたばこ」の成分を記述している気がします--山桜桃 2008年4月17日 (木) 05:36 (UTC)[返信]
  • (コメント)「純粋なタバコのみを燃やしたときの化学物質や成分」と「加工された製品」とは分けた方がよろしいかと・・・上記の出典を元に記述しているなら、恐らく紙巻きたばこの成分と思われますので転記も視野に入れつつ、調べてみたいと思います--山桜桃 2008年4月17日 (木) 05:36 (UTC)[返信]
  • (削除提案)煙の成分については、要するに有害物質が入っていることを言いたいため重複記述したものと判断。「健康への影響」冒頭に移動してみました。--Solvere 2008年5月7日 (水) 10:52 (UTC)[返信]
  • (賛成)「健康への影響」にきれいな形でまとめてあるので節削除に同意します。--山桜桃 2008年5月8日 (木) 00:58 (UTC)[返信]
  • (削除報告)その他異論なさそうですので、原材料の項の二段落目と「タバコ煙の成分」項は削除しました。--Solvere 2008年6月12日 (木) 07:20 (UTC)[返信]

方法と種類

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「葉巻きタバコ」と「刻みタバコ」の2種に大別される。葉巻きタバコはタバコの葉を刻まずに丸めて吸うものが主だが、刻みタバコをタバコの葉で巻いたものも存在する。刻みタバコはその形態によって、さらにいくつかに分類される。

葉巻タバコ
葉巻4種

葉巻きタバコはもっとも原始的なタバコの形態であり、乾燥し発酵したタバコの葉を巻いて作られている、発祥はメソ・アメリカ文明からと言われており古くから貿易品として利用されてきた。

種類は大きく分けて湿度管理の必要なプレミアムシガーと管理の必要のないドライシガーに別れている。主な産地はキューバドミニカホンジュラス等である。喫煙時間はプレミアムシガーで30分から1時間前後。ドライシガーは15分から30分前後である。ただしシガレットとは違って、一度に吸いきらずに途中で火が自然に消えるに任せ、後で吸い直すこともしばしば行われる。

日本においては、喫煙時間の長さから一部の裕福層や文化人が嗜むイメージがあるものの、その趣味性や文化性が見直され1990年代のシガー(葉巻)ブームからシガーバーの普及が進み接する機会が増えている。

紙巻きタバコ
一般的な紙巻きタバコ

日本語で特に断りなくタバコという場合、これを指す。シガレットとも呼ばれる。パイプ等の喫煙用具を必要とせずそのまま吸えるので、喫煙者に広く普及している。

1本あたりの平均的な燃焼時間は3–5分程度で、概ね半分から2/3程度吸ったら火を消して、吸殻として捨てる。火のついた先端は非常に高温で800度近くにもなるので、その扱いには注意を要する。

紙巻き煙草の税率が高いEUでは、あらかじめ長い煙草を作り、自分で切ってさや紙に詰める製品もある。(ドイツのStax Trio Zigaretten等)

手巻きタバコ

紙巻きタバコに対し高額な税金が課されている国々(主にヨーロッパ)では、刻みタバコ(いわゆるシャグタバコ)とシガレットペーパーを別々に購入し、自分で手巻きして喫煙する方法も行われる。街のタバコ屋では一般に見られる20本詰めの紙巻きタバコパッケージのほか、刻みタバコとシガレットペーパーが販売されているケースがほとんどである。日本でも多くの喫煙具専門店では同様のものが販売されている。自分で手巻きする場合は、吸う前に手間が増えるが、既成の紙巻煙草を購入するよりも「安価に」に喫煙することができるため、喫煙者に広く普及している。

手巻き方法は、シガレットペーパーを一枚取りだし、折り目に刻みタバコを摘んで並べる。舌でシガレットペーパーの糊付け部分を湿らせて筒状に丸める。人によってはフィルターを吸引口に装着したり、添加物を加えることもある。あとは紙巻きタバコと同様、点火して喫煙する。

パイプ
イタリア・サビネリ社製のパイプ

主にアメリカヨーロッパ等で使われる喫煙具。刻みタバコと香料を加えたものを詰めて吸う。欧州では19世紀ごろまでは、労働者等の大衆の喫煙方法とされていた。

フィルタが存在せず煙路が長いため煙温も低く、紙巻きに比べタバコを味わうのに向いている。落ち着いて吸わないと途中で火が消えてしまうので、喫煙を時間を掛けて行う喫煙具と言える。

