ニコン Zシリーズ
ニコン Zシリーズ (Nikon Z series)は、ニコンが製造販売しているミラーレスカメラシリーズ[注 1]である。専用のレンズマウント「Z マウント」を採用する。2018年7月25日に発表された。
ℤシリーズとして最初に発売されたZ 7。 マウントを強調するために、ファインダーの前方への出っ張りを極力抑え、前から見ると全部マウントに沿ったデザインとなっている[1]。 |
概要
[編集]2018年7月25日に新規格のレンズマウントを持つ35mmフルサイズの撮像素子を採用したミラーレスカメラとして発表された[2]。同年9月28日にミラーレスカメラ「Z 7」と新マウントであるZマウントのレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」およびマウントアダプター「FTZ」が発売された。フルサイズのミラーレスカメラを発売するのはニコンとしては初であり、2013年のソニー「α7」、2015年のライカ「SL」[注 2]についで3社目である[注 3]。
2019年11月22日にはZシリーズ初のAPS-C(DXフォーマット)製品として「Z 50」ならびにレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」および「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」が発売された。
「Z」は究極・最高を意味し、アルファベット最後の文字として、未来への懸け橋を想起させるものとして定められた[3]。ロゴには黒板太字の「ℤ」が使用される。
従来のFマウントレンズはマウントアダプターFTZ(FTZ II)をかますことでZマウントボディに装着する。FTZはFからZという意味のネーミングである[4]。
命名規則
[編集]Zマウントシステム発表時は、カメラボディの名称には、「Z」の後に「_」(半角スペース)を付けることとなっていたが、2024年6月17日の『Nikon Z6III』発表では半角スペースがなくなっており[5]、それ以前に発売されたボディの表記も半角スペースなしとなっている。飯田ともきは、この半角スペースは「検索避け」のためだったのではないかとしている[6]。
ニコンZマウント
[編集]マウント形状 | 4爪バヨネット |
---|---|
内径 | 55mm |
フランジバック | 16mm |
電子接点 | 11点 |
撮像素子 | 35mmフルサイズ/APS-C |
発表 | 2018年 |
Zマウントは内径55mm(バヨネット爪の内側の径52.0mm[7])、フランジバック16mmであり、 35mmフルサイズ用レンズマウントとして最大の内径、最短のフランジバックの規格である。 大口径の新マウントの採用により、レンズ設計の自由度が上がり、光学性能の向上を実現したとされる[3]。
「Zマウントによって生まれ変わったニッコール」を象徴するレンズとして、ニコン史上最高の開放f値0.95の「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」が計画され[8]2019年、2020年に発売された。
ニコンFマウントと比較すると、内径はFマウントの47mmから8mm拡大され、内爪をFマウントの3本から4本爪とすることでFマウント以上の強度を保ちつつ、レンズの交換時の回転角度をFマウントの60度から40度に抑え、効率的なレンズ交換を可能にした[9]。
高画素化やハイフレームレート化に対応するために、Fマウントよりレンズ・ボディー間の通信の高速化、大容量化、分解能の向上がされている[9]。
カメラボディ
[編集]機種 | 発売日 | センサー 有効画素数 ISO感度 |
シャッター 高速連続撮影 シャッタースピード |
ファインダー 倍率 |
ほか主な装備 | 質量 | 画像処理エンジン | 特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FXフォーマット(フルサイズ) | |||||||||
Z9 | 2021年
12月24日 |
4571万画素
ISO 64-25600 |
約20コマ/秒
(約120コマ/秒) |
約369万ドット 約0.8倍 |
ボディ手ブレ補正 4軸チルト式モニター 肩液晶 Real-Live Viewfinder |
約1340g | EXPEED 7 | 縦グリップ一体型のフラッグシップモデル 高速読み込みセンサーを採用しメカシャッターレスという大胆な設計を採用。 「EXPEED 7」の採用によりZ 7II比で約10倍の高速処理を実現 CFexpress (Type B)(XQDカード)のダブルスロット採用 8K収録など動画面での性能が強化されている カメラグランプリ2022大賞・あなたが選ぶベストカメラ賞を同時受賞 | |
Z8 | 2023年 5月26日 |
約20コマ/秒 (約120コマ/秒) 1/32000~30秒 |
約910g | Z9から縦グリップを除いた体積比30%の小型化・430g軽量化したボディに、Z9とほぼ同等な性能と機能を凝縮して、機動力を高めたモデル。 有線LAN・シンクロターミナル・音声マイク・GPS機能は省略されたが、 USB (Type-C) はデータ用と充電用の2ポート端子を備える。 CFexpress (Type B) とSD (UHS-II) の2種類の異なるダブルスロットを採用。 DGPイメージングアワード2023総合金賞を受賞 | |||||
Z7 | Z7II | 2020年 11月12日 |
4575万画素 ISO 64-25600 |
約10コマ/秒 1/8000~30秒 |
ボディ手ブレ補正 チルト式モニター 肩液晶 |
