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ノート:アンネのバラ

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翻訳立項に際して

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スペイン語に記事があったのでそれを訳した物を初版とし、日本の状況を追記した物を第2版にしました。幾らか補足しますと

  • データベースから検索できないものが出典とされていた件。初版に
この園芸家は1960年に栽培品種に Souvenir d'Anne Frank 、作者 Hippolyte Delforge として登録し、また商標として Souvenir d'Anne Frank を登録した。
とある箇所ですが、 http://www.worldrose.org/conservation/wfrssrch.asp から検索しましたが、登録されている事が確認できませんでした。なぜ検索できないデータベースが出典になっているのか、それとも昔は検索できたが今はできなくなったのか良く分かりませんが、現状で検索できないデータベースを出典にしても意味がないし、このバラが存在する事は、別途日本語の書籍資料から検証できるので、データベースのURLは第2版では削除しました。
  • スペイン語記事を訳した版には、関連書籍として
Susanne Bonn; Redaktion: Agnes Pahler; Starnberg: Dorling Kindersley, 2004, S. 359, ISBN 3-8310-0590-7
とありますが、このISBNで検索すると、Rosen. Die große Enzyklopädie Gebundene Ausgabe と全く別のドイツ語の本になります。首を傾げましたが、ミスと判断しました。追記を重ねるうちに誰かが間違えたのかもしれません。これを紹介するぐらいなら、翻訳元の英語の RHS Encyclopedia of Roses の新しい版 (ISBN 978-1405373852) を載せた方が有用と思いましたが、スペイン語でも記事中で出典に使われていないので、見てもいない洋書を紹介するのはやめました。
  • 『アンネ・フランクの形見』は、国立国会図書館サーチによると、広島市立中央図書館にしか蔵書していない模様で、版元のロゴス出版にも無いし、Amazon やhontoでも購入不可。ホロコースト記念館では入手可能で郵送料を負担すれば注文もできるようですが、記事を書けば見返す可能性の低い本を買うのも、と思い断念しました。とはいえこの本から引用されている『アンネ・フランクのバラ』を見た限りでは、この書籍を調査するとバラの誕生の経緯に関してより理解が深まりそうに思ったので、こちらの本は紹介しました。どなたか入手して内容を熟読していただき、記事に追記や正確性を向上する部分があればお願いします。東京の杉並区の図書館などで買ってくれると助かるのですが。
  • {{訳語疑問点範囲}} を書いてプレビューすると、
  • サンプル通りにやっているのにエラーが出る
  • mediawiki のサーバーがトラブる
という不具合が出ました。このテンプレートを使う人は少ないようですね。
  • 訳に際し確証が持てなかった箇所ですが、スペイン語で {{訳語疑問点範囲}} を書いた所で修正される可能性は低いと思い、バラの性質は英語で記述されていても一緒だろう、このスペイン語の記述は英語の情報を元にしているのではないかと考え、『アンネ・フランクのバラ』p.131-132にある英語の記述、HelpMeFindFlowering Plant Cycle: What Is A Flowering Flush?バラ・アンネのバラの内容を元に訳語をチェックし疑問点を解決しました。
  • 日本で出版されている書籍を元に追記した所、「性質」と「栽培」の節以外は新規に近い状況です。「性質」と「栽培」の節も強化したい所ですが、値の張る洋書を元にしているようで、手が出ません。
  • グーグルで「裏庭 アンネが生き返った」のキーワードで検索すると、アンネのバラに関し驚くような"由来"が書かれています。その内容がネットの他のブログ等で紹介されていたり、中には看板や石碑にこの趣旨の記述が書かれている物も見かけましたが、高橋数樹著『アンネ・フランクのバラ』p.124-128に書かれている起源と全く相容れないし、バラの交配に関し僅かでも知識があれば容易に事実である筈が無いと判断できると思いますが、中には書籍を何ら読まずにネットサーフィンしただけで編集する人もいると思うので、あらかじめ述べておきます。
