ニュー・アカデミー文学賞
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ニュー・アカデミー文学賞 (New Academy Prize in Literature) は、スウェーデンの文化人らによる“ニュー・アカデミー”が2018年限定で設立した市民文学賞[1]。
概要
[編集]これはスウェーデン・アカデミーの不祥事により同年の授与が見送られたノーベル文学賞の代替として設けられたものである[2]。
賞は、まずスウェーデンの図書館司書らが47人の候補を選び[3]、それに対してインターネットでの一般投票を行ない[4]、以下の4人が最終候補として8月29日にニュー・アカデミーから発表された[5]。
しかし村上は9月17日に、候補に選ばれたことを「大変な光栄」としつつ「メディアからの注目を避けて執筆活動に専念したい」という理由でノミネートを辞退した[3][6](賞の発表後にアン・ポールソン審査委員長が明かしたところでは、村上はネット投票でトップの人気だったという[1])。
受賞者は10月12日に発表され[7]、マリーズ・コンデが受賞した[8][9]。
ニュー・アカデミーは2018年12月に行われる授賞式を行った後解散する予定である[10]。
脚注
[編集]- ^ a b “今年限りの文学賞にカリブの女性作家 スウェーデン”. 日本経済新聞 (2018年10月12日). 2018年10月16日閲覧。
- ^ Marshall, Alex (July 13, 2018). “An Alternative to the Nobel Prize in Literature, Judged by You”. The New York Times September 18, 2018閲覧。
- ^ a b “村上春樹さん、文学賞候補を辞退 ノーベル賞代わり”. 日本経済新聞 (2018年9月16日). 2018年10月16日閲覧。
- ^ “ノーベル文学代替賞「ニュー・アカデミー賞」にカリブの女性作家、マリーズ・コンデ氏”. 産経新聞 (2018年10月12日). 2018年10月16日閲覧。
- ^ “The finalists: The New Academy Prize in Literature 2018”. Den Nya Akademien (The New Academy). September 18, 2018閲覧。
- ^ “Japan’s Haruki Murakami withdraws from consideration for alternative Nobel award”. The Japan Times. (September 16, 2018) September 18, 2018閲覧。
- ^ Schaub, Michael (September 17, 2018). “Haruki Murakami takes his name out of the running for alternative literature Nobel”. Los Angeles Times September 18, 2018閲覧。
- ^ “村上春樹氏が辞退の代替賞、女性作家コンデ氏に”. 読売新聞 (2018年10月12日). 2018年10月16日閲覧。
- ^ Maryse Condé Wins an Alternative to the Literature Nobel in a Scandal-Plagued Year, nytimes.com. Retrieved October 12, 2018.
- ^ Flood, Alison (July 2, 2018). “Alternative Nobel literature prize planned in Sweden”. The Guardian September 18, 2018閲覧。