約705g | デュアルEXPEED 6 | Z 7の性能向上モデル。「デュアルEXPEED 6」の搭載により処理速度が向上している。 CFexpress (Type B)とSDのダブルスロット採用 | |
Z7 | 2018年 9月28日 |
約9コマ/秒 1/8000~30秒 |
約675g | EXPEED 6 | プロ・ハイアマチュアをメインターゲットとした高画素機 | ||||
Z6 | Z6III | 2024年
7月12日 |
2450万画素 ISO 100-64000 |
約14コマ/秒
(約120コマ/秒) |
576万ドット
約0.8倍 |
ボディ手振れ補正 バリアングル式モニター 肩液晶 |
約760g | EXPEED 7 | Z6IIの後継機。世界初の部分積層型CMOSセンサー搭載により、センサー読み出し速度がZ6II比で3.5倍に高速化。プリキャプチャーも可能なFXで最大60コマ/秒、DX (JPEG) で最高120コマ/秒の静止画撮影のほか、6K/60p N-RAW、5.4K 60p、4K UHD 120p (DX) および、フルHD/240p など多彩な動画撮影モードに対応した。「EXPEED 7」搭載により、Z9/Z8ゆずりのAF性能を継承。
ファインダー (EVF) はミラーレス史上最も明るい最大4000カンデラと、576万ドットの高解像度を実現した。 CFexpress (Type B) とSDのダブルスロットを採用。フォーカスポイント手ぶれ補正機能と、8段分のボディ内手ブレ補正機能を搭載。「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」により、ユーザー好みのピクチャーコントロールを書き出し・登録が可能。 |
Z6II | 2020年 11月6日 |
2450万画素 ISO 100-51200 |
約14コマ/秒 1/8000~30秒 |
約369万ドット 約0.8倍 |
ボディ手ブレ補正 チルト式モニター 肩液晶 |
約705g | デュアルEXPEED 6 | Z 6の性能向上モデル。「デュアルEXPEED 6」の搭載により処理速度を向上している。 CFexpress (Type B)とSDのダブルスロット採用 | |
Z6 | 2018年 11月23日 |
約12コマ/秒 1/8000~30秒 |
約675g | EXPEED 6 | 高感度性能にも優れたオールラウンドモデル | ||||
Zf | 2023年 10月27日 |
2528万画素 ISO 100-64000 |
約14コマ/秒 (約30コマ/秒) 1/8000~30秒 |
ボディ手振れ補正 バリアングル式モニター 肩液晶(F値のみ) |
約710g | EXPEED 7 | Z fcのヒットにより企画が実現 ニコンDfのミラーレス版とも言えるヘリテージデザインの35mmフルサイズ機 Z f の「f」には「Fusion=融合」という意味と、ニコンFに象徴される歴史的な思いが込められている。 軍艦部に、真鍮製のシャッタースピード・露出補正・ISO感度の各ダイヤルを装備。 モノクローム撮影に瞬時に切り替え可能な専用レバーを搭載。4K UHD動画撮影に対応。 Z 6IIの撮影機能を全体的にパワーアップし、世界初のフォーカスポイント手振れ補正機能と、8段分のボディー内手ブレ補正機能を搭載。 SD (UHS-II) とmicroSD (UHS-I) のダブルスロットを採用 DGPイメージングアワード2023審査員特別賞を受賞 | ||
Z5 | 2020年 8月28日 |
2432万画素 ISO 100-51200 |
約4.5コマ/秒 1/8000~30秒 |
ボディ手振れ補正 チルト式モニター |
約675g | EXPEED 6 | 携行性を重視したフルサイズミラーレスエントリー機 Zシリーズとして唯一SDダブルスロット採用 | ||
DXフォーマット(APS-C) | |||||||||
Z50 | 2019年 11月22日 |
2088万画素 ISO 100-51200 |
約11コマ/秒 1/4000~30秒 |
約236万ドット 約1.02倍 |
チルト式モニター 内蔵フラッシュ |
約450g | EXPEED 6 | DXフォーマット(APS-Cサイズ)のミドルレンジ機 | |
Zfc | 2021年 7月23日 |
2088万画素 ISO 100-51200 |
約11コマ/秒 1/4000~30秒 |
約236万ドット 約1.02倍 |
バリアングル式モニター | 約445g | ニコンFM2にインスパイアされたヘリテージデザインのAPS-C機 ボディーの人工皮革部分の張替に対応する。 ZマウントAPS-C機として初めて動画瞳AF/動物AF、Type-C端子による給電に対応。 カメラグランプリ2022企画賞を受賞 | ||
Z30 | 2022年 8月5日 |
2088万画素 ISO 100-51200 |
約11コマ/秒 1/4000~30秒 |
なし | バリアングル式モニター | 約405g | 「小型軽量のZマウント入門機」及び「Vlogger向けビデオカメラ」として設定 4K30pの動画撮影にも対応 Vlogger向けに、三脚兼用グリップ同梱セットも発売 |
NIKKORレンズ
[編集]S | S-Lineを意味する上位レンズに冠する号。ナノクリスタルコートが施されている。 |
---|---|
VR | 手ブレ補正機構「Vibration Reduction」(Vibration:振動 Reduction:減少)を搭載したレンズ。 |
MC | マイクロ(マクロ)レンズ。 |
DX | イメージサークルが「APS-C」及び「スーパー35」に対応するレンズ。 |
TC | テレコンバーターを内蔵したレンズ。 |
以下、発売中もしくは発売日の決定しているZレンズの一覧を示す[注 4]。
