ノート:ミズワニ
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模式標本
[編集]松原の記載論文[1]にはタイプ標本について「高知の魚市場で入手.水産講習所魚類標本番号1823 全長 735 mm」とあるのに対し、コンパーニョ出典では「台湾の蘇澳の魚市場で入手 全長 1 m」とあり、明らかに別個体標本でありここに齟齬があると思われます.完模式標本が何かの理由で失われた後に別標本がタイプ指定を受けたのか、コンパーニョまたは英語版wp編集者の誤解/誤記か、その背景がよくわからないので当該記述は一旦コメントアウトとしておきます.なにか経緯がわかりましたら是非ともその旨を記入の上コメントアウトをはずしてください.--Preto(m)(会話) 2024年6月21日 (金) 05:41 (UTC)
- コンパーニョ(Compagno, 2002: 72)を参照したところ、台湾産の標本はジュニアシノニムとされるCarcharias yangi Teng, 1959のホロタイプのことのようです。コンパーニョによると、Carcharias kamoharai Matsubara, 1936のホロタイプである高知産の標本は失われたとありますが、ネオタイプ指定に関する情報はありません。--火乃狐(会話) 2024年7月2日 (火) 04:52 (UTC)
- ご調査いただきありがとうございます.なるほどやはり失われていたのですね.ひょっとして水産講習所が戦災を受けたのかと思って少し調べてみたら、水産講習所は関東大震災(1923)では全焼しましたが太平洋戦争では木造校舎の一部が消失しただけで鉄筋コンクリ造の主要建屋はほとんど無傷で残りGHQに接収までされたそうです.ならば標本は水産講習所後身の東京水産大学(現:東京海洋大学)が管理していたのかと思っていたのですがこちらを見ると京大農学部蔵とされています(松原の京大教授就任の関係?).で、同ページでもタイプ標本は "apparently lost" となっていました.典拠となっている Eschmeyer, 1998 は "Catalog of Fishes" ではないかと推測いたします.同じくWoRMSの Carcharias yangi Teng, 1959 タイプ標本のページではこのようになっており、コンパーニュの言及はやはりこちらのようです.このページにもネオタイプについて記述はありませんでしたが、これはこの Compagno (2002) p72 の記述そのものがネオタイプ指定として受け入れられる類のものなのかもしれません.そのあたりを加味して加筆できないか考えてみます.再度、お礼申し上げます.--Preto(m)(会話) 2024年7月4日 (木) 05:20 (UTC)