ニコル・ライチョヴァー
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生誕 |
1995年8月13日(29歳) アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ナッソー郡 | |||||||||
身長 | 163 cm | |||||||||
選手情報 | ||||||||||
代表国 | スロバキア | |||||||||
コーチ |
イゴール・クラカヴェク トム・ラジック ニコライ・モロゾフ | |||||||||
所属クラブ | SKP Bratislava | |||||||||
ISUパーソナルベストスコア | ||||||||||
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ニコル・ライチョヴァー(スロバキア語: Nicole Rajičová、英語: Nicole Raijcova、1995年8月13日 - )は、アメリカ合衆国、ニューヨーク州出身、スロバキアのフィギュアスケート選手(女子シングル)。
2014年ソチオリンピックスロバキア代表。2014年四国選手権優勝。
日本では「ニコル・ラジコワ」という表記も見られる。
経歴
[編集]スロバキア移民の両親の元にアメリカで生まれた。5歳でフィギュアスケートを始め、1964年インスブルックオリンピックのチェコスロバキア代表だったミラダ・クビコワから指導を受けた。米国籍での「Nicole Rajic」名義で2008-2009シーズンは全米ジュニアフィギュアスケート選手権に、2009-2010シーズンから2010-2011シーズンまでは全米フィギュアスケート選手権に出場[1][2]。2011-2012シーズンよりスロバキアに所属を移した。
2013-2014シーズン、ソチオリンピックの代表権争いは、前年の世界選手権でスロバキアの出場枠を獲得したモニカ・シマンチコワとの一騎討ちとなった。代表選考対象[3]である3大会のうち、アイスチャレンジとNRW杯ではシマンチコワに大差をつけ連続でメダルを獲得。ところが、最後の四国選手権では11位、スロバキア選手だけでも4位と沈んだ。しかしながらライバルのシマンチコワも優勝はできず、ポイントの差もわずか3点しかなかった。年明けの欧州選手権ではFSで獲得した技術点が35.76となり、スロバキアフィギュアスケート協会が設定したオリンピック派遣基準の36.00を満たすことができなかった。そのため協会はスロバキアオリンピック委員会が欧州選手権開催前の1月14日に決定したライチョヴァーの代表を、シマンチコワに替えるように求めた[4][5]。それに対してオリンピック委員会は「正当な理由(病気や怪我)なしに変更は認められない。」とし、満場一致でライチョヴァーの代表を支持した[6]。この決定がなされたのは大会開催のわずか10日前の1月27日だった。オリンピックでは24位となった。
2014-2015シーズン、ジュニアグランプリシリーズでは2大会ともに4位。ゴールデンスピンではISU主催の国際大会で初のメダルを獲得。四国選手権では初優勝を飾った。世界ジュニア選手権ではSP5位に入りFSは最終滑走となった。FSでは失敗が続き総合では11位だった。
主な戦績
[編集]大会/年 | 2009 -10 |
2010 -11 |
2011 -12 |
2012 -13 |
2013 -14 |
2014 -15 |
2015 -16 |
2016 -17 |
2017 -18 |
2018 -19 |
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冬季オリンピック | 24 | 14 | ||||||||
世界選手権 | 25 | 15 | 13 | 17 | 32 | |||||
欧州選手権 | 17 | 11 | 12 | 6 | 6 | 9 | ||||
スロバキア選手権 | 2[7] | 1[8] | 4[9] | 1[10] | 1[10] | 1[11] | 1[12] | |||
GP NHK杯 | 11 | 10 | ||||||||
GPロステレコム杯 | 7 | |||||||||
GP中国杯 | 7 | |||||||||
GPスケートアメリカ | 7 | 9 | WD | |||||||
GPヘルシンキ | WD | |||||||||
CSネペラ記念 | 19 | 6 | 9 | 5 | 7 | |||||
CSワルシャワ杯 | 5 | |||||||||
CSゴールデンスピン | 12 | 3 | ||||||||
CSアイスチャレンジ | 7 | 3 | 6 | |||||||
NRW杯 | 3 | |||||||||
チロル杯 | 4 | |||||||||
ババリアンオープン | 3 | |||||||||
ニューイヤーズ杯 | 7 | |||||||||
メラーノ杯 | 2 | |||||||||
世界Jr.選手権 | 30 | 11 | ||||||||
全米選手権 | 12 N | 12 J | ||||||||
JGPクロアチア杯 | 4 | |||||||||
JGPリュブリャナ杯 | 4 | |||||||||
JGPバルティック杯 | 15 | |||||||||
JGPコシツェ | 8 | |||||||||
JGPレークプラシッド | 13 | |||||||||
JGP S.ブレッド杯 | 15 |
- N = ノービスクラス
- J = ジュニアクラス
詳細
[編集]2018-2019 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2019年3月20日 - 24日 | 2019年世界フィギュアスケート選手権(さいたま) | 31 51.22 |
- | 32 51.22 |
2019年2月26日 - 3月3日 | 2019年チロル杯(インスブルック) | 1 63.18 |
8 93.69 |
4 156.87 |
2019年1月21日 - 27日 | 2019年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ミンスク) | 5 64.08 |
12 104.95 |
9 169.03 |
2018年12月14日 - 15日 | 2019年四国選手権(ブダペスト) | 7 48.18 |
5 89.26 |
5 137.44 |
2017-2018 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2018年2月21日 - 23日 | 2018年平昌オリンピック(平昌) | 13 60.59 |
15 114.60 |
14 175.19 |
2018年1月17日 - 20日 | 2018年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(モスクワ) | 5 61.01 |
6 110.89 |
6 171.90 |