単焦点レンズ
[編集]フルサイズ
[編集]- NIKKOR Z 20mm f/1.8 S - EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚を採用した大口径広角単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 24mm f/1.8 S - EDレンズ1枚、非球面レンズ4枚を採用した大口径広角単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 26mm f/2.8 - 非球面レンズ3枚を採用した広角単焦点レンズ。全長はわずか23.5mm、重さ約125gで最軽量のパンケーキレンズ。
- NIKKOR Z 28mm f/2.8 - 非球面レンズ2枚を採用したフルサイズ対応小型・軽量単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)- 「ニコン FM2」発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたヘリテージデザインバージョン
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S - EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を採用した広角単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 40mm f/2 - 非球面レンズ2枚を採用した小型・軽量単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 40mm f/2.8(Special Edition)- 「ニコン FM2」発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたヘリテージデザインバージョン
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S - 15群17枚。EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を採用した標準単焦点レンズ。多数の凸レンズを凹レンズで挟み込んだ対称型のレンズ群を絞り前後に対称に配置し、さらにその前後を凹レンズで挟み込んだビオゴンタイプの発展形[8]。
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S - EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を採用した標準単焦点レンズ。
- NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 - EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚を採用したマクロレンズ。
- NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct - 10群17枚。EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚(NIKKORレンズ初となる大口径研削非球面レンズ含む)を採用したS-Line最高峰の大口径標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ。NIKKOR史上最も明るい開放F値。Noctとはノクターン(夜想曲)にちなんで名付けられたもので、開放から画像の周辺部まで卓越した点像再現性を発揮し、サジタルコマフレアを徹底して抑え込んでいる。ニコンダイレクト限定の完全受注生産。
- NIKKOR Z 85mm f/1.2 S - EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚を採用した大口径中望遠単焦点レンズ。
- NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S - EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚を採用したマクロレンズ。
- NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena - 望遠レンズながらもF値を大きく取った、ポートレート向きレンズ。
- NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S - 1.4倍テレコンバーター内蔵の超望遠単焦点レンズ。
- NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S - PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズを使用した超望遠レンズ。
- NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S - PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズを使用した超望遠レンズ。
APS-C
[編集]- NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 - 非球面レンズ2枚を使用した小型のレンズ。
ズームレンズ
[編集]フルサイズ
