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ノエル (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノエル
1563 Noël
分類 小惑星
軌道の種類 フローラ族[1]
発見
発見日 1943年3月7日[2]
発見者 シルヴァン・アラン[2]
軌道要素と性質
元期:2017年9月4日 (JD 2,458,000.5)
軌道長半径 (a) 2.1913 AU[2]
近日点距離 (q) 2.0037 AU[2]
遠日点距離 (Q) 2.3789 AU[2]
離心率 (e) 0.0856[2]
公転周期 (P) 3.24 年(1,185 日)[2]
軌道傾斜角 (i) 5.9829 [2]
近日点引数 (ω) 116.41 度[2]
昇交点黄経 (Ω) 53.649 度[2]
平均近点角 (M) 347.57 度[2]
物理的性質
直径 7.23±0.51 km[3]
8.98 km (calculated)[1]
自転周期 3.5483±0.0003 h[注釈 1]
3.5486±0.0002 h[注釈 1]
3.5488±0.0001 h[注釈 1]
3.5495±0.0001 h[注釈 1]
3.550±0.002 h[4]
スペクトル分類 SMASS = SaSa[2] · S[1]
絶対等級 (H) 12.4[2][1][3]
アルベド(反射能) 0.24 (推定)[1]
0.370±0.051[3]
Template (ノート 解説) ■Project

ノエル(1563 Noël)は、フローラ族の岩石質の小惑星であり、小惑星帯内側領域を公転している。直径は、約8kmである。1943年3月7日にベルギー天文学者シルヴァン・アランイクルにあるベルギー王立天文台で発見し、発見者の息子の名前に因んで名付けられた[5][6]

軌道と分類

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ノエルは、岩石質の小惑星で最も大きい分類の1つであるフローラ族に属する。太陽から2.0-2.4天文単位の軌道を3年3か月(1,185日)かけて公転する。軌道離心率は0.09、黄道に対する軌道傾斜角は6°である[2]。ノエルは、1930年にクリミアシメイズ天文台1930 EFとして観測されており、観測弧は公式の発見より13年延びることになった[6]

物理的性質

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S型小惑星で、SMASS分類体系ではSa型への遷移期のサブタイプとして特徴付けられる[2]

自転周期

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チェコの天文学者ペトル・プラヴェツオンドジェヨフ天文台測光観測を行い、2008年4月から2015年6月の間に5つの光度曲線が得られた。全ての光度曲線で、3.548時間から3.550時間の周期0.15-0.18等級変化するという結果が得られた。

2008年4月には、Julian Oeyがオーストラリアキングスグローブ天文台で測光観測を行い、3.550±0.002時間で0.14等級変化するというペトルの観測と一致する結果を得た[4]

直径とアルベド

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アメリカ航空宇宙局広視野赤外線探査機では、ノエルの直径は7.2km、表面アルベドは0.37と測定された[3]。一方、Collaborative Asteroid Lightcurve Link(CALL)は、フローラのアルベドを元にしてノエルのアルベドを0.24と推定し、より大きな9.0kmという直径を導出している[1]

名前

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この小惑星は、発見者の息子のエマニュエル・アランの名前に因んで命名された[5]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c d Pravec (2008, 2011, 2013, 2015) web: rotation period of 3.5495±0.0001, 3.5483±0.0003, 3.5488±0.0001 and 3.5486±0.0002 hours with a brightness amplitude of 0.15 mag. Summary figures at Collaborative Asteroid Lightcurve Link (CALL) for (1563) Noel and Pravec, P.; Wolf, M.; Sarounova, L. (2011, 2013, 2015)

出典

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  1. ^ a b c d e f LCDB Data for (1563) Noel”. Asteroid Lightcurve Database (LCDB). 18 May 2016閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o JPL Small-Body Database Browser: 1563 Noel (1943 EG)”. Jet Propulsion Laboratory. 5 June 2017閲覧。
  3. ^ a b c d Masiero, Joseph R.; Mainzer, A. K.; Grav, T.; Bauer, J. M.; Cutri, R. M.; Nugent, C. et al. (November 2012). “Preliminary Analysis of WISE/NEOWISE 3-Band Cryogenic and Post-cryogenic Observations of Main Belt Asteroids”. The Astrophysical Journal Letters 759 (1): 5. arXiv:1209.5794. Bibcode2012ApJ...759L...8M. doi:10.1088/2041-8205/759/1/L8. 
  4. ^ a b Oey, Julian (January 2009). “Lightcurve Analysis of Asteroids from Leura and Kingsgrove Observatories in the First Half of 2008”. The Minor Planet Bulletin 36 (1): 4–6. Bibcode2009MPBu...36....4O. ISSN 1052-8091. 
  5. ^ a b Schmadel, Lutz D. (2007). “(1563) Noël”. Dictionary of Minor Planet Names – (1563) Noël. Springer Berlin Heidelberg. p. 124. doi:10.1007/978-3-540-29925-7_1564. ISBN 978-3-540-00238-3 
  6. ^ a b 1563 Noel (1943 EG)”. Minor Planet Center. 19 April 2016閲覧。

外部リンク

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