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ノルディック・ゴールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ノルディック・ゴールドは、銅合金の一種。EUユーロ硬貨(50,20,10セント)[1]や、スウェーデンの硬貨(10クローナ[2]・5クローナ[3])に用いられている合金である。

概要

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黄金色であるため、を含まない銅合金であるにもかかわらず合金名として「ゴールド」を称している。[4]

代表的な成分比率は下記の通り。

金属比率
(Cu)89%
アルミニウム (Al)5%
亜鉛 (Zn)5%
(Sn)1%

歴史

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1980年代に、スウェーデンで新しい10クローナ硬貨を発行するにあたり、その素材としてフィンランド金属製造企業(Outokumpu社。祖業は材料製造だが、現在はその部門から撤退し、ステンレス鋼製造専業となっている。[5])が開発した。[4]合金名の「ノルディック」とは、これら開発ゆかりの地に由来する。

合金の開発に当たっては、以下の事項が考慮された。[4]

  • 皮脂等との反応により変色しにくいこと。
  • 金属アレルギーを起こす元素(ニッケルなど)を含まないこと。
  • 硬貨製造時には加工しやすく、かつ硬貨が流通する際には耐久性に優れること。

その後、ユーロ硬貨にも採用された。[4]

脚注

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  1. ^ Common Sides(ユーロ硬貨の共通事項)” (英語). Euro Central Bank(欧州中央銀行). 2022年11月29日閲覧。
  2. ^ 10-krona coin(10クローナ硬貨)” (英語). Sveriges Riksbank(スウェーデン国立銀行). 2022年11月29日閲覧。
  3. ^ 5-krona coin(5クローナ硬貨)” (英語). Sveriges Riksbank(スウェーデン国立銀行). 2022年11月29日閲覧。
  4. ^ a b c d Mynt(硬貨)” (スウェーデン語). Scandinavian Copper Development Association(スカンジナビア伸銅協会). 2022年11月30日閲覧。
  5. ^ History of Outokumpu(Outokumpu社の歴史)” (英語). Outokumpu. 2022年11月30日閲覧。

関連項目

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