葉の分量は概ね、紙巻きタバコ3–4本程度。ただし紙巻きタバコと違って、吸った煙は飲み込まず、口腔内でふかすようにして喫煙する。このため、口腔粘膜からニコチンを摂取することになり、紙巻きタバコよりも効率良く、多くのニコチンを吸収することになる。結果として、パイプを1時間程度掛けて一服することにより、紙巻きタバコ10本程度をチェーンスモーキングする程の充足感が得られ、経済的な喫煙方法であると言える。途中で吸うのを止めるとパイプの中の火は酸欠で自然に消えるので、後で再着火して吸うことも可能である。

銘柄によって素のタバコのみを用いる物の他に、菓子のような甘い風味をつけた物まであり、他の喫煙方法に較べてその喫煙スタイルは幅広い。

水タバコ
エルサレムのバザーに陳列された水パイプ

水パイプ、水キセル、シーシャとも呼ばれ、タバコの煙を水にくぐらせた後、極めて長い煙路を経て吸引する。タール分や一酸化炭素を主に、多くの煙に含まれる成分が水に溶けて省かれ、また煙温も低下するので、直接吸う場合と較べて煙に一定の成分変化があるとされている。

トルコなどの中東方面で用いられる大型のもの(複数人数で吸うタイプのものもある)から、中国などアジアで見られる小型のものまでさまざまあり、日本でも吹きガラス製の水パイプなどが存在している。当然ながら、この喫煙に使った後の廃水は非常に有害で、うっかり口にすると大変不味い。喫煙本数は増える。

また、吸い口が直接本体に付いているものは梵具(ぼんぐ)と呼ばれる。こちらは煙路は短い。どちらも実験器具洗気瓶と同じ構造である。サイズによって燃焼時間はまちまちである。

煙管

煙管(キセル)は日本朝鮮中国で見られる喫煙具。パイプをまねて作られた。雁首、羅宇(らお)、吸口から構成され、雁首の火皿に刻みタバコを詰め、着火する。

本来、一息で吸いつくすもので、燻らせるものではない。日本では江戸時代の喫煙は大半がキセルによるものだった。一般的に紙巻きやパイプ用のものより、葉の刻み方が細かい。

一服あたりの平均燃焼時間は2–3分程度だが、使うタバコの葉の量は紙巻タバコの1/4程度に相当である。本来の喫煙法ではないが、紙巻きタバコの吸殻、俗にシケモクをこれに詰めて吸う人もいる。

その他

喫煙の他に、タバコを原材料とする製品によるニコチンの摂取方法として、噛みタバコ、嗅ぎタバコ、電子タバコなどの方法が知られている。

  • 下二つは「煙を吸う行為ではない」とのことでコメントアウトされていましたが、タバコの成分の摂取行為としては広義の喫煙として認めてよいのではないかと思います。同等の扱いであったニコチンガムについては、私も喫煙の項目としては記載相応でないと思いますが、態度保留です。--Solvere 2008年4月6日 (日) 07:53 (UTC)[返信]
  • (コメント)噛みたばこ・嗅ぎたばこも広義の意味ではたばこですし、記述しても良いと思います。ニコチンガムは禁煙用途の心象が強いので微妙ですがファイアブレイクというガム製品があるので、噛みたばこの一部では有りかなと。--山桜桃 2008年4月6日 (日) 09:07 (UTC)[返信]
  • (コメント)狭義・厳密には「煙を吸引する」ですが、「タバコ」という嗜好品を楽しむ行為として広義の意味で含めると冒頭に記述すれば無理なく含められると存じます。東 遥 2008年4月29日 (火) 07:48 (UTC)[返信]
  • (コメント)ニコチンガムなどについては、禁煙グッズの項目に記載があるのでそちらに誘導する旨のリンクを書いておけばいいのではと。(禁煙を目的としたニコチン摂取は禁煙グッズ参照)といったような。--120.75.244.18 2008年5月5日 (月) 05:04 (UTC)[返信]
  • (コメント)私も前述しているのですが、日本では禁煙治療に使われているニコチン入りガムですが、タバコ製品としての噛みタバコ(ファイアブレイク)も存在しております、しかし日本では有志の猛反発によって対面のみの販売へと自粛されたので喫煙者でも知らない人が多いですが。禁煙グッズに誘導するにしても少しは記述する必要があるかと。--山桜桃 2008年5月8日 (木) 00:58 (UTC)[返信]
  • (提案)噛みタバコ・嗅ぎタバコは棚上げさせて頂いて、そのほかは既存の記事をそのままにする形にしようかと思いますがいかがでしょうか?--山桜桃 2008年5月15日 (木) 03:14 (UTC)[返信]
  • (報告)噛みタバコ、嗅ぎタバコについては現行最新版に倣う形で転記しました。--Solvere 2008年6月12日 (木) 07:20 (UTC)[返信]
  • (報告)全般にこまごまと修正しました。電子タバコというのもあるのに気付いて一言いれました。あるんですねぇ、こうゆうの。東 遥 2008年9月27日 (土) 11:36 (UTC)[返信]

