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ノート:ケルソネソス

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セバストポリに何度か行ったことがあるのですが、現地では「ケルソネソス」ではなく、「ヘルソネソス」と呼ばれています。日本語表記を「ヘルソネソス」に訂正してもよいでしょうか?--akwneindanke 2011年6月16日 (木) 00:06 (UTC)[返信]

「現地ではそういっていると聞いた」では「独自研究」だと見做されませんか?確かに中世ギリシャ語表記だと「ヘルソン」なので、今のウクライナでの呼称もおそらくそっち寄りなのだろうとは思いますが。それと、歴史用語でもあるのでプロジェクト‐ノート:東ローマ帝国史の用語表記もご参照ください。ただ、これ古代ギリシャとか古代ローマの用語でもあるんですよね・・・。--コンスタンティノープルからの使者 2011年6月16日 (木) 14:48 (UTC)[返信]

「Χερσόνησος」というかつての植民都市についての記述なら「ケルソネソス」でよいのかもしれませんね。知り合いにギリシャ人がいるので、Χερσόνησοςの発音について聞いてみます。現代ギリシャ語と古代ギリシャ語では発音が異なるのかもしれませんが…。セバストポリの人々はロシア語を話します。ロシア語(Херсонес)の発音では、「ヘルソネソス」です。現在は、野外博物館(もしくは遺跡公園)のようになっております。敷地内にある古代の円形劇場跡では、夏の間は定期的に演劇が上演されています。セバストポリに行くときは、毎回「ヘルソネソス」の敷地の中の海岸に海水浴に行くので、私にとってはとても身近な場所です。外国の言葉を、日本語でカタカナ表記にすること事体が、かなり無理のあることなのですが、「ケルソネソス」と「ヘルソネソス」では、やはりちょっと違うような気がしたので、思わず書き込んでしまいました。ご気分を悪くされたようなら申し訳ないです。--akwneindanke 2011年6月17日 (金) 08:56 (UTC)[返信]

Wikipedia:外来語表記法にしたがって、「ケルソネソス」と「ヘルソネソス」のどちらが適切であるのかを考えてみました。

  • 一般的慣用 検索エンジン、Googleでの最多表示数は「ヘルソネソス」です。
  • 原音主義(外来語の原則的読み方) ロシア語、ウクライナ語、現代ギリシャ語での発音では「ヘルソネソス」です。(「無声軟口蓋摩擦音」も参照して下さい。ロシア語をウクライナ語より先に書いたのは、セバストポリで使用される言語がロシア語だからです。)
  • 正式名称 在ウクライナ日本国大使館の表記では「ヘルソネソス」です。

以上が、「ヘルソネソス」の方が適切ではないかと考える根拠です。記事名を「ヘルソネソス」にして、「ケルソネソス」という表記を記事の中に書き、また「ケルソネソス」から「ヘルソネソス」へリダイレクトをした方が、より多くの人の目に触れるのではないかと考えます。

以下は「ケルソネソス」の方が適切だと思う方への質問です。

  • 歴史上の地名 「ケルソネソス」という表記は、この地名を扱う学界で好まれる表記なのでしょうか。
  • 専門的慣用 「ケルソネソス」という表記は、専門的事典の表記なのでしょうか。
  • 慣習的読み方 「ケルソネソス」という表記は、日本での慣習的な読み方なのでしょうか。

--akwneindanke 2011年6月30日 (木) 06:31 (UTC)[返信]

この記事に携わってきたわけではありませんし、3年近く前の議論に横槍を入れるのもなんですが、
  • 保田孝一 「黒海北岸地方のギリシア植民市における農業 - ケルソネソスの場合 -」、『史学雑誌』 第67巻第9号(47-64頁)、1958年
  • 篠崎三男 『黒海沿岸の古代ギリシア植民市』 東海大学出版会、2013年
  • 中谷功治、「中期ビザンツ時代のケルソン - 帝国北方外交の展開 -」、井上浩一・根津由喜夫編 『ビザンツ 交流と共生の千年帝国』 昭和堂、2013年(pp.71-92, 注pp.249-254)
いずれも「ケルソネソス」です。なお、中世の「ケルソン」についてならば、上記の中谷氏(関西学院大学文学部教授)の文献では「ロシア語での発音は『ヘルソン』に近く、中期ビザンツ時代にはギリシア語もこの音に近かったと思われるが、本稿では慣例的な表記を用いる」(p.249. 下線は引用者)とも書かれています。
平凡社の『世界大百科事典』改訂新版の「クリミア半島」および「ヘルソン」(同名の別都市)の各項でも「ケルソネソス」として言及されています。
Googleブックスで検索をかけると、「ヘルソネソス」1件、「ケルソネソス」約230件で、(トラキアのケルソネソスなど、ノイズも混ざっているでしょうが)検索可能な文献の範囲内での慣例がどちらかは明らかです。
遺跡が世界遺産になりましたが、その物件名の現在確認できている表記は「ケルソネソス」3件、「ヘルソネソス」1件です。
また、『地球の歩き方 A31 ロシア ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々 2012 - 2013年版』には現地語が併記されていますが、その項目名は「ヘルソネス」、原語の綴りのルビは「ヘルソネース」で、「ヘルソネソス」とはなっていません。
以上からすれば、古代都市の記事であるこれは「ケルソネソス」を記事名としたままでよいのではないでしょうか。--Sumaru会話2014年3月14日 (金) 16:40 (UTC)[返信]