ノート:オレアンダー
出走したレースに関して。
[編集]- 「オーストリア大賞」に勝利したそうですが、原語名がわかりませんでした。“Großer Preis von Österreich”だとF1のオーストリアグランプリばかりヒットします。なおドイツ語版の主な勝ち鞍はバーデン大賞とベルリン大賞になっており、そもそもオーストリアへ遠征したという記述がないようです。
- 「ハンブルク大賞」に出走したそうですが、原語名がわかりませんでした。“Großer Preis von Hamburg”で検索すると de:Deutsches Spring- und Dressurderby がヒットしますが、これは馬術の大会のようです。また英語版には en:Grosser Preis von LOTTO Hamburg の記事もありますが、これは2013年創設とあります。
--霧木諒二(会話) 2023年9月9日 (土) 07:34 (UTC)
- コメント(とりあえず)ドイツの競馬サイトGalopp-siegerをとりあえず貼っておきます。
- これをみると、1928年JunにWien-FreudenauでGroßer Preis von Österreichというのを勝っていますね。
- 1929年Junにも、「Großer Preis von Österreich 」を勝っています。
- 「Wien-Freudenau」は、(私はよく知りませんが)、「Wien」はオーストリアのウィーンで、「Freudenau」(フロイデナウ?)はウィーンの中の地名のようです。ドイツ語版de:Galopprennbahn Freudenau=フランス語版fr:Hippodrome de Freudenauでしょう。「信頼できる情報源」か不明なものでは、[1]というのがありますが、クッキー云々が鬱陶しいのでよく確認していません。競馬場の一覧#オーストリアにも赤リンクの名前だけありますね。[2]とか[3]とか[4]とかあるので、きっとたぶんおそらく合っているでしょう。
- 競馬の「Großer Preis von Österreich」を何と和訳するかですが・・・ふつう、ドイツの「Großer Preis」はフランス語の「Gran Prix」に訳すので、「◯◯大賞」か「◯◯大賞典」になるはず。どちらでも。あとは「Österreich」の訳し方次第でしょうね。原語風にオストライヒ?あるいはわかりやすさ優先でオーストリア?オーストリー?とか。
- (個人的な好みだと、日本の阪神大賞典・京都大賞典のせいで、「大賞典」と訳すとG2感がでる。「大賞」のほうがG1ぽい。でも「オストライヒ大賞」が格式的にG1とかG2のどのあたりなのかはまったくわからないです。なんか、首都ウィーンでやるんだから大レースぽいですけどね。Galopp-Siegerをみるかぎり、レース名が「Großer Preis von ホニャララ」でも、G1からLRまでいろいろ。)
- 同レースは、オレアンダーの出走レースとしては出てきますが、主要レースリストのほうには見当たらないので、歴代勝ち馬とかいまどうなっているかとか体系的にはちょっとわかりません。
- おなじように「ハンブルク大賞」は「Großer Preis von Hamburg」(1927)でしょう。
- これはGroßer Preis von Hamburgがあり、1934年の開催までリストがありました。開催地名が「Hamburg-Borstel」とあり、ハンザ賞とかをやる今の「ハンブルク競馬場」(Hamburg-Horn)とは別なのかも。
- 山野浩一『伝説の名馬』あたりに「オレアンデル」回があったはずで、それが使えるかもしれません。(例によって、和訳が独特すぎるかもしれません)--柒月例祭(会話) 2023年9月9日 (土) 08:54 (UTC)
- これぽいです。(「ボルステラー競馬場」?)機械翻訳で雑に読んだところ、1935年に空港を拡張するため廃止になったみたい。googleマップでハンブルク空港をみると、その南に隣接して「Borsteler Jäger」(ボルステラー公園?)とか「Borstel」(ボルステル)という地名がみえます。--柒月例祭(会話) 2023年9月9日 (土) 09:07 (UTC)