喫煙と文化

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喫煙行為は、ヨーロッパ人によるアメリカ大陸発見後に急速に世界中に広まったため、様々な地域で並列進化的に様々な喫煙方法が発達している。加えて煙草の銘柄は相当数に上るが、特定の銘柄を好む熱心な愛好者もおり、文化的な側面もみられる。この「喫煙文化」に関心を持つ者も多く、特に趣味性の高いとみなされる喫煙方法には、少なからぬ思い入れを持つ愛好者も見られる。また喫煙具に関してはコレクターも存在する一方で、煙草の銘柄そのものをコレクションする者もいる。この他、喫煙具関連のノベルティも少なからず存在しており、企業文化との接点も存在する。特に喫煙の害が取り沙汰される以前には、モータースポーツなどの世界において、タバコ産業は重要なスポンサーの一つであった。

喫煙と社会

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喫煙率

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国別にみると、全人口中の喫煙率および男性の喫煙率は、東アジアで高く北米やヨーロッパで低い。逆に、女性の喫煙率は東アジア諸国の方が低い傾向がある。WHOの資料(2002年)によると、中国 35.6(男66.9、女4.2)%、韓国 35.0(男65.1、女4.8)%に対し、スウェーデン 19.0(男19.0、女19.0)%、米国 23.6(男25.7、女21.5)%であった[5]。 日本での成人の喫煙率は1966年頃(男性83.7%、女性18.0%)をピークに、2006年では全体で26.3%(男性41.3%、女性12.4%)と減少傾向にある(JTの資料による)。特に60歳以上の男性の喫煙率は、ピーク時の約5分の2に低下している。しかし先進国と比較すると、日本の全人口の喫煙率はまだ高く、特に男性に関しては世界の中でトップレベルであるが一方、女性の喫煙率は欧米諸国を下回る。2004年以降、男性の喫煙率は低下し、逆に女性の喫煙率は緩やかに上昇する傾向が見られている。女性全体での喫煙率は、ここ30年来15%前後を保持しているが、近年20代女性の伸びが顕著である(2003年度調査では23.1%となっている)。なお年齢層別にみると、性別や時代に関わりなく30代の喫煙率が高い傾向にある。

紙巻タバコの生産量

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国際連合の統計資料 (United Nations Industrial Commodity Statistical Yearbook 2001) によると、2001年の全世界の紙巻タバコの生産本数は5兆4710億本である。葉タバコの最大生産国である中国が、紙巻タバコにおいてもシェア3割を超える最大の生産国となっている。

葉タバコの生産量と比較すると、アメリカ、ロシア、日本、北ヨーロッパ諸国が原料の輸入国であること、インドネシア、ギリシャ、トルコは農業生産と国内の加工業までが一貫していることが分かる。

  1. 中国 - 1兆7000億本 (31.1%)
  2. アメリカ - 5800億本 (10.6%)
  3. ロシア - 3740億本 (6.8%)
  4. 日本 - 2372億本 (4.3%)
  5. インドネシア - 2300億本 (4.2%)
  6. ドイツ
  7. トルコ
  8. イギリス
  9. オランダ
  10. ブラジル

各国のタバコ消費量

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主要生産国の国民一人当たりの生産量でみると順位は下記の通りに変わる。オランダが特に多いのは、多くが輸出に向けられるためである。(2004年)

