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ノート:北九州弁

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約1年前から編集に携わらせて頂いておりますが、最近の投稿を見るに、百科事典たるwikipediaの記載としては疑問を持たざるを得ないものが少なからず見受けられます。方言という科学的研究・分析からは距離のある項目であるだけに、記載事項の客観的検証・評価は困難であるにせよ、投稿者の主観的見解・経験によって記載事項の正確性・適切性が損なわれるとすれば、何らかの処置を講じる必要があるのではないかと思い、敢えて修正に踏み切りました。  誰でも記事の編集に参加できることがwikipediaの特色であるにしても、最低限の文法事項なり国語力なりを具えた上で参加しなければ、無用な修正の手間を生じさせ、誤った情報を他者に対して発することになります。僭越ながら、投稿者各位に対して注意を喚起したいと思います。

(1)「豊浦弁」のリンク添付について:  「使用範囲」の山口弁との関連性の箇所で、「豊浦弁」のリンク添付がありました。北九州地方に隣接する下関地域の方言(豊関方言)を参照させたい意向は解ります。しかし、「山口弁」の項目を読んでも「豊浦弁」というリンク添付はなく、「豊浦弁」という概念自体が一個の方言(あるいは山口弁に包摂される方言)として明確に成立していないと思います。これは、福岡県においても「筑豊弁」「田川弁」「飯塚弁」などの概念をどこまで細分化するか(独立させるか)ということに関係します。方言の概念を新たに創出する場合は、方言の体系的類型論を参照した上で、慎重に行う必要があるのではないでしょうか。

(2)「助詞・助動詞、末尾の変化」の「~し」について:  日本語における一般的な表現であり、北九州弁に固有であるとは言えません。

(3)「形容詞」の「ちゃきい」について:  「ちゃくい」という単語自体は、国語辞典等(『広辞苑』『大辞林』『隠語大辞典』等)にも(本稿記載の第1義の内容で)俗語として掲載されているものであり、北九州弁に固有であるとは言えません。本来ならば削除すべきですが、本稿記載の第2義の内容が北九州弁に固有であるか否かの判断が着かないため、敢えて残しています。

(4)最近では使う/使わないという「*」記号による区別について:  百科事典の記載事項として、常に最新の情報を掲載されるものであれば話は別ですが、言語、しかも方言のように短い時間で大きな変化が発生しないものの情報について、最新の情報が要求されるべきものでしょうか。長いタイムスパンで方言全体を展望するというマクロ的な視点の方が、言語という「生き物」を観察するには適切であると思うのですが・・・。例えば「ちかっぱ」という語にも「*」が付いています。では、近時話題になった『ちかっぱめんこい』という本のタイトルをどう考えればよいのでしょうか。方言の新旧を論じることに大きな意味があるとは思えません。

133.5.128.75 2006年11月19日 (日) 04:16 (UTC)[返信]

(5)最近では使う/使わないという「*」記号による区別について:  (4)と同じく「*」に対する疑問です。例えば「ほー(と)」に対し「*」が用いられていますが、少なくとも僕の周りでは当たり前のように用いられています。僕の勘違いなのか、記述が間違っているのかどちらも明確なソースはなく、このような主観による曖昧な表記は避けるべきだと思います。--Lucio1999 2008年9月7日 (日) 12:47 (UTC)[返信]

本文の一部転記

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次の記述は本文に載せられていましたが、出典がないためノートページに移されました。本文に載せる際は出典を明記し、検証可能性を満たすようにしてください。これについての議論はノート:日本語の方言#出典のない記述の除去を参照してください。

北九州弁は、筑豊・宗像・遠賀・若松・八幡・戸畑・小倉・門司・京築・山口県下関市などの周辺地域の方言が混合して形成されたものであるため、東部 (旧豊前国) と西部 (旧筑前国) とでは差異が見られる。

  • 北九州地区は歴史的に交通の要衝として、また産炭地・工業都市として各地から人口が流入して発展したことから、北九州弁には他の地方の方言の影響が多く見られる。そのため、単に「豊日方言の一つ」という分類だけでは十分に説明することは出来ない。
  • 北東に接する下関地方 (山口弁) とは、「-ちゃ」「たう」などの語句が共通する。北九州弁の使用範囲の中でも特に東部 (北九州市東部・京築地域) に山口弁の影響が見られる。
  • 西に接する宗像・福岡地方 (宗像弁博多弁) とは、「なおす」「しゃあしい」などの多くの語句が共通する。北九州弁の使用範囲の中では、全体的に宗像・博多弁その他の九州方言の影響が見られる。
  • 南東部の京築地域 (行橋市豊前市京都郡築上郡) では、大分方面の方言の影響も受けており、特に南部では大分弁中津弁) の影響が見られる。また、大分県中津市周辺でも北九州弁の影響を受けており、共通する部分も多い。

--Henlly2010年4月30日 (金) 13:42 (UTC)セクション見出し追加、マークアップ修正。--Henlly会話2017年9月14日 (木) 01:53 (UTC)[返信]

以下引用します。
五市合併によって成立した北九州市は、市内の東半分は旧豊前国、西半分は旧筑前国である。豊前、筑前といった国分けは、明治維新以降は行政上は意味のないものになっているが、ことばの上には今もなお、豊前ことば、筑前ことばはそれぞれ特色を持っている
北九州市史 民俗
ところで、門司、小倉では「そんなに」「こんなに」が「ソガイ」「コガイ」であると述べたが、そこではまた「ソガー」「コガー」とも言う。この「ソガー」「コガー」は本来は中国地方の言い方である。関門海峡を挟んで中国地方とは目と鼻の距離にある北九州市域では中国地方のことばの影響を受けることも早い。例えば豊前域では「ドコ 行ク ソ」(どこへ行くのか)のように「ソ」を言うが、これは山口県の長門域の方言の伝わったものである。また筑前域では、「貸シテツカサイ」(貸してください)のように「ツカサイ」敬語を用いるが、九州で「ツカサイ」を言うのは筑前域だけである。
北九州市史 民俗
この引用文をもってすれば本文からノートに移された以下の4点については出典ありと判断してかまわないように思われるのですが如何でしょうか?
  1. 北九州弁は東部と西部では差異が見られる。
  2. 北九州弁には他の地方の方言の影響が多く見られる。そのため、単に「豊日方言の一つ」という分類だけでは十分に説明することは出来ない。
  3. 北九州弁の使用範囲の中でも特に東部に山口弁の影響が見られる。
  4. 同じく西部に九州方言(肥筑方言)の影響が見られる。
--愛を下さい会話2024年8月11日 (日) 05:02 (UTC)[返信]
愛を下さいさんご提示の4点については北九州市史を出典として書けると思います。なお、北九州市内でも旧豊前地域と旧筑前地域とで差があることや、中国方言からの影響があることは、福岡県豊前方言(の出典となっている『日本のことばシリーズ』『講座方言学』)にも書かれています。--Henlly3839会話2024年8月11日 (日) 06:48 (UTC)[返信]
ありがとうございます。既述4点について本文に記載しました。--愛を下さい会話2024年8月13日 (火) 04:21 (UTC)[返信]