ノート:シラミ目
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分類について
[編集]現在の主要記述内容は2007年7月2日 (月) 11:34 のタイムスタンプによるものですが、
- 吉澤和徳「昆虫学概論・各目解説(1)咀顎目(カジリムシ目)の系統的位置と高次体系」『昆蟲.ニューシリーズ』第19巻第3号、一般社団法人 日本昆虫学会、2016年、112-120頁、doi:10.20848/kontyu.19.3_112。
で2014年時点で総合された分類表を見ると、
- シラミ類 Phthiraptera
- マルツノハジラミ亜目
- (未設定)
- ホンツノハジラミ亜目チュオカクハジラミ科
- (未設定)
- ホンツノハジラミ亜目ケモノハジラミ科
- (未設定)
- チョウフンハジラミ亜目
- シラミ亜目 Anoplura (15科約500種)
と「現段階で最も妥当と考えられる系統関係を示した」とする図2が掲載されており、それはまあいい(Anopluraに関する記述は正解だと補足していることになるだけ)ですが、その後で、
「シラミ類はコナチャタテ亜目フトチャタテ下目に内包される.したがってシラミ類全体を下目以下に位置付けるべきであるが,咀顎目内でのシラミ類の階級付けはこれまで議論されていない。そこで,シラミ類全体を目とみなした旧来の分類階級で以下の議論を進める」(pp.116-117)と明記されています。
つまり現在の記載内容はやや勇み足で、
「かつて使われていたシラミ目order Phthirapteraは実際には目じゃなくて下目以下亜目以上なことが分かったが、分類が整理されてないので現在でも暫定的に使われることもなくはない」
みたいなのが7年前の現状だったように見えます(実際、咀顎目には「これらは現在でも便宜的に使われる」とありますし)。
あと、結論の「咀顎目の一部」も嘘ではないけれども、実際には「咀顎目(カジリムシ目)コナチャタテ亜目フトチャタテ下目の一部」と丁寧に書くべきなのかもしれません。--シダー近藤(会話) 2021年5月20日 (木) 02:28 (UTC)