ネオクーロン
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『ネオクーロン』は、著者・鷹見一幸、イラスト・PEACH-PITによる日本のライトノベル。角川スニーカー文庫(角川書店)から発売された。
概要
[編集]危機的状況に陥った主人公達が生き延びるために奮闘する姿を書いた作品。各巻は数字ではなくアルファベットで記載されている。初出は『ザ・スニーカー』(角川書店)にて2003年2月号から2004年2月号まで連載された『ネオクーロン』。文庫本は連載中にその話の前日譚として書き下ろされた『ネオクーロンA(アラシア)』と雑誌掲載分を加筆修正した『ネオクーロンB(ベイサイド)』が刊行された。本編全3巻と短編集1巻の計4巻を予定していたが、現在3巻以降の刊行が未定となっている。
ストーリー
[編集]アラシア
[編集]フィリピンの南、マレーシアの北東にある島国、アラシア王国で仕事をしている父に会いにやってきた女子高生神崎恵美は、空港を出たとたん荷物を盗まれそうになるが、偶然通りかかった領事館職員の夏木に助けられ、事無きを得る。程なく案内役の中国人女性メイリンが現れ、恵美は父の元へと行く。次の日の夜、アラシアの第3王子シルフィーを招いたレセプションが開かれる。その席でシルフィーから王宮へと招かれ、翌日宮殿を訪れるが、突如クーデターが勃発し、恵美とメイリンはシルフィーを連れて王宮を脱出、反乱軍の手を逃れるため、アラシア中の日本人と共に、国外へ脱出できる300キロ離れた空港まで決死の逃避行を余儀なくされる。責任者としてただ一人、追っ手を足止めしようとする夏木の姿を見た恵美は、妨害工作を手伝うために彼に無理やりついていく。
ベイサイド
[編集]アラシアの事件から10年、日本は経済力が低下し、埋立地として作られた浦の島、通称「ネオクーロン」から得られる莫大な借地権収入に依存していた。しかし、そこはマフィア達がはびこる魔島となっていた。シルフィーを守った事で、逆に政府から冷遇されることになってしまった夏木は、浦の島交番へと左遷され、昼行灯として日々を無気力に生きていた。一方、恵美はSATに入隊し、「ユニコーンレディ」と呼ばれる凄腕の美人警察官へと成長していた。そんなある日、浦の島交番にひとつの落とし物が届けられる。それはマフィア達が是が非でも手に入れたい代物だった。そうとは知らない夏木達は、落とし物を奪おうとするマフィア達の猛攻をしのぎ、生き残るための懸命の籠城戦を強いられることになる。
既刊一覧
[編集]- ネオクーロンA - ISBN 4-04-425709-4
- ネオクーロンB - ISBN 4-04-425711-6