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ニシキヤッコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニシキヤッコ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: キンチャクダイ科
Pomacanthidae
: ニシキヤッコ属 Pygoplites
Fraser-Brunner, 1933
: ニシキヤッコ P. diacanthus
学名
Pygoplites diacanthus
(Boddaert, 1772)
シノニム
  • Chaetodon diacanthus Boddaert, 1772
  • Holacanthus diacanthus (Boddaert, 1772)
英名
royal angelfish
regal angelfish

ニシキヤッコ (学名:Pygoplites diacanthus)は、スズキ目キンチャクダイ科海水魚ニシキヤッコ属は単型[2]インド太平洋熱帯域に分布し、全長25 cmまで成長する。

分類

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1772 年にオランダ博物学者であるPieter Boddaertによって記載され、18世紀から19世紀にかけて動物学の主題となっていた[3]

形態

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インド洋産
紅海産

全長は20 - 25cm[4]。体は側扁した楕円形で、背鰭は14棘17 - 19軟条から、臀鰭は3棘17 - 19軟条から、胸鰭は16 -17軟条から成る[3]。眼前骨は凸状で、棘は無い。前鰓蓋骨に鋭い棘を一本持つ。体色は黄色がかったオレンジ色で、頭部から尾柄にかけ、黒く縁どられた青みがかった白色の横縞をもつ。背鰭後方は青色の細かい網目模様になっている。臀鰭には黄色と青色の縞模様がある。腹鰭と尾鰭は黄色く、胸鰭は条が黄色。目の周りは暗色。幼魚の体色はオレンジ色で、背鰭には黒い眼状紋がある。地域によって体色や模様に変異がある。研究によって本種には2つの形態があり、それらが重なる場所はクリスマス島と分かった[3]

分布・生態

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インド太平洋に広く分布し、分布域は東アフリカと紅海・モルディブなどインド洋からトゥアモトゥ諸島、ニューカレドニア、グレートバリアリーフまで広がり、北は台湾近海から琉球列島、小笠原諸島まで見られる[4]

水深48m以浅のラグーンサンゴ礁に生息し、洞窟でもよく見られる[4]。単独またはペアで生活し、海綿動物尾索動物などの付着生物を餌とする[3]。幼魚は洞窟にいることが多い。

寿命は15年。産卵は夕方から夜にかけて行われ、卵と精子を放出する前に螺旋状に泳ぐ。

人との関わり

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本種は食用にはされず、サンゴを食べないため観賞魚として人気である[3][5]。しかし飼育は難しい[4]

脚注

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  1. ^ Pyle, R.; Myers, R.F.; Rocha, L.A.; Craig, M.T. (2010). Pygoplites diacanthus. IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T165885A6157224. doi:10.2305/IUCN.UK.2010-4.RLTS.T165885A6157224.en. https://www.iucnredlist.org/species/165885/6157224 14 January 2024閲覧。. 
  2. ^ WoRMS - World Register of Marine Species - Pygoplites Fraser-Brunner, 1933”. www.marinespecies.org. 2023年1月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e Pygoplites diacanthus” (英語). fishesofaustralia.net.au. 2023年1月24日閲覧。
  4. ^ a b c d Pygoplites diacanthus, Regal angelfish : fisheries, aquarium”. fishbase.mnhn.fr. 2023年1月24日閲覧。
  5. ^ ニシキヤッコ 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2023年1月26日閲覧。

関連項目

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