  1. オランダ - 7,059本
  2. ロシア - 2,653本
  3. 大韓民国 - 2,623本
  4. ドイツ - 2,528本
  5. ウクライナ - 2,282本

  日本たばこ協会の資料によると、2004年度の国内たばこ販売数量は2926億本(国産2133億本・外国産794億本)。1996年度の3483億本をピークに少しずつ減少している。

喫煙の害

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健康への影響

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ニコチンやタールの他、微量の物も含めると約4,000種類の科学物質が含まれている。 このうちベンゾピレン(ベンツピレン)など約200種類が、発ガン性を示すなど人体に悪影響を与えるとされている。喫煙の人体への健康影響に関してはWHOを主体に広く研究が進んでおり、特に近年の受動喫煙と喫煙リスクに対する研究活動が活発である。 ニコチンは中毒性・依存性を持つと言われ、その点では他の麻薬等と同様であるとの意見もあるが、過剰摂取しても妄想や幻覚および錯乱と言った症状がない事から、一般に取り扱いは麻薬とは区別される。 [1]ニコチンそのものに発癌性は現在認められておらず、あくまで摂取・喫煙時に発生する化学物質が発癌性の因子とされる。

喫煙と因果関係があるとされる疾患

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ニコチン依存症
ニコチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンに分子構造が類似しているため、アセチルコリン受容体(レセプター)に作用し、枢神経のドパミン神経系、特に脳内報酬系を活性化する。ニコチン摂取を続けると、アセチルコリン受容体の数が減り、ニコチンを外部から摂取しないと神経伝達が低下した状態となる。このため感覚的には継続的なニコチン摂取への欲求が生じる。喫煙開始年齢が低いほど依存を形成しやすい傾向があると言われている。ニコチン依存症は中央社会保険医療協議会により正式な疾患と認められ、2006年4月から病院での禁煙治療が健康保険制度の適用となった。これにより禁煙治療における患者負担額が大幅に軽減される事となり、禁煙外来などが新設されるケースもある。
タバコの煙には、発癌性を有する化学物質が含まれている。また継続的に気道や肺の炎症・細胞破壊が生じるため、癌細胞の発生が促されやすい。肺がん喉頭がん咽頭がん食道がん膀胱がん等。
呼吸器疾患
喫煙によって肺胞壁の炎症・破壊が起きる。気管支炎肺気腫気管支喘息の悪化等。
循環器疾患
喫煙によって動脈硬化が促進される。狭心症心筋梗塞脳血栓脳塞栓動脈瘤等。
妊娠中の喫煙による影響
妊娠中に能動喫煙あるいは受動喫煙すると、流産早産の危険性が上昇する。出生後の乳幼児突然死症候群(SIDS)、中耳炎、呼吸器感染症や行動障害等。
その他の疾患
歯周病睡眠障害糖尿病勃起不全免疫低下による各種の感染症等。

環境・周辺問題

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喫煙行為そのものではないが、歩行喫煙や公共の場所での喫煙・ポイ捨ては以下のような理由から問題視されている。

  • 火災の原因になる。
  • 衣服や子供の顔に燃えているタバコが当たる等の事故や受動喫煙のリスクを周囲に与える。
  • タバコのフィルターは化学繊維等を含む場合が多く容易に自然溶解せず、景観を損ねる。

経済的損失

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喫煙についての経済的議論では、タバコにかかる直接の税収やタバコ販売に伴う経済的効果で齎される利益よりも、喫煙行為による人体への影響や環境への影響を解消・回復するために大きな支出を国や社会に強いているという試算が複数存在する。但し試算に対して懐疑的な見方もあり、現在は国政から民間まで様々な場で議論が行われている。

