ネッ友
ネッ友(ネッとも)はインターネット上だけで親交があり、現実世界では接点のない友人を指す日本の俗語、インターネットスラング[1]。インターネット友達の略[2]。「ネトモ(ネ友)」[3]、「ネフレ」などとも呼ばれる。主にゲームやX(旧:Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、ツイキャス、mixiなどのゲームやSNSやチャット等で知り合う。反対語はリア友。
概要
[編集]ニフティが2022年に行った調査によれば、小中学生のうち過半数である59%が「今、ネッ友はいるか」という問いに「はい」と回答した。さらに、「実際にネッ友と会ったことがあるか」という問いに対しては15%が「はい」と回答した[4][5]。
また、知り合ったきっかけについてゲームが48%、LINEが23%、Twitterが19%などと答えた[4][5]。
メリットとデメリット
[編集]メリット
[編集]メリットに、リアルでは言えないことも相談できることが挙げられる[6]。これは、現実の友人には人間関係などの都合上相談しにくいことが多いことに対し、ネッ友であれば出会っていないからこそ色々なことを言えるためである[6]。
他にも、「いつでも話すことができ、いつでも縁を切れること」や「リアルの顔や外見で判断されないところ」、「趣味などの共通点を持つ人と出会いやすい上に、感情を共有しすいこと」などの人間関係上の良さや「いつでもどこでも話せる」「わざわざ外出しなくても遊べる」などの時間を気にせず遊べる点も挙げられる[4][7]。
デメリット
[編集]ネッ友を持つ小中学生からは「年齢や性別など、いくらでも嘘をつけること」や「相手の素性が全くわからないところ」、「会いたくなってしまい、トラブルにつながるかもしれないこと」、「文字だけだと気持ちが伝わりにくい」、「人によって悪口や暴言を吐く人がいる」などといった主に自分の情報を偽れる点をデメリットとする意見が出ている[4][7]。
実際に会ってみたところ「女の子だと思ったら、実際はおじさんだった」や「やたら汚い言葉を使ってくる」などの問題も生じており、想像よりも印象が悪かったという割合は5%にのぼる[4][7][8]。
関連語
[編集]反対語として現実の友達を「リア友」というが他にも「○○友」というような俗語は多数存在する。
一例として[9]
- カラ友:いつも一緒にカラオケに行く友達
- タリ友:共感できる話題で共に語り合う友達
- チャリ友:話をしながら自転車で移動する友達
- バイ友:バイト先で知り合った友達
- ブカ友:部活動の友達
- 放友:放課後一緒に遊ぶ友達
- メル友:メール友達
- モバ友:モバゲータウン内での友達
- 類友:同じ趣味を持った友達
- レタ友:文通している友達
- ログ友:ブログ友達
- 笑友:お笑いの話題を語る友達
- ガチ友:喧嘩もするが、心の底から助け合えるような友達
- 幻友:自分が一方的に友達だと思っていた人
- 神友:信頼できる神様のような友達
- しゃべ友:喋ったことがあるだけの友達
- 水友:切っても切れない関係の友達
- ただ友:お金では買えない親しい友達
- 談友:悩みを相談する友達
- 鉄友:鉄のような固いきずなで結ばれた友達
- 表友:表面上だけの友達
- ラブ友:ラブラブな友達
- 乱友:一緒にバカなことができる友達
などきりがなく挙げられる。
脚注
[編集]- ^ “「ネッ友(ネッとも)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2022年9月13日閲覧。
- ^ とっさの日本語便利帳. “ネッ友とは”. コトバンク. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “「ネトモ」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b c d e “ネッ友(インターネット上の友だち)がいる小・中学生は59% どこで出会うの?”. ITmedia ビジネスオンライン. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “【調査結果】ネッ友がいる小中学生は59%、そのうち15%が「会ったことがある」~「ニフティキッズ」にて「ネッ友」についての調査を実施~”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “SNSで作るネッ友の良し悪し”. kt.wowkorea.jp. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b c “小中学生「ネッ友いる6割」に不安覚えた親の心得”. 東洋経済オンライン (2022年8月20日). 2022年9月13日閲覧。
- ^ “実際にネッ友に会った人は15% 実際に会った印象はネット上と変わらない、ネット上よりよいが8割以上 | OTONA LIFE | オトナライフ - Part 2”. オトナライフ (2022年8月15日). 2022年9月13日閲覧。
- ^ 北原保雄 著、「もっと明鏡」委員会 編『あふれる新語』大修館書店、2009年5月30日、186、187、196、197頁。