ノート:合わせ札
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この記事は2018年6月17日に削除依頼の審議対象になりました。議論の結果、削除となりました。 |
信憑性に関する疑問
[編集]この記事の信憑性を強く疑っています。理由は以下の通りです。
- 初稿で挙げられていた書籍「石ノ森愛橘 『合わせ札のすゝめ』 名大合わせ札サークルSAKURA、2000年。」についてNDLサーチ、CiNii Books、CiNii Articles、日本の古書屋で検索してみたが、これらのデータベースで著者名も書名も全くヒットしない。「合わせ札」で検索しても、同様に全てヒット0件。
- G-Searchの新聞雑誌記事横断検索で、「合わせ札 AND かるた」という検索ワードで全文検索してみたが、検索結果はノイズのみ3件で、有意なヒットは0件。
- かるたに関する以下の3冊の書籍を調べたが、「合わせ札」に関する言及が見当たらない。
- 江橋崇『かるた ものと人間の文化史173』法政大学出版局、2015年11月。ISBN 978-4-588-21731-9。:本文352ページ+巻末索引6ページの書籍で、全部は読んではいませんが、巻末索引に「合わせ札」の記載なし。
- 並木誠士『江戸の遊戯 貝合わせ・かるた・すごろく』青幻舎、2007年7月。ISBN 978-4-86152-116-4。:48-83ページがかるたに関する記述ですが、「合わせ札」への言及なし。
- 増川宏一『日本遊技史 古代から現代までの遊びと社会』平凡社、2012年2月。ISBN 978-4-582-46814-4。:154-168ページがかるたに関する記述ですが、「合わせ札」への言及なし。
- 上記3冊の書籍によると、かるたには大きく分けて2系統ある。一つはポルトガルから伝来したトランプを起源とし、天正かるた、うんすんかるた、株札やいわゆる花札などに変化していった系統。もう一つは貝合わせを起源とし、歌かるたやいろはかるたなどに至る系統。本項の初稿の「まるで現代のTCGのように札の組み合わせに独特な効果が割り振られていることが特徴である」という説明を見る限り、競技内容は天正かるた系に近いが、「合わせ札」という名称は貝合わせ系に近く、既存の信頼できる書籍の分類からすると、特殊なかるたであると言える。
- そのような特殊なかるたが実在するのであれば、遊戯研究家にとっては興味深い研究対象のはずである(例えば遊戯として滅びたと思われていたうんすんかるたが人吉市に残っていた話は、書籍や報道でたびたび取り上げられている)が、書籍新聞雑誌論文で「合わせ札」に関する言及が全くないのは、極めて不自然である。
以上から、この記事は全くの虚構記事であるか、初稿の記述が何らかの致命的な点(例えば「17世紀から」存在する「伝統的な」かるたである、という点など)で間違っているか、いずれかだと思われます。
一見もっともらしい記述や、存在が確認できない出典書籍などは、過去のWikipedia:削除依頼/国後探訪記やWikipedia:コメント依頼/虚構記事を作成するIP群およびアカウント群などの虚構記事立項事例を思い出さずにはいられません。
以上、情報やご意見などありましたらお願いします。--侵入者ウィリアム(会話) 2018年6月10日 (日) 13:55 (UTC)
- コメント かるたについては詳しくありませんが、まず出典として提示されている情報源についてコメントします。「名大合わせ札サークルSAKURA」といった表記が名古屋大学の学生団体のように見えるのですが、仮に事実としても、学園祭等で配布したものを出典として利用できるとは考えません(検証可能性を満たしませんし、そもそも大学学部生の著作が二次資料として信頼できる情報源として認められる例はかなり限られるように思います)。万が一実在しない学生団体ならば虚偽出典であることは明白です。他方、名古屋大学と無関係な組織によるものである明確な証拠も見当たりません。有意な出典がない限り、検証不能としてケースEで削除相当と考えます。--郊外生活(会話) 2018年6月10日 (日) 14:29 (UTC)
報告 初版立項者の利用者:Ikuharoh(会話 / 投稿記録)さんにも連絡して1週間待ちましたが、疑問点に関する返答はありませんでした。疑わしい記事をこれ以上残しておくべきではないと考え、先ほどWikipedia:削除依頼/合わせ札を提出しました。--侵入者ウィリアム(会話) 2018年6月17日 (日) 06:10 (UTC)
- コメント 参考文献に挙がっている「石ノ森愛橘 『合わせ札のすゝめ』 名大合わせ札サークルSAKURA、2000年。」ですが、著者と思われる石ノ森愛橘氏をgoogle検索で調べてみたところ、ヒットは5件(合わせ札のwikipedia記事1件と、名前サーチ系のサイトが4件)であり、とても400年もの歴史を誇る遊戯の研究者とは思えません。念のため姓名にスペースを設けて再度検索してみましたが、ヒットするのは石森延男や田中舘愛橘などの研究か石ノ森章太郎に言及したものでした。そもそも存在しない人物とみて間違いないと思います。次に出版団体と思われる名大合わせ札サークルSAKURAですが、名大を名古屋大学と仮定しても、ひっかかるのは名大かるたサークルです。この遊戯は合わせがるたとも呼ばれているようですが、競技かるたの札合わせや商品名としての絵合わせがるたというものは出てきても、まるで現代のTCGのような遊戯の存在は発見できませんでした。寛政の改革云々とありますが、このあたりの記述は花札の記事に似た文言がありますのでそこから単に引っ張ってきただけでしょう。さらに、ルールやカードを見る限り花札と似てるようですが、であるならば花札の記事で一言たりとも合わせ札への記述がないのはおかしなことです。これだけ伝統ある遊戯であるにもかかわらず、本記事へのリンクがwikipediaの索引しかないのも不可解です。--空シュル(会話) 2018年6月17日 (日) 08:30 (UTC)