ニコチンアミダーゼ
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ニコチンアミダーゼ(Nicotinamidase、EC 3.5.1.19)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- ニコチンアミド + 水ニコチン酸 + アンモニア
従って、この酵素の基質は、ニコチンアミドと水の2つ、生成物はニコチン酸とアンモニアの2つである。
この酵素は加水分解酵素、特に鎖状アミドの炭素-窒素結合に作用するものに分類される。系統名は、ニコチンアミド アミドヒドロラーゼ(nicotinamide amidohydrolase)である。他に、nicotinamide deaminase、nicotinamide amidase、YNDase等とも呼ばれる。この酵素は、ニコチン酸とニコチンアミドの代謝に関与する。
構造
[編集]2007年末時点で、この酵素の3つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1ILW、1IM5、2H0Rである。
出典
[編集]- Petrack B, Greengard P, Craston A and Sheppy F (1965). “Nicotinamide deamidase from mammalian liver”. J. Biol. Chem. 240: 1725–1730. PMID 14285515.
- Sarma DSR, Rajalakshmi S and Sarma S (1964). “Studies on the enzymes involved in nicotinamide adenine dinucleotide metabolism in Aspergillus niger”. Biochim. Biophys. Acta 81: 311–322. doi:10.1016/0926-6569(64)90047-1.