2017年11月24日 - 26日 | ISUグランプリシリーズスケートアメリカ(レークプラシッド) | 10 55.43 |
9 112.18 |
9 167.61 |
2017年11月10日 - 12日 | ISUグランプリシリーズNHK杯(大阪) | 10 53.36 |
11 106.42 |
10 159.78 |
2017年9月21日 - 23日 | ISUチャレンジャーシリーズオンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) | 8 52.87 |
7 108.26 |
7 161.13 |
2016-2017 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2017年3月27日 - 4月2日 | 2017年世界フィギュアスケート選手権(ヘルシンキ) | 18 57.08 |
16 108.47 |
17 165.55 |
2017年1月25日 - 29日 | 2017年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(オストラヴァ) | 7 60.98 |
6 118.72 |
6 179.70 |
2016年11月25日 - 27日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯(札幌) | 10 53.43 |
10 106.27 |
11 159.70 |
2016年11月4日 - 6日 | ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯(モスクワ) | 8 57.91 |
7 109.65 |
7 167.56 |
2016年9月29日 - 10月2日 | ISUチャレンジャーシリーズ オンドレイネペラメモリアル(ブラチスラヴァ) | 6 52.62 |
3 106.20 |
5 158.82 |
2015-2016 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2016年3月26日 - 4月3日 | 2016年世界フィギュアスケート選手権(ボストン) | 15 56.56 |
13 116.49 |
13 173.05 |
2016年1月25日 - 31日 | 2016年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ブラチスラヴァ) | 18 47.97 |
10 97.35 |
13 145.32 |
2015年12月18日 - 20日 | 四国選手権(トジネツ) | 1 58.39 |
1 118.66 |
1 177.05 |
2015年11月26日 - 29日 | ISUチャレンジャーシリーズ ワルシャワ杯(ワルシャワ) | 9 45.91 |
5 92.02 |
5 137.93 |
2015年11月6日 - 8日 | ISUグランプリシリーズ 中国杯(北京) | 9 54.76 |
7 110.50 |
7 165.26 |
2015年10月23日 - 25日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ミルウォーキー) | 12 50.33 |
5 116.99 |
7 167.32 |
2015年9月30日 - 10月4日 | ISUチャレンジャーシリーズ オンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) | 12 49.32 |
6 106.64 |
9 155.96 |
2014-2015 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2015年3月23日 - 29日 | 2015年世界フィギュアスケート選手権(上海) | 14 54.40 |
15 98.21 |
15 152.61 |
2015年3月2日 - 8日 | 2015年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(タリン) | 5 57.15 |
13 86.62 |
11 143.77 |
2015年1月26日 - 2月1日 | 2015年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ストックホルム) | 8 53.78 |
12 95.66 |
11 149.44 |
2014年12月18日 - 21日 | 四国選手権(ブダペスト) | 1 55.81 |
1 100.79 |
1 156.60 |
2014年12月4日 - 7日 | ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピン(ザグレブ) | 6 53.27 |
3 106.28 |
3 159.55 |
2014年11月11日 - 16日 | ISUチャレンジャーシリーズ アイスチャレンジ(グラーツ) | 6 43.41 |
6 90.26 |
6 133.67 |
2014年10月8日 - 11日 | ISUジュニアグランプリ クロアチア杯(ザグレブ) | 3 54.62 |
5 92.88 |
4 147.50 |
2014年8月28日 - 30日 | ISUジュニアグランプリ リュブリャナ杯(リュブリャナ) | 3 52.87 |
5 96.24 |
4 149.11 |
2013-2014 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2014年3月24日 - 30日 | 2014年世界フィギュアスケート選手権(さいたま) | 25 49.24 |
- | 25 |
2014年2月6日 - 22日 | ソチオリンピック(ソチ) | 21 49.80 |
24 75.20 |
24 125.00 |
2014年1月13日 - 19日 | 2014年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ブダペスト) | 14 49.00 |
18 79.25 |
17 128.25 |
2013年12月20日 - 22日 | 四国選手権(ブラチスラヴァ) | 6 43.41 |
9 72.17 |
11 115.58 |
2013年12月3日 - 8日 | 2013年NRW杯(ドルトムント) | 3 48.31 |
2 90.92 |
3 139.23 |
2013年11月19日 - 24日 | 2013年アイスチャレンジ(グラーツ) | 5 48.19 |
3 89.62 |
3 137.81 |
2013年10月3日 - 5日 | 2013年オンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) | 3 52.40 |
8 84.62 |
6 137.02 |
2013年9月18日 - 22日 | ISUジュニアグランプリ バルティック杯(グダニスク) | 16 39.24 |