[編集]- NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S - EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚を採用した超広角ズームレンズ。付属のレンズフードHB-97の併用によりレンズ前側にねじ込み式フィルターの装着が可能。
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 - EDレンズ4枚、非球面レンズ4枚を採用した沈胴機構付き超広角ズームレンズ。焦点距離14mm以下から始まるフルサイズ対応交換レンズにおいて世界で初めてレンズ前側にねじ込み式フィルターの装着が可能。
- NIKKOR Z 17-28mm f/2.8
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 - EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を採用した沈胴機構付き標準ズームレンズ。ミラーレスカメラ用フルサイズフォーマット対応のズームレンズで最薄・最軽量(2020年7月21日時点)。
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S - EDレンズ2枚、非球面レンズ4枚を採用した標準ズームレンズ。
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S - ED非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用した沈胴機構付き標準ズームレンズ。
- NIKKOR Z 24-120mm f/4 S - ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚を採用した標準ズームレンズ。
- NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR - EDレンズ2枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ2枚を採用した高倍率ズームレンズ。
- NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 - 約565gと軽量な大口径標準ズームレンズ。タムロン製OEM(28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036))。
- NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 - EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を採用した約795gと軽量な大口径標準ズームレンズ。タムロン製OEM(70-180mm F/2.8 Di III VXD (A056))。テレコン対応。
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S - EDレンズ6枚、非球面レンズ2枚、蛍石レンズ1枚、SRレンズ1枚を採用した望遠ズームレンズ。
- NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S - EDレンズ6枚、スーパーEDレンズ2枚を採用した超望遠ズームレンズ。
- NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR - EDレンズ6枚、非球面レンズ1枚を採用した超望遠ズームレンズ。広角端での最短撮影距離が1.3mと短いため、マクロ撮影にも対応。
APS-C
[編集]- NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR - EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚。電動パワーズームに対応したレンズ。
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR - EDレンズ1枚、非球面レンズ4枚を採用した沈胴機構で質量約135 g、沈胴時長さ約32 mmのコンパクトなDXフォーマット標準ズームレンズ。Z fcのキットレンズとしてシルバーモデルが用意された。
- NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR - 高倍率ズームレンズ
- NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR - EDレンズ1枚を採用したDXフォーマット望遠ズームレンズ。
コンバーター
[編集]- Z TELECONVERTER TC-1.4x - Zシリーズ専用のテレコンバーター。レンズの焦点距離を1.4倍に拡大できるテレコンバーターレンズ
- Z TELECONVERTER TC-2.0x - Zシリーズ専用のテレコンバーター。レンズの焦点距離を2.0倍に拡大できるテレコンバーターレンズ
サードパーティ製レンズ
[編集]電子接点を搭載したレンズを製造するメーカーを示す。 メーカー名はアルファベット順[注 4]。
ニコンとのライセンス契約で開発・製造したレンズ。
フルサイズ
[編集]- APO-LANTHAR 50mm F2 Asperical (2022)
- APO-LANTHAR 35mm F2 Asperical (2022)
APS-C
[編集]- NOKTON D23mm F1.2 Aspherical(2022) - 単焦点MFレンズ
- NOKTON D35mm F1.2 (2022) - 単焦点MFレンズ