  • ニコチン依存症については記述を残し、それ以外は簡潔な説明と病名掲示としました。各疾病の記事よりも詳細な内容がこの項にて述べられていては不自然なことや、疫学的研究や統計結果は出典によるブレもあり、経緯からも安易に取り上げるべきでないことが理由です。--Solvere 2008年4月10日 (木) 16:19 (UTC)[返信]
  • (賛成)記述の中立性に問題もありませんし、各々の項目に記述する形の方が相応ですね。経緯も踏まえて賛同させて頂きます。--山桜桃 2008年4月17日 (木) 05:51 (UTC)[返信]
  • (提案)旧5章についてのリライトを行いました。「過去(健康被害とタバコ規制)」は今回の経緯重視で、現時点では削除の方向が妥当と考えます。経済関係も出典ブレがあり削除が妥当と考えますが、議論が発生しなければリライトの上残してもいいかもしれません。--Solvere 2008年5月7日 (水) 10:52 (UTC)[返信]
  • (賛成)前述部分は過去の経緯を踏まえて削除とするのは同意します。経済的損失に関しては1名辺りの収入とする試算基準をはっきりさせないと誤解を招く可能性があると思えます。リライトするのであれば損失額以外の部分も触れる方が良いかもしれません--山桜桃 2008年5月8日 (木) 00:58 (UTC)[返信]
  • (コメント)全く触れないとまた問題の種になりそうなので、何らかの形で言及する方向がよいかもしれませんね。--Solvere 2008年6月12日 (木) 07:20 (UTC)[返信]
  • (報告)経済的損失についてリライトしました。これ以上の内容(具体例など)を執筆したい方はは別項にしていただくのが良いかと考えます。--Solvere 2008年8月27日 (水) 12:37 (UTC)[返信]
  • (報告)もうちょいりライトしてみました。東 遥 2008年9月27日 (土) 11:36 (UTC)[返信]

喫煙規制

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世界的にみると、公共の場所・交通機関等では禁煙化が進んでいる。日本でも、21世紀初頭から禁煙に関する運動が活発となっている。また喫煙による周囲への影響や防災上の理由もあり、企業内での禁煙・分煙が進められている。病院、飲食店・商店では施設内原則禁煙で、別に喫煙所を設えたり、または空調によって喫煙場所からの煙が他に流れないようにするなどの工夫も見られる。

市街地における規制
交通機関
広告の規制

日本では、以前タバコのコマーシャル広告)が放送新聞雑誌などのメディアで頻繁に行われていた。しかし、青少年の喫煙を促すことや健康への悪影響を懸念する意見が多くなったことから段階的に自主規制が進むとともに、財務省令などで規制が強化された。2005年4月に、放送媒体でのタバコのCMは全面禁止された。公共交通機関や、屋外看板(タバコ販売店の店頭や自動販売機を除く)等の広告も禁止された。 F1では、かつては多くのタバコ会社がチームのスポンサーとなり広告を出していたが、レース開催国の広告規制強化やFIAの方針をうけて、タバコ会社のほとんどがF1から撤退した。現在、フィリップ・モリス社だけがブランドロゴ等を出さずにフェラーリチームのスポンサーとして資金提供を継続している。

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脚注

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  1. ^ ブルーバックス『毒物雑学辞典 ヘビ毒から発ガン物質まで』(著:大木幸介・ISBN 4061181696-6)P.84
  2. ^ http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tabako/meiji/senbai.html たばこと塩の博物館
  3. ^ A Lambert, J D Sargent, S A Glantz and P M Ling. "How Philip Morris unlocked the Japanese cigarette market: lessons for global tobacco control". Tobacco Control. 2004,13,379-387.
  4. ^ たばこと健康に関する情報ページ(厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室健康情報管理係)
  5. ^ World Health Organization. "The Tobacco Atlas". Geneva, WHO, 2002.

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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ここに嫌煙を追加し、7.7.8項は削除を提案します。 --Solvere 2008年4月5日 (土) 18:41 (UTC)[返信]

  • (提案)外部リンクも嫌煙・禁煙啓蒙系が多いですが、大幅にカットして喫煙の参考になるリンクも含めバランスを取る必要があるかと思います--山桜桃 2008年4月17日 (木) 05:51 (UTC)[返信]
  • (賛成)喫煙よりもタバコ規制や禁煙といったキーワードが似つかわしいリンクについてはバイアスと見なす基準ではどうでしょうか?--Solvere 2008年5月7日 (水) 10:52 (UTC)[返信]
  • (コメント)基準に賛成します。かなり古い版から相当長く禁煙系は提示されていた事を考えると、WHOや厚生労働省は残して置くのが無難かもしれません。そのほかのバイアスがあると思われる物は除去するのが相応でしょう。--山桜桃 2008年5月8日 (木) 00:58 (UTC)[返信]