- 難しく考え始めると、1924年のドイツは、雑に「ドイツ」でいいのか?、ヴァイマル共和政(ドイツ国1918-1933)にリンクする?とかはありますね。オーストリアもオーストリア共和国(1919-1934)とかね。わかりやすさ優先で雑でもいいし、という感じもしますけども。地理の話か国体の話か、ということで。--柒月例祭(会話) 2023年9月9日 (土) 09:22 (UTC)
- 情報ありがとうございます。原語の綴りが分からなかったのでもしかしたら独語版に記事があるかもと思い、質問しました。“Großer Preis von Österreich”と“Großer Preis von Hamburg”で合っていたようですね(残念ながら記事はないようです)。
- 変な意訳が入ってたらちょっと困るなと考えてましたけど、「オーストリア大賞」「ハンブルク大賞」ともに素直な訳だと思います。「大賞」と「大賞典」のどっちが適切かは私には判断しかねますが。
- 競馬場の一覧の「ヴィエンナ=フロイデナウ競馬場」は“Wiener Freudenau”でしょうか。ドイツ語版が de:Galopprennbahn Freudenau なので単に「フロイデナウ競馬場」でいいんじゃないかなあ(少なくとも半角イコールではなくて全角イコールにすべき)。
- 今回私は生産国を{{GER}}から{{DEU1919}}に差し替えてますが、政治とはそれほど関わりのない記事ですから、わざわざ[[ヴァイマル共和政|ドイツ]]・[[第一共和国 (オーストリア)|オーストリア]]・[[フランス第三共和政|フランス]]とかしなくてもいいかな、と思います。
- --霧木諒二(会話) 2023年9月9日 (土) 12:49 (UTC)
- たぶんきっと「ヴィエンナ=フロイデナウ」は、「東京の府中競馬場」、とか「パリのロンシャン競馬場」的なことなんでしょうね。(フロイデナウの「デナウ」はドナウ川のことのようです。地名の由来的には「ドナウ河畔競馬場」的なニュアンスなんでしょうね。)
- 大賞/大賞典は、好みの範疇で、どっちでもいいと思います。一記事のなかで揃ってさえいれば。
- 旗は、「当時はそこドイツだけど、現代ではポーランドです」とか、場所はドイツだけど所有者はイギリス貴族、みたいな感じだとまたややこしいですが、本件に関してはケルンにあり、「同一家系のオーナーによって同じ場所に継続している世界最古のサラブレッド牧場」(山野1993,p220)だそうで、あまりややこしく考える必要はなさそうでした。--柒月例祭(会話) 2023年9月9日 (土) 13:33 (UTC)
- 情報ありがとうございます。原語の綴りが分からなかったのでもしかしたら独語版に記事があるかもと思い、質問しました。“Großer Preis von Österreich”と“Großer Preis von Hamburg”で合っていたようですね(残念ながら記事はないようです)。
和書
[編集](みやすさのため)節を分けておきます。オレアンダーに関する和書の文献・資料リスト。
年 | 書名 | 著 | 編 | 刊 | p | 記事 | 備考 |
1969 | 『日本の種牡馬録』1 | 白井透 | サラブレッド血統センター | 40 | オリアンダー | ウィルディールのfff | |
1971 | 『サラブレッドの世界』 | サーチャールズレスター | 佐藤正人訳 | サラブレッド血統センター | 453 | オレアンデル | |
1976 | 『競馬の世界史』 | 原田俊治訳 | みんと | 302 | オレアンデル | ||
1976 | 『競馬百科』 | 日本中央競馬会 | みんと | 427 | オレアンダー | ||
1977 | 『名馬の血統』 | 山野浩一 | 明文社 | 280- | オルアンダー オルレアンター |
改訂2版1刷 | |
1982 | 『最新名馬の血統』 | 山野浩一 | 明文社 | 248- | オレアンダー | 全面増補改訂1刷 | |
1993 | 『伝説の名馬 vol.I』 | 山野浩一 | 中央競馬PRセンター | 217- | オレアンダー | ||