ニコンとのライセンス契約で開発・製造したレンズ。
フルサイズ
[編集]- 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (2022)
TTartisan
[編集]中国深圳の光学メーカーである銘匠光学科技有限公司がTTartisanブランドで製造したレンズ[10]。
フルサイズ
[編集]- TTartisan 11mm f/2.8 Fisheye ED (2020) - 単焦点MFレンズ
- TTartisan AF 32mm f/2.8 Z (2021)
Viltrox
[編集]中国深圳の光学メーカーである深圳市爵影科技有限公司がViltroxブランドで製造したレンズ[11]。
フルサイズ
[編集]- Viltrox NZ-20mm f1.8 MF-VX (2019) - 単焦点MFレンズ
- Viltrox 85mm f/1.8 Z (2020) - 単焦点AFレンズ
- Viltrox 24mm f/1.8 Z (2021)
- Viltrox 35mm f/1.8 Z (2021)
- Viltrox 50mm f/1.8 Z (2021)
APS-C
[編集]- Viltrox 24mm f/1.4 Z (2021)
- Viltrox 33mm f/1.4 Z (2021)
- Viltrox 56mm f/1.4 Z (2021)
Yongnuo
[編集]中国深圳の光学メーカーである永諾撮影器材株式会社がYongnuoブランドで製造したレンズ[12]。
フルサイズ
[編集]- Yongnuo YN 50mm F/1.8 Z DF DSM (2022予定)
- Yongnuo YN 85mm f/1.8Z DF DSM (2022予定)
電子接点非対応のメーカー
[編集]Tマウント等のアダプタが前提のレンズを除く。
- Brightin Star
- KamLan
- KIPON
- Lensbaby
- Meike
- NiSi
- PREGEAR
- SAMYANG(Rokinon)
- SIRUI
- Venus Optics(Laowa)
- Meyer Optik Görlitz
- 七工匠(7artisans)
- 中一光学
マウントアダプター
[編集]電子接点を備えたマウントアダプターを以下に示す。
レンズ側 マウント |
品名 | メーカー | 発売日 | AFおよび EXIF記録 |
レンズ内 手振れ補正 |
三脚座 | 他機能 | 質量 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ニコンF | FTZ II | ニコン | 2021年 12月24日 |
〇[注 5] | 〇 | - | - | 125g | FTZから三脚座を取り除いたモデル |
FTZ | ニコン | 2018年 9月28日 |
〇[注 6] | 〇 | 固定 | - | 135g | ||
キヤノン EF/EF-S |
EF-Z | Viltrox | 2020年 1月4日 |
〇 | 〇 | - | - | ||
FR-NZ1[13] | Fringer | 2020年 1月20日 |
〇 | 〇 | 着脱式 アルカスイス互換 |
- | |||
TZC-01[14] | TECHART | 2020年 3月3日 |
〇 | 〇 | - | ファンクションボタンによる 「クイックフォーカス機能」 |
108g | ||
CM-EF-NZ[15] | Commlite | 2020年 6月11日 |
〇 | 〇 | 固定 | - | |||
EF-NKZ-FSN | Fotodiox | 2020年 12月13日 |
〇 | 〇 | - | ファンクションボタン(L-Fn) | |||
キヤノンEF | EF-Z2 0.71x | Viltrox | 2020年 8月31日 |
〇 | 〇 | 着脱式 | スピードブースター | 268g | イメージサークルがAPS-Cサイズとなり 焦点距離0.71倍、1段明るくなる。 |
ソニーFE/E | ETZ21 | Megadap | 2022年 5月27日 |
〇 | 〇 | - | |||
ETZ11 | Megadap | 2021年 8月 |
〇 | 〇 | APS-CのZボディにも取付可能 | ||||
TZE-02 | TECHART | 2021年 9月17日 |
〇 | 〇 | - | - | 41g | 動作を安定させたTZE-01の後継モデル | |
TZE-01[16] | TECHART | 2019年 7月23日 |
〇 | 〇 | - | - | 41g | ||
ライカM | TZM-01 | TECHART | 2020年 11月21日 |
〇 | - | - | 4.5mmの繰り出しにより 最短撮影距離を短縮 |
モーターを内蔵。 ライカMマウント用のマウントアダプターを併用することで他マウントレンズもAF化可能。 | |
MTZ11[17] | Megadap | 2020年 12月16日 |
〇 | - | - | 6.5mmの繰り出しにより 最短撮影距離を短縮 |
150g | モーターを内蔵。 ライカMマウント用のマウントアダプターを併用することで他マウントレンズもAF化可能。 特許取得の新構造により重いレンズを使用した際のぐらつきを回避。 | |
LM-NKZ-PRN | Fotodiox | 2021年 10月20日 |
〇 | - | - | 5mmの繰り出しにより 最短撮影距離を短縮 |
170g | ||
コンタックスG | TZG-01 | TECHART | 〇 | - | - | - | |||
