ノート:分散オペレーティングシステム
記事名変更の提案
[編集]現在の記事名「分散OS」は、用例のある用語ではありますが、Wikipedia:記事名の付け方に照らすと、不適切な記事名であると考えます。 記事名を「分散OS」から「分散オペレーティングシステム」に変更することを、提案します。 --かわせみ 2008年12月12日 (金) 07:55 (UTC)
変更しました。 --かわせみ 2008年12月25日 (木) 06:20 (UTC)
分散オペレーティングシステム参考資料
[編集]参考までに
[編集]分散オペレーティングシステムを利用していたものですが・・・ 何かの文献を翻訳したのでしょうか?
分散オペレーティングシステムとは
[編集]ネットワークにつながった複数のコンピュータ全体を、あたかも一つのコンピュータシステムであるように利用者が扱えるオペレーティングシステム。
ベース技術
[編集]- リモートプロシージャ―コール
分散処理をするための重要な機構
- 分散ファイルシステム
ネットワーク上に分散した資源を見えるようにする仕組みの一つ
- ネットワーク全体の集中管理
ネットワーク上のコンピュータの状態把握に必要な技術
実装技術
[編集]- OSカーネルかOSミドルウェアにて実装
AEGIS,DOMAIN/OS,Amoeba,L49プロジェクト
- ユーザランド実装
Distributed Computing Environment(DEC)
分散オペレーティングシステムの実例
[編集]- AEGIS(1981年~1989年)
アポロコンピューター社が開発しApollo DOMAINシリーズのOSとして販売されていた。
- DOMAIN/OS(1989年~1993年)
アポロコンピューター社が開発しApollo DOMAINシリーズのOSとして販売されていた。 HP社に吸収後も販売していた。
HP社としては、アポロコンピューター社の分散技術を吸収したかったのだが、かなりの開発メンバが出てしまった。 その後、マイクロソフトのWindowsNTが登場し、内部の実装技術がDOMAIN/OSで開発された技術多く使われたためマイクロソフト社に技術者が流れたとうわさが多かった。見えるところではレジストリ,ネットワークルート,コンピュータ名,ドメイン管理機構,プリンティング技術など(この部分は噂です)
- Amoeba
アンドリュー・タネンバウム教授が研究していた。 研究のみで、商用化はしていない。
- L49プロジェクト
研究のみで、商用化はしていない。 L4カーネルをベースに分散機能を上位に実装したもの L4カーネルは、マイクロカーネルであって、分散のための機能は実装していない。
- Mach
Machは、「新しいOS」などの著書で分散オペレーティングシステムとして紹介していますが、実際はメモリオブジェクトを改良すれば分散オペレーティングシステムにすることが可能と言うだけで、そこまでやっていません。
日本では、オムロン社がMachをマイクロカーネルとして搭載し、BSD UNIXをOSミドルウェアとして実装していましたが、やはり分散オペレーティングシステムではありませんでした。
Muse,ToM,Sprite,Vは良くわかりません。
分散処理を容易にする基本ソフト群
[編集]- Distributed Computing Environment(DEC)
世界的に代表格だと思います。 実現させた基礎技術としては、アポロコンピューター社が開発したNCS(Network Computing System)であり、後のHP RPC,DCE RPCになります。この技術はAmoebaでも分散処理に欠かせない技術となっております。
- 分散処理を容易にするソフト群とした場合
グリッド・コンピューティングもそれに入ってしまいます。 その場合は多数方法があり発散してしまいます。
気になったこと
[編集]- マイクロカーネルの設計思想は、OSの実装の考え方なので、分散オペレーティングシステムとは関係ないと思います。
- L4,Machはマイクロカーネルであって分散OSとしての機能を実装していない。
分散オペレーティングシステムの難しさは、ネットワーク機器やLAN関連LSIの変化に、ネットワークドライバも変化しなくてはならず、 その上位で構築されるリモートプロシージャ―コールを作っています。そのため、維持が難しくコストがかかります。 ハードウェア仕様の変化が鈍い時代にしか、分散オペレーティングシステムの商用化がなされていない最大の理由です。 なお、分散オペレーティングシステムは、利用者からみれば大変ありがたいものです。