ノート:即興詩人
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冒頭テンプレート:複数の問題について
[編集]この編集ですが、全体的に出典が明示されていないのもその通りなんですが、特に「森鴎外による日本語訳」節について気になったので冒頭に「独自研究」指摘を含めたテンプレートを添付しておきました。イタリア文学の河島英昭は著書『ローマ散策』(p. 154-)の中で、本作『即興詩人』および森鴎外に関する研究について島田謹二『近代比較文学』(光文社、1956)を挙げ、それ以降に河島が確認した他の論考とも比べて「最も精緻」としたうえで、次のような指摘を島田がしていると述べています。すなわち、森鴎外は
- 実際に(舞台となる)イタリアへ行っていない
- イタリア語の知識が乏しい
- イタリアの風俗にも詳しくない
であり、その結果として翻訳には「数カ所のあやまりをまねく遠因となった」と。ようは権威ありげな論考でネガティブな評価と見えるものがある(*1)わりに、「典雅な擬古文訳が名高く、「原作以上の翻訳」と評された」というような記述が出典なしでさらっと書いてあるのが気になったのでテンプレートの添付をおこなったものです。念のため、「外部リンク」節は出典置き場ではありませんし(Wikipedia:スタイルマニュアル (レイアウト))、URLを見た限り個人サイトのように見える……。
(*1)もっとも河島自身はその記載に続けて「あやまり」はむしろ少ないと評価し、逆にイタリアの知識に乏しいはずの森鴎外はどのようにして「完全に適正とはいえないまでも、あれほどまでに的確」な作業ができたのか、日本在住のイタリア人(アルフォンソ・ガスコ)の協力を得たのではないか、と推測をすすめているのですが。