ノート:ホット・ジュピター
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どなたか、恒星とホット・ジュピターの大きさ、位置関係を絵にして投稿していただけないでしょうか?
「ジャンピング・ジュピター」という用語について
[編集]ニースモデルを英語版から翻訳・立項している際に気が付いたのですが、10年程前と現在では「ジャンピング・ジュピター」という用語が指す現象が全く別のものに遷移していることに気が付きました。どこに書くべきか迷いましたが、この用語が深く関連している項目のひとつであるこのノートページに気付いた点をまとめておきます。
- 本ページが大きく加筆された2007年当時は、少なくとも日本語では、「ジャンピング・ジュピター」というのは巨大惑星同士の軌道不安定によって軌道が大きく乱れ、1つは惑星系から弾き出されることもある、という過程を指していました。つまりホットジュピターやエキセントリック・プラネットの形成を説明するモデルに対して「ジャンピング・ジュピターモデル」という名前が使われていました。これはこの記事の出典にも挙げられている、2007年出版の『系外惑星』(井田茂 著、東京大学出版会) にも記載されています。
- しかし最近は en:Jumping-Jupiter senario にもあるように、「ジャンピング・ジュピター」という用語はガス惑星が高い軌道離心率の軌道や系外に弾き出される現象ではなく、(太陽系内での) 氷惑星との遭遇によって木星の軌道長半径がわずかに「ジャンプ」する、という現象を指しています。ホットジュピターやエキセントリック・プラネットの形成を説明するモデルの呼称は、現時点では「スリングショット」が多用されているようです。例えば2016年出版の『系外惑星の事典』(朝倉書店) の、「エキセントリックプラネット」や「ホット・ジュピターの形成」の項目では「スリングショット(モデル)」として記載されており、逆に「ジャンピング・ジュピター」という用語は使用されていませんでした。
- なおスリングショットモデルはホット・ジュピターの形成モデルとして一旦極端な楕円軌道を経由したとするモデルですが、英語では high-eccentricity migration という呼称で言及されている場合が多いように感じます。直訳では「高軌道離心率移動」あたりになりそうですが、日本語での定訳は今のところ無さそうです。
以上の理由により、本ページで「ジャンピング・ジュピターモデル」とされているものは、「スリングショットモデル」に書き換えようと思います。併記することも考えましたが、そもそも新しい書籍では「ジャンピング・ジュピター」の用語自体が無くなってしまっていること、最近の意味での「ジャンピング・ジュピター・モデル/シナリオ」と紛らわしいことから、書き換えたほうが良いかと考えています (一応出典はある用語なので、注釈で「かつては「ジャンピング・ジュピターモデル」との呼称もあった」と残しておくのもありですが)。--Ringdownrabbit(会話) 2019年3月27日 (水) 06:06 (UTC)