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ノート:ジシアンジアミド

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疑問点があるので 以下の意見陳述をします。

>Dicyandiamide,cyanoguanidine(別名:DICY ダイサイ) H2N-CNH-NH-CN 無色斜方状晶または板状晶 融点以上>に加熱するとアンモニアを発生してメラミン,メラムなどを生じる

英語圏の人は「ダイサイ」と発音する人が多かったと記憶します。 日本では、DD(ディーディ)とか、ジシアンと呼ぶのでは? ジシアンはシアナミドの2量体で、メラミンは、シアナミドの3量体です。ジシアンからメラミンへの合成では、アンモニアは発生しません。メラムとか、メロンという高縮合環化物ができるとアンモニアが発生します。 ですから正確に記述するなら、 「融点以上に熱すると、メラミンを生じ、更に(高温下あるいは長時間)保持するとアンモニアを発生しメラムなどを生じる」とすべきでしょう。

>シアナミド誘導体、例えばグアニジン,ジシアンジアミジン,ジグアニド,メラミンなどの製造にかつて使われた。

ジシアンの記述なので、ジシアンジアミドの記述は不要でしょう。 「ジグアニド」でも良いとは思いますが、「ビグアニド」の方が一般的に使われています。 グアニジン、ビグアニドは、現在もジシアン(DD)を原料に製造されています。確かに、メラミンは、現在 尿素法に転換されています。尿素法のメラミン製造の副生で炭酸グアニジンができてきましたが、現在どの程度、副生炭酸グアニジンが市場に出ているかは小生は不明です。世界的に見ると硝酸グアニジンが一番たくさん生産されていますが、これらの原料には、ジシアンジアミドが使われています。

>単独でも農薬として使われることがある。

単独で、農薬として使われた例を小生は知りません。どのような農薬だったのでしょう? 原料の石灰窒素は、現在も農薬として使用されています。

>エポキシ樹脂の硬化剤として使用されることがあるが、単独では硬化温度が180℃以上と高く、硬化時の発熱も大きい>ためイミダゾールアダクト等三級アミンを触媒として併用される。 この場合シェルフライフが室温で3ヶ月以上となり>一液性エポキシ(接着剤)として充分な保存条件を満たす。 一般的にエポキシ樹脂100に対して約12が化学等量である>が反応後の三級アミンが触媒となり3~12の配合比率であっても実用上充分な機能を持つ。

「一般的にエポキシ樹脂100に対して約12が化学等量である」、プレポリマー、助触媒によりジシアンの添加量は変化するので、何を持って化学等量とするのか根拠(出典)が不明で、疑問を感じます。この点をすっきりと記述して欲しい。

                                      佐々木 正典--210.254.75.3 2007年11月14日 (水) 06:08 (UTC)[返信]