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ノート:上田交通デハ3300形電車

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デハ3300形が中塩田以西へ入線できなかった理由について

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改稿以前の本項においては、デハ3310-クハ3661の編成が別所温泉まで入線しなかった理由として「降圧改造の影響でデハ3310の性能が低下したため」と説明されていました。しかし、架線電圧1,500V仕様から同750V仕様への降圧改造が主電動機の繋ぎ変更(4S2P→2S1P二群)を意味しているのだとすると、架線電圧750Vの別所線運用時にも抵抗制御並列最終段において各主電動機に750Vすなわち定格電圧が印加されますので、性能低下は起こり得ません。

仮に繋ぎ変更を行っていなかったとすると、架線電圧が半減した分だけ主電動機への印加電圧も半減し、定格出力・定格引張力とも同様に減少しますから、ただでさえ定格引張力の低いデハ3300形であれば、勾配区間はおろか平坦区間においても制御車を牽引して他の列車と同様のダイヤで運行することは困難となったものと推測されます。ところが、本項の改稿で用いた資料の一つである『さようなら丸窓電車』折込付録の別所線運行ダイヤを確認する限り、デハ3300形が限定運用される列車の運転時分と他の列車のそれは全く同一であり、少なくともダイヤ上からはデハ3300形が他の電動車各形式と比較して著しく性能が劣る車両であったということは読み取ることができませんでした。

一方、上田市役所公式サイトにおいては、デハ3300形について「電気容量の関係上、上田 - 中塩田間限定でした[1]」と解説されています。これが正しいとすれば、デハ3300形が搭載するMB-304-AR主電動機が大電流特性を備えるため、急勾配区間が存在する別所温泉付近においてデハ3300形が力行した場合、変電所の容量不足を招き架線電圧が降下して他の列車に悪影響を及ぼすことを懸念して入線不可としたのではないかという仮説が成立すると思われます(降圧に伴う主電動機出力の低下が原因であれば「モーター出力の関係上」などと記述されたことでしょう)。また、改稿後の本文にて触れた通り、デハ3300形は別所線に在籍する電動車の中で最も定格引張力が低い車両でしたので、そのことも一因であった可能性も否定できません。

もっとも、残念ながらそれらを立証できる出典の存在が確認できなかったため、現状の本文では上田 - 中塩田間の限定運用に終始した理由について一切触れていません。本件に関して事情をご存知で、かつ本件に関する出典をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非加筆修正をお願いしたく存じます。--MaximusM4会話2013年1月30日 (水) 15:55 (UTC)[返信]