14 64.25 |
15 103.49 |
2013年9月11日 - 15日 | ISUジュニアグランプリ コシツェ(コシツェ) | 9 43.17 |
9 82.08 |
8 125.25 |
2012-2013 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2013年2月25日 - 3月3日 | 2013年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ミラノ) | 30 36.56 |
- | 30 |
2013年2月6日 - 11日 | 2013年ババリアンオープン(オーベルストドルフ) | 3 50.29 |
3 94.18 |
3 144.47 |
2013年1月3日 - 6日 | 2013年ニューイヤーズカップ(ブラチスラヴァ) | 12 37.78 |
5 80.31 |
7 118.09 |
2012年12月16日 - 18日 | 三国選手権(チェシン) | 6 38.67 |
1 83.86 |
2 122.53 |
2012年11月16日 - 18日 | 2012年メラーノ杯(メラーノ) | 4 44.81 |
1 86.10 |
2 130.91 |
2012年11月6日 - 11日 | 2012年アイスチャレンジ(グラーツ) | 3 46.26 |
8 74.15 |
7 120.41 |
2012年10月3日 - 7日 | 2012年オンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) | 16 37.23 |
17 62.92 |
19 100.15 |
2012年9月26日 - 30日 | ISUジュニアグランプリ スケートブレッド(ブレッド) | 18 34.70 |
12 74.86 |
15 109.56 |
2012年8月29日 - 9月2日 | ISUジュニアグランプリ レークプラシッド(レークプラシッド) | 12 38.38 |
13 70.66 |
13 109.04 |
2011-2012 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2011年12月15日 - 17日 | 三国選手権(オストラヴァ) | 3 43.34 |
3 81.77 |
2 125.11 |
2011年12月8日 - 11日 | 2011年ゴールデンスピン(ザグレブ) | 13 40.87 |
10 77.06 |
12 117.93 |
2010-2011 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2011年1月22日 - 30日 | 全米フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(グリーンズボロ) | 12 35.63 |
12 55.15 |
12 90.78 |
2009-2010 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2010年1月14日 - 24日 | 全米フィギュアスケート選手権 ノービスクラス(スポケーン) | 12 24.93 |
11 55.89 |
12 80.82 |
プログラム使用曲
[編集]シーズン | SP | FS |
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2018-2019 | 映画『ある愛の詩』サウンドトラックより 作曲:フランシス・レイ 振付:ニコライ・モロゾフ |
映画『ドクトル・ジバゴ 』より 作曲:モーリス・ジャール |
2017-2018 | Une page d'amour 演奏:Nathalie Manser |
Rain In Your Black Eyes 作曲:エツィオ・ボッソ 振付:ニコライ・モロゾフ |
2016-2017 | 映画『ある愛の詩』サウンドトラックより 作曲:フランシス・レイ 振付:ニコライ・モロゾフ | |
2015-2016 | フィーリング・グッド ボーカル:ジェニファー・ハドソン 振付:ニコライ・モロゾフ 愛のテーマ 映画『ロミオとジュリエット』より 作曲:ニーノ・ロータ 振付:ニコライ・モロゾフ |
映画『ドクトル・ジバゴ』サウンドトラックより 作曲:モーリス・ジャール 振付:ニコライ・モロゾフ |
2014-2015 | 愛のテーマ 映画『ロミオとジュリエット』より 作曲:ニーノ・ロータ 振付:ニコライ・モロゾフ |
映画『アンナ・カレーニナ』サウンドトラックより 作曲:ダリオ・マリアネッリ 振付:ニコライ・モロゾフ |
2013-2014 | Papa, Can You Hear Me? 作曲:ミシェル・ルグラン 振付:フィリップ・ミルズ |
タンゴアモーレ 作曲:エドウィン・マートン 振付:フィリップ・ミルズ |
2012-2013 | マラゲーニャ 作曲:エルネスト・レクオーナ |
愛の夢 作曲:フランツ・リスト |
脚注
[編集]- ^ 2010年全米選手権公式結果
- ^ 2011年全米選手権公式結果
- ^ Na univerziáde bude Talianka tancovať ako Slovenka. A na olympiáde?
- ^ Slovenská krasokorčuliarka Nicole Rajičová pôjde reprezentovať Slovensko na majstrovstvá sveta do Japonska.
- ^ Krokavec chce ísť do Soči s dvoma dámami
- ^ V SLOVENSKEJ VÝPRAVE NA ZOH DEFINITÍVNE 62 ŠPORTOVCOV AJ RAJIČOVÁ, V HRE ZOSTAL EŠTE TANEČNÝ PÁR
- ^ スロバキア、チェコ、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体でも2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では11位。
- ^ a b スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体でも1位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では2位。
- ^ スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランドが国内選手権を共同開催した。全体では5位。
参考文献
[編集]- 国際スケート連盟によるニコル・ライチョヴァーのバイオグラフィー
- ニコル・ライチョヴァー - Olympedia
外部リンク
[編集]- ニコル・ライチョヴァー (@nicole_rajic) - X(旧Twitter)
- ニコル・ライチョヴァー (@nrajic) - Instagram