ノート:中津川線
距離についてあれこれ
[編集]中津川 | 美濃落合 | 神坂 | 富士見台 | 夜烏山 | 昼神 | 阿智 | 伊那山本 | 伊那中村 | (飯田線分岐) | 飯田 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
36.175 km | 0.000 | 2.940 | 7.100 | 12.380 | 17.980 | 22.310 | 25.640 | 28.115 | 31.370 | 36.175 | |
36.7 km | 0.0 | 36.7 | |||||||||
37.8 km | 0.0 | 2.9 | 7.1 | 12.4 | 18.0 | 22.3 | 25.6 | 28.1 | 31.3 | 36.2 | 37.8 |
典拠
- 36.175 km
- 『所管工事の概要』(1970年・日本鉄道建設公団名古屋支社) 14頁(地図)
- 『国鉄新線建設の概要』(1975年・日本鉄道建設公団) ※「【第31回】未完成に終わった国鉄中津川線」のソース元
- 36.7 km
- 『所管工事の概要』(1970年・日本鉄道建設公団名古屋支社) 13頁(概要)
- 『鉄道未成線を歩く 国鉄編』(2002年・1967年公表時点の距離)
- 37.8 km
- 『鉄道未成線を歩く 国鉄編』(2002年・記事掲載路線図の距離)
- 『日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』(2008年・巻末参考文献に『鉄道未成線を歩く 国鉄編』を含む)
神坂トンネルの長さ
- 12.7 km --『鉄道未成線を歩く 国鉄編』(2002年・設計変更前の数値)、全トンネルの総延長は20.5 km(数不明)
- 13,270 m --『鉄道未成線を歩く 国鉄編』(2002年・記事掲載路線図の距離)
- 13,375 m --『所管工事の概要』(1970年・日本鉄道建設公団名古屋支社)※「最長トンネルの長さ」として掲載。全トンネルの総延長は20,470 m(11ヶ所)
- 13,375 m --『活動の記録』(1988年・中津川線下呂線鉄道敷設促進岐阜県期成同盟会事務局)※「最長トンネルの長さ」として掲載。全トンネルの総延長は19,700 m(10ヶ所)
- 13.3【第31回】未完成に終わった国鉄中津川線」のソース元 km --『鉄道ジャーナル』昭和51年6月号 ※「
- 13,720 m -- 『日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』(2008年)
設計変更の変遷(『鉄道未成線を歩く 国鉄編』より)
- 1967年1月:ルートと駅位置発表(36.7km)
- 1969年10月:神坂地区のルート変更を発表
中津川線の距離にまつわる様々なデータの揺れです。設計変更による時系列の変化があるものと思われます。初期が延長36.7 km(神坂トンネル12.7 km)→変更後が延長36.175 km(神坂トンネル13.3 km前後)という関係は読み取れそうです。
37.8 km説についてははっきりしません。『所管工事の概要』(1970年)→『活動の記録』(1988年)で比較すると神坂トンネルの全長が変わらないままトンネル数が1ヶ所減って総延長も短縮されているので、この間に更なる設計変更があった可能性はあります。ただ、初期→変更後で神坂トンネルの長さが変わっているのに『所管工事の概要』のトンネル総延長が初期案とほぼ同じだったり、同じ『所管工事の概要』でも概要と地図で路線総延長が異なったりしているので、当該資料は新旧設計の情報が混在している可能性があります(トンネル数も概要には11ヶ所とありましたが地図上は10ヶ所しか視認できなかったです。停車場中心の円に被っていたり、連続するトンネル同士が印刷で繋がって別と認識できなかったりする等の可能性もあるので断定はできませんが…)。
もうひとつ不可解なのは36.175 km説と37.8 km説とでどこで差が出ているかですね。上の表のとおり、中津川 - 伊那中村間まではほぼ一致していて、違いが出るのは伊那中村 - 飯田間です。察するに、36.175 km(36.2 km)地点を飯田線との分岐地点(≒純粋に中津川線として新設される区間のみ)とするか、合流後の飯田駅までとするかで解釈が分かれただけのような気がします。
とりあえずは総延長36.175 km、神坂トンネル13,375 mを選択することにしますが、今後の課題として機会があれば調べるつもりです。--ButuCC+Mtp 2024年6月17日 (月) 16:16 (UTC)