    • ただし、この誤った由来を真に受けて載せている新聞や書籍があるかもしれません。 (当方では確認していませんが)
    • 1962年にオットー氏が庭付きの家に引越して自宅の庭でアンネのバラが栽培できるようになったという事実が、おかしな伝言ゲームや脚色の末、あり得ない感動秘話に生まれ変わり、この誤った説を広める人が登場したのではと思います。
「アンネのバラ」の由来の説明
  • コモンズにあるこの右の写真は須磨離宮公園にある案内板かと思いますが(気ままに遊山ウォーキングさんの記事と画像などより判断)名前も由来も正確とは思えません。理由ですが
  1. 「アンネの隠れ家の庭から持ち帰った種を改良し」と説明されているが、これは前述の『アンネ・フランクのバラ』の内容と全く異なっている
  2. フランス語で d'Anne とあれば、「ダンネ」と表記すべきでは
よって、この画像の記載内容を出典として扱い記事中に記述すると正確性が損なわれるのでおやめください。アンネ・フランクの記事の、補足的な説明という事なら、「半分ぐらいは合っている」な記述が写された写真でも有用と思いますが、アンネのバラの記事に使うと混乱を招くと思い、使わない事にしました。よって「こんな画像がある」と善意でこの写真を追加なさる方が今後、現れるかもしれませんが、初版立項者としては、コモンズにあるとしてもこの画像は記事に用いない方が良いと思った、とお伝えします。
  • 記事名に関して
    • 「アンネのバラ」の表記が朝日・毎日・読売・産経新聞で使われている事を確認し、Wikipedia:記事名の付け方#記事名を付けるにはにある通り、認知度が高い・見つけやすい・曖昧でない・簡潔、という条件を満たすのでこれを採用しました。このバラと関わりの深いアンネのバラの教会の名称とバラの名称を揃える事で、Wikipediaの記事がきっかけで同じバラが異なる名称で呼ばれ混乱するという事態を避けられる点でも有利と考えます。
    • 正式名称という事なら品種登録されているフランス語の Souvenir d'Anne Frank しかありません。American Rose Society の The World Encyclopedia of Roses にも Souvenir d'Anne Frank の名前で載っています。植物の新品種の保護に関する国際条約によれば、登録は加盟している一カ国で行えば全ての加盟国に対し有効なので、フランス語の名前以外は必要ではありません。また農林水産省のサイトで確認した限りでは日本語の登録名称は存在しません。よって、記事名に正式名称至上主義を採るなら Souvenir d'Anne Frank とするしかありません。しかし日本語話者でこのフランス語の綴りを「簡単だ」「検索しやすい」と感じる人は極めて稀と思われますので、フランス語を記事名にはできません。
    • Souvenir d'Anne Frank を訳す、あるいは、カナ表記しようとすると、一つに決まりません。組み合わせを考えると
アンネ
アンネフランク
アンネ・フランク
(空白)
形見
記憶
追憶
記念
思い出
想い出
名残り
旅行土産
(空白)
(の)バラ
Souvenir d'Anne Frank をカナ表記する
のように、3 x 9 x 2 + 1 通りと、55 通りの組み合わせが考えられますし、別途カナ表記で幾通りに意見が対立するかもしれません。よって、どうにでも表記できる曖昧で、マスコミ等で使用されておらず認知度が低い、長くて簡潔でなく検索で見つけにくい、使用が定着していない表記を編み出して「これが正式」と多数決で決めて改名すれば記事の質・正確性の低下を招きます。
どうしても『アンネのバラ』から改名するのであれば
  • 『アンネのバラ』ではなぜ記事名としてダメなのか
  • 代替案がいかに『アンネのバラ』より優れているか、改名する事でどんな問題が解決できるか、改名する事で生じる問題・不具合は無視しうる
を示していただければ幸いです。なお、後述する『アンネ・フランクのバラ』にはリダイレクトを設定しました。
  • 記事中にある Souvenir d'Anne Frank の和訳としては、主要な出典の『アンネ・フランクのバラ』の記述を採用し「アンネ・フランクの形見」としました。Souvenir をどう訳すかですが、大修館書店『ジュネス仏和辞典』1993年版の見出しに「記憶」「思い出」「名残」「記念品」「旅行土産」があり、記念品の例文として

    Cette bague est un souvenir de ma grand-mère. この指輪は祖母の形見だ.

