ノート:吟遊名華
初版が外部サイトからの転載の疑いがあります。tanuki_Z 07:25 2004年5月10日 (UTC)
両者を比較してみました。
外部ページをコピーしてウィキペディアの編集ボックスにペーストすると、投稿された文章と、開業や空白や特殊記号なども含めそっくり同じになるようです。そこで、外部ページをそのような形で写したものだという可能性は高いと思いました。
転載元ではないかと考えられるこの外部ページはGoogleで「吟遊名華」や「種村有菜」で検索すると上位に来るわけでもないようですし、個人サイトなので、可能性としてはページの制作者の方が自ら投稿された、という可能性も一応残るように思います。
ただ、そうだとすると、外部サイトには多くの漫画家の情報が掲載されているにも関わらずどうしてこの人の情報だけが投稿されたのか、はちょっと疑問ではありますが。サイトの制作者の方のプロフィールを見てみたのですが、そこに挙げられている制作者の方の好きな漫画家などのリストなどにもこの漫画家はリストされていませんでした。また、サイトの制作者の方は漫画にかなり詳しいはずなので、この記事にわざわざ作者の情報だけを記載し、漫画作品の情報は記載しない、というのも妙に思います。更に言えば、この漫画作品についての記事は、作者である種村有菜の記事のみからリンクされているようなので、投稿した方は、最初に種村有菜の記事に行き、それからこちらに来て文章を投稿した可能性が高いだろうと思います。これも、ちょっと妙なことです。
また問題になったのは初版ですから、検索エンジン経由で来た可能性もなさそうです。
以上からいたずらや試し書きの類である可能性が高そうだと思いました。
仮に無断で写したものだとしたら、これが著作権侵害にあたるかどうか、考えてみました。
- 漫画家の性格やテイスト、雰囲気などを読み手が楽しみながら知ることができるように情報の選択や配列やレイアウトなどを工夫してある、という風に考えることもできそうに思います。
- 過去の判例によると新聞記事であっても創作性が認められるということですから、可能性としては、外部ページに創作性が認められる可能性はあるのではないか、というのが個人的な感想です。
- もちろん、他の類似の件と同じく、これらが事実の比較的シンプルな伝達であり、工夫をこらした表現ではないことから、著作権が全く認められないという可能性ももしかするとあるのかも知れません。
- あるいは、外部サイトにあるような、レイアウト上の工夫(フォントの選択や配色なども含め)には創作性が認められるものの、ウィキペディアに投稿された文章ではそれらの工夫は意味をなさないものになっているので、結局、外部サイトの創作的な表現に関わる部分は利用しておらず、あくまでも創作性のない部分のみを利用したので、著作権侵害にならない、という可能性もあると思います。
- 但し、レイアウト上の工夫は、投稿された文章では台無しになってしまってはいるものの、外部ページのレイアウトについての情報もコピーされていると見ることはできます。また、ウィキペディアで投稿された文章のソース(=編集ボックス内のテキストの配置)を見ると、それはより明らかです。そうすると、これは、html形式で表示される場合には余りよい体裁ではないものの、依然として、元になった作品の創作的な表現の本質的な特徴が感得できるような形で利用されている、ということになり、翻案とか改変にあたることになる可能性もあると思います。この辺り、著作権とウィキペディアへの著作権法の適用と、両点についてよくわからない点があり、判断が難しいのですが。
以上を総合すると、明らかな転載であるとは言えず、あるいは転載が50%以上の確率であった、ともいえないように思います。また、仮に無断利用であったとしたら、外部ページの創作性に、投稿された文章が負うところがあるのかどうか(=著作権侵害にあたるかどうか)についても、断言できない部分が残ります。が、著作権侵害にあたる可能性が皆無でも、ほぼありえないとも言えませんので、どちらかと言えば削除がよいように思いました。Tomos 08:20 2004年5月15日 (UTC)