1995 | 『凱旋門賞の歴史』2 | Aフィッツジェラルド | 草野純訳 | 競馬国際交流協会 | 72- | オレアンダー | |
2004 | 『フランス競馬百年史』 | ギイ・チボー | 真田昌彦訳 | 競馬国際交流協会 | 80- | オレアンデール |
このうち最も詳細なのは山野1993で、本馬について10ページを割いています。
よく探せばもっとありそうですが、とりあえず手軽にサクッとしたものはこんな感じ。いくらか表記ゆれがありますが「オレアンダー」でよさそう。(山野1977は誤植ぽいけど判断不能。真田2004は訳者が競馬の専門家というよりフランス語専門家)
このほか訳語については
- Großer Preis von Österreich
- ウイーン大賞(山野1982)
- ウィーンのオーストリア大賞(草野1995)
- オーストリア大賞(山野1993)
- 同書によると、オレアンダーが勝った1928が創設年。当時の大国であるオーストリアによる、当時としては国際的な大レースで、英独仏から一流馬が遠征だそう。
- 山野1982の「ウイーン大賞」は、ベルリン大賞とかとの対比上、端的なわかりやすさでいうと秀でた意訳かも。
- Großer Preis von Baden
- バーデンバーデン大賞(競馬百科1976)
- グランプリバーデン(山野1977)
- バーデン大賞(山野1982)
- バーデン大賞(山野1993)
- バーデン大賞(草野1995)
- バーデン・バーデン大賞典(真田2004)
- Großer Preis von Berlin
- ベルリン大賞典(世界史1976)
- ベルリン大賞(山野1982)
- ベルリン大賞(山野1993)
- ベルリン大賞(草野1995)
- ?
- ゲーリング賞(山野1982)(2回勝ったと書いているので、消去法だとSt. Simon-RennenかGladiatoren-Rennen)
- セントサイモン・レンネン、グラディアトーレン賞(草野1995)
- セントサイモン・レネン、グラディアトレン・レネン(山野1993)
- 出てなかったもの(章がないというだけで、どこかに言及があるかどうかまでは未検証)
- 『サラブレッド世界百名馬』、1978、中央競馬PRセンター
- 『世界の名馬』、原田俊治、1970、サラブレッド血統センター
- 『新・世界の名馬』、原田俊治、1993、サラブレッド血統センター
ドイツ競馬の和訳一般としてよくある表記ゆれ
- オレアンデル(古典的なドイツ語の日本語転記(舞台ドイツ語))、オレアンダー(いまどきの普通)
- Preis=Prix=○○賞
- Großer Preis=Gran Prix=○○大賞、○○大賞典
- Rennen=レネン、レンネン、賞
- Hoppegartener=「ホッペンガルテン(市)の」の意でHoppegartenにerがついたやつ=ホッペンガルテナー、ホッペンガルテン
- ゲルゼンキルヒェン→「ケルゼンキルヒナー大賞/ケルゼンキルヒェン市大賞」とか
- ドイツ語と英語のちゃんぽんパターン
- ドイツダービー/ドイチェスダービー、ウニオンレネン/ユニオンレネン
このへんはどっちでもいいですが、一記事内では揃えてほしいという感じです。要は表記ゆれ。
Österreichは「オストライヒ」がカッコイイ&「それっぽい」感じなんですけども、Wienは日本風に「ウィーン」なのに、Österreichを原語風に「オストライヒ」にするのは、「イタリアン・レストラン」的なバツの悪さ(イタリア語じゃないんだ?的な)みたいなのも。一周回って「ウイーン大賞」も意訳として悪くない気もする(用例の多寡でいけばボツですが)。
日本語情報源ではないですがサラブレッドヘリテイジにも単独ページがあります。英語なのでわかりやすいですが、内容はあまり大したことなく(出走レースの羅列)、本馬自身については山野1993のほうが情報量は多いです。種牡馬入りしたあとの産駒情報は山野より充実。著者Liz Martiniakは同サイトの著者筆頭格で、「The Blood-Horse」にも寄稿しているそうで、信頼感はあります。ドイツ人じゃなくアメリカ人ですけど。--柒月例祭(会話) 2023年9月9日 (土) 13:05 (UTC)