    というのがありました。このバラを見る事で亡くなったアンネの事を思い出す、というバラの生い立ちからは「形見」以外に訳しようがないと思いますし、西宮市の街レポでも高橋牧師がインタビューの10分38秒頃から、形見が本当である趣旨の発言をしています。他の訳でも「誤訳」とまでは言い切れませんが、例えば"追憶"ですと、生きている人間や自分の過去を思い起こす場合でも使えるので形見より曖昧で劣った訳語だと思いますし、イタリアのアンネの追憶という映画や、別に fr:Anne Frank Remembered という映画もあり混同しやすくなる点でもマイナスです。 記憶だとさらに意味が広くなりますし、これも『アンネ・フランクの記憶』という書籍(小川洋子著、ISBN 978-4043410033)と混同しやすくなります。
第5章 育成者の権利
第14条 育成者権の範囲
(1)[種苗に関する行為]
(a) 第15条及び第16条に規定する場合を除くほか,保護されている品種の種苗に関する次の行為は,育成者の許諾を必要とする。
(i) 生産又は再生産(繁殖)
(ii) 増殖のための調整
(iii) 販売の申出
(iv) 販売その他の
第15条 育成者権の例外
(1)[義務的例外]育成者権は次の行為に及ばない。
(i) 私的にかつ非営利目的で行われる行為
とあり、登録した国により保護期間が異なるが品種登録されてから最低でも20年は保護されるので、アンネのバラが日本で無償で増えた理由は、非営利目的で行うなら育成者権の例外として認められるという理由があったのでは、と思います。ただし通常はバラを増やして無償で配布する人などいませんが、アンネのバラだけは例外で篤志家が幾人かいらしためと思います。なかには、育種家ヒッポリテ・デルフォルヘ氏の意向でこのバラは営利目的の譲渡は認められなかった、という趣旨の事を述べている人もいるようですが、日本製イチゴ新品種の無断栽培問題のような不法を行うわけにいかなかったためではないかと思います。 (ヒッポリテ・デルフォルヘ氏に許可を取り栽培料を払うには至らなかった) 現在では育苗業者から購入できるのは保護期間が失効したためではないかと思いますが、このあたりの事情に関し詳しい方がいらしたら追記をお願いします。
  • アンネのバラのエピソードを題材にしたミュージカルに関しては詳細はわかりませんでしたので、存在した事と情報へのリンクを記しました。かえって英国で上演された劇の方は記事や5分程の紹介動画もあり内容がある程度は分かりましたが、兵庫県の県民創作ミュージカルの方は、どの程度アンネのバラを扱っているのか自信がありません。個人ブログなので記事中には用いませんでしたが、智星のタレント日記などを拝見すると、プロット中のアンネのバラの扱いは小さいかもしれません。 ただし兵庫県の出演者募集のPDF資料を見るとアンネのバラが大きな割合を占めている印象を受けるので、内容に関しては記述しませんでした。バラを題材に複数のミュージカルが制作されたというのは社会的影響という点で特筆性が高いと思いますので、詳しい方がおられましたら追記をお願いします。
  • アンネのバラは、青いバラとして有名で栽培難易度が高い『青龍』などに比べれば容易かと思いますが、生物である以上は継続的な世話が必要ですし、杉並の中学でもサポーターズが世話をしているという事は中学生に世話をさせても続かないという事でしょう。(園芸・農業高校なら生徒で世話できると思いますが) もしこの記事を見て育ててみようと思った方や学校関係者の方は、「アンネのバラの教会」のホームページに「バラの作業12ヶ月」という記事があるので、苗を入手しようとする前に良くご覧になり、育てられるかどうか検討なさってください。ミッション系の大学などでは各地で大事に栽培されているようです。

よろしくお願いします。--114.181.43.133 2014年12月6日 (土) 06:41 (UTC)[返信]

出典の示し方を変更

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若干の追記と併せて、Wikipedia:井戸端/subj/一つの出典が複数の文に掛かる場合の脚注の示し方で教えていただいた内容に沿って出典の示し方を変更しました。出典は句点毎に脚注を置くのが良いとのアドバイスに基づいています。--118.21.20.12 2015年9月23日 (水) 01:44 (UTC)[返信]