マミヤ7 | Fotodiox Pro Fusion Mamiya7 | Fotodiox | - | - | - | - |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ニコンは、2011年よりレンズ交換式ミラーレスカメラのシステムとしてNikon 1シリーズを展開していた。
- ^ 35ミリフルサイズの撮像素子を採用したレンズ交換式カメラとしては、2009年にレンジファインダー機の「en:Leica M9」が発売されている。レンジファインダーによるマニュアルフォーカスの機構を採用しているところが、撮像素子を用いてライブビューやオートフォーカスの機能を達成しているミラーレス一眼と異なり、ライカ公式では「ミラーレス」とは呼んでいない。
- ^ 35ミリフルサイズよりもセンサーサイズが大きい中判のミラーレス一眼カメラは、2016年にハッセルブラッドX1D、2017年に富士フイルム・GFX 50Sが発売されている。
- ^ a b 「Zシリーズ」は、モデル名の「Z」とナンバリングの間に半角スペースが入るのが正式な表記ルールだったが、「Z6III」の発表をもってこのルールがなくなっている。
- ^ AFはモーター内蔵レンズのみ。EXIF記録はCPUレンズのみ。
- ^ AFはモーター内蔵レンズのみ。EXIF記録はCPUレンズのみ。
出典
[編集]- ^ “ニコンZ特集 堪能!Zの世界:開発者特別インタビュー - Zの創造 Vol.2”. フォトヨドバシ (2019年3月2日). 2020年12月12日閲覧。
- ^ “ニコン、フルサイズミラーレスカメラのティザー動画を続々公開中”. デジカメWatch (2018年8月10日). 2018年9月4日閲覧。
- ^ a b “フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」を発売”. ニコン (2018年8月23日). 2018年8月23日閲覧。
- ^ “Zマウントを採用したNikonのフルサイズミラーレスカメラZ 6・Z 7を発表”. ドロネク (2018年8月24日). 2018年9月4日閲覧。
- ^ 佐藤拓 (2024年6月17日). “ニコン、世界初・部分積層センサー搭載のミラーレスカメラ「Z6III」”. デジカメWatch. 株式会社インプレス. 2024年8月15日閲覧。
- ^ 飯田ともき (2024年7月12日). “【カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch】値上げがせめてきたぞっ”. デジカメWatch. 株式会社インプレス. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “Camera Lens Mounts - Everything You Need to Know About Lens Mounts” (英語). Photography Life (2018年9月18日). 2021年12月14日閲覧。
- ^ a b “ニコン開発者インタビュー - NIKKOR Z 50mm f/1.2 S”. フォトヨドバシ (2020年12月11日). 2020年12月12日閲覧。
- ^ a b “Nikon Zマウントシステム小冊子”. ニコン. 2020年12月12日閲覧。
- ^ “联系我们-铭匠光学-TTArtisan-国产镜头”. 铭匠光学科技有限公司. 2022年6月9日閲覧。
- ^ “VILTROX Official Store”. Viltrox (2020年11月29日). 2020年12月3日閲覧。
- ^ “永諾について”. 永諾撮影器材株式会社. 2022年6月9日閲覧。
- ^ “ニコンZにキヤノンEFレンズを装着、AFや手ブレ補正が使えるマウントアダプター「Fringer FR-NZ1」”. CAPA編集部 (2020年2月3日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ “キヤノンEFレンズをニコンZに装着してAFや手ブレ補正が使えるマウントアダプター「TECHART TZC-01」”. CAPA編集部 (2020年3月6日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ “キヤノンEFレンズをニコンZに装着、手ブレ補正も使えるマウントアダプター「CM-EF-NZ」”. CAPA編集部 (2020年6月20日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ “マウントアダプターで広がるフルサイズミラーレスの世界…Nikon ZにSONYレンズを装着してみた”. デジカメ Watch (2019年11月7日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ “MegadapがMTZ11アダプターを発表 - マニュアルレンズをAFレンズに変えるアダプター”. CineD (2020年11月9日). 2020年12月10日閲覧。
関連項目
[編集]- ニコン
- ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧
- ニコン・Nikon 1 - 2011年に発売、2018年6月で生産を終了したミラーレス一眼カメラのシリーズ
- ニコンのレンズ製品一覧
関連製品
[編集]- ブラックマジックデザイン - RAW動画出力機能の対応外部レコーダー。
外部リンク
[編集]- Nikon Zマウントシステム小冊子 - ニコン
- Z 7 - ニコン
- Z 6 - ニコン
- フルサイズミラーレスZ スペシャルコンテンツ|ニコンイメージング - ニコン
- Zマウントレンズ製品一覧 - ニコン