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ノート:インフルエンザウイルス

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この項目は2005年3月の執筆コンテストの第4位に選ばれました。


冒頭文の推敲箇所の復帰について

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本項目の推敲に参加していただきありがとうございます。ただ、前の2版分について、2006年4月24日 (月) 18:22の版で私が行った編集で元の表記に戻しました。その理由について、ここで説明させていただきます。

  1. まず、「ヒトに感染して伝染病であるインフルエンザを起こすウイルス」の表記が「ヒトに感染する伝染病である〜」に改められた部分を戻した理由ですが、「感染する」の主語にあたるのはあくまで病原体(インフルエンザウイルス)であり、疾患(インフルエンザ)ではないからです。「インフルエンザが感染する」というのは、一般的な表現としては用いられますが、専門的な正確性からは劣りますし、特にこの項目については「インフルエンザ」という疾患名と、「インフルエンザウイルス」という病原体の名称を正しく使い分けることが、正確性と一意性の確保に重要(実は、インフルエンザなどいくつかの項目では、この部分に混同が見られる結果、正確性に欠陥が生じています)であると考えています。
  1. 次に「医学上もっとも重要視されているウイルスの一つ」が「医学上重要視されているウイルスの一つ」に改められた部分を戻した理由ですが、この部分については私も、正直言うとやや微妙な表現だと思っています。ただし前者の表現は、後者の「もっとも」を除いた表現を含めて、10数個の候補文の中から、もっとも妥当だと考えて選んだものです。その理由ですが、この文章について意図するのは以下の意味になります。
    • 医学上、ヒトへの病原性の関連があるウイルスは数十種類知られており、そのうちの一部(20-30種類程度)が、「医学上重要視されているもの」にあたります。
    • その中でも「特に重要視されているもの」としては、HIVやインフルエンザウイルスなど、10種類以下にしぼられると思います。仮にウイルス学者に「もっとも重要なもの」を聞いたとしたら、答えはそのときの研究や流行のトレンドによって変化するでしょうが、インフルエンザウイルスは少なくともこの10年以上に亘って、「もっとも重要」と回答する研究者が間違いなく存在すると言っていい、それくらいに重要視されているウイルスであると考えられます。
    • 文章の曖昧さを除く、あるいは重複表現を避ける、という書き方から言えば、「もっとも重要視されているウイルスの一つ」という表現には、確かに冗長さや曖昧さが含まれています。ただし、冒頭定義(含む概要)の短い文章で、このような現況を一言で説明しうる文章として、また「医学上重要視されているウイルスの一つ」という、one of them的な扱いではなく、このウイルスに対する注目度の高さを表しうる文章の一つとして、「もっとも」という、曖昧でPOVとも捉えかねられない表現を敢えて選択しました。

文章の推敲については、人それぞれの考え方やスタイルがあると思いますが、少なくともこの冒頭定義の各文については、自分なりに最適と思われる表記を最低5-6個の候補の中から取捨選択して書いているつもりです(後の本文の方ではかなり見落としも多いと思いますが)。今回推敲された部分については、たまたま私も候補として考えたけれども現在の表現の方がいいという考えのもとで棄却していたものなので「一旦」の処置として戻させていただきましたが、そちらの方がいいという意見や、あるいはこれらに変わるもっと良い表現の提案などがありましたら、ご教示いただけると幸いです。--Y tambe 2006年4月24日 (月) 09:52 (UTC)[返信]


「ウイルスが細胞に吸着する」という表現について

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本文「3.2.1 ウイルスの吸着」項に、「体内に侵入したウイルスは、まず標的になる宿主細胞の表面に吸着する。」という表現がありますが、「ウイルスが細胞に吸着する」というのは主客の関係がおかしいと思います。吸着 (adsorb) という言葉を使うなら、「細胞がウイルスを吸着する」または「ウイルスが細胞に吸着される」という表現にすべきではないでしょうか。また、吸着という言葉は、細胞表面の受容体の作用でウイルス粒子が細胞周囲に集まる、という状況を記述する言葉だと思います。ウイルス単体に注目してその侵入過程を記述する本項では、接着 (adhere) または結合 (bind) という言葉を使うほうが適切ではないでしょうか。

