ノメンターナ街道
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ノメンターナ街道(Via Nomentana)は、イタリアにある古代ローマ街道の1つ。ローマから北東のノメントゥム(現在のメンターナ)まで、23kmの道のりである。
もともとは、ローマとラテン人の村フィクレア(Ficulea)とを結ぶ13kmの道であり、Via Ficulnensis という名で呼ばれていた。それがノメントゥムまで延長されたのだが、重要な街道にはならなかった。ノメントゥムから数km進んだエレトゥム(Eretum、現在のモンテロトンド付近)でサラリア街道と合流している。今ではメンターナまでは舗装された道路で置き換えられているが、かつてのローマ街道の舗装が何箇所かで残っている。
もともとはセルウィウス城壁のコッリーナ門(現存しない)を起点としていたが、3世紀の皇帝アルレリアヌスがアウレリアヌス城壁を作り、ノメンターナ門を起点とするようになった。教皇ピウス4世はノメンターナ街道の起点を移すことを決め、そのために新たにピア門が建設された。
ローマ橋
[編集]この街道沿いのローマ橋 (Roman bridge) として、アニエーネ川を渡るノメンターノ橋が現存している。
参考文献
[編集]- T. Ashby in Papers of British School at Rome, iii.38 sqq.
- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Nomentana, Via". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 19 (11th ed.). Cambridge University Press.