(本項はとても詳しく勉強になりました。インフルエンザウイルスについての素晴らしい資料がWikipediaにあることに感動しています。)--Hagayui 2009年5月14日 (木) 14:26 (UTC)[返信]

コメントありがとうございます。ウイルスが、細胞表面の『受容体』に結合する過程は、日本語では「吸着」という用語で呼ばれています。英語では、"virus adsorbs to host cell (surface)"と表現されるように、「ウイルスが宿主細胞(表面)に吸着する」という用法で用いられます。『受容体』という語が割と紛らわしいのですが、細胞がわざわざウイルスのために受容体を準備してるわけではないので、細胞の表面にある糖鎖などの分子を、いわば勝手にウイルスが『受容体』として「くっつきに行ってる」、という感じですね。実際の用例に疑問がありましたら、履歴にも書きました『戸田新細菌学』など微生物学やウイルス学の専門書籍を参照していただければと思います。
同様の現象について「結合」"bind"や「付着」"attach" は用いられる場合もありますが、「結合」はどちらかというと、もっと具体的に、対象が受容体など具体性が高い場合(「細胞表面の『糖鎖に』結合する」など)に用いることが多く(この文章を読んでいただくと、概ねではありますが、使い分けてあるはずです)、また「付着」については、宿主−ウイルス間の感染が成り立つかどうかに関係なく「単にくっついた」場合にも用いられるため、このケースではあまり適切ではありません。
また「接着」"adhere"は、細胞生物学では、どちらかというともう少し強くて(くっつく面積も割と広く)長続きする結合を指すような場合が多く、特に「細胞接着」という場合には、多細胞生物の生態組織での、隣り合う細胞同士の接着や、細胞と細胞外基質との接着を指す専門用語として確立されているものなので、これを今回のケースに適用すべきではない、ということになります。
ここらへんは、私が起稿した際には「専門家が見ても問題がない表記」を優先して書いた、ということがありまして。百科事典の文章としてはどうか、と言われると迷うあたりではあります。「専門家が見ても問題がない」と「一般の人が読んで判りやすい」が両立できる代替表現がある場合については、もちろん迷いませんけど……今回のケースで仮に変えるとすれば「結合」になるでしょうが、そうなると「微妙にニュアンスが違うなぁ」という部分や「『結合』ばかり続くなぁ」というケースも出てきそうですし、とりあえず「吸着」のままでどうかなぁ、と考えてます。--Y tambe 2009年5月14日 (木) 15:38 (UTC)[返信]

皮膚の表面のRNAase

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私が2011-08-13T04:02:46にコメントアウトした以下の個所

RNAウイルスであるので、皮膚の表面のRNAaseによって容易に分解される。特にnakedのRNAウイルスは皮膚の表面で数十秒で断片化される。インフルエンザウイルス2011年8月9日 (火) 12:58 (UTC) の版より)

について。コメントアウトしたら内容の必要性以外の理由で差し戻されましたが、上記記述は出典が無い上に「分類」のセクションには明らかに不要な記述ですのでコメントアウトしています。再掲ご希望の方は、出典提示のうえ、適切な場所に移してください。--miya 2011年8月14日 (日) 10:51 (UTC)[返信]

「ウイルスは米国内から入った」説

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私が2011-08-13T04:02:46にコメントアウトした以下の個所

ウイルスは米国内から入ったと言う説が有力である2011年8月9日 (火) 12:58 (UTC) の版より)

について。閲覧可能だった書籍を片端からチェックした限りでは「米国内から入った」という記述には遭遇しませんでした。学術論文ではもしかしたらそういう説があるのかもしれませんが、一般図書で言及がないのでは「有力である」という記述の信憑性に疑問あり(もしかして匿名掲示板で「有力」なのでは?)と考え、コメントアウトしたものです。再掲ご希望の方は、信頼できる情報源をご提示ください。--miya 2011年8月14日 (日) 10:51 (UTC)[返信]