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ナードル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナードル
Nardole
ナードル役を演じたマット・ルーカス
初登場リヴァーソングの夫
最後の登場戦場と二人のドクター
作者 スティーヴン・モファット
マット・ルーカス
詳細情報
種族 ヒューマノイド、サイボーグ
加盟 リヴァー・ソング
12代目ドクター
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ナードル: Nardole)は、スティーヴン・モファットが制作し、マット・ルーカスが演じた、イギリスの長寿SFドラマドクター・フー』の架空の登場人物。ピーター・カパルディが演じる異星人のタイムトラベラーである12代目ドクターのコンパニオンである。2015年クリスマススペシャル「リヴァーソングの夫」で初登場を果たし、「帰ってきたドクター・ミステリオ」で再登場するまでの間にドクターのコンパニオンとなった。

ナードルは常に人間に見えるにも拘わらず、サイバネティックインプラントの備わった54世紀の異星人であり、惑星メンドラックス・デロラのヒューマノイドの入植地に所属する[1]。新シリーズで1シーズン全編に亘って登場した異星人のコンパニオンとしては初めてであり、過去30年以上に亘っても唯一である[2]。大半のコンパニオンと違い、ナードルがドクターとの旅を望むことは滅多になく、大半のエピソードでは地球で安全を確保することを選んでいる。しかし、ドクターの冒険に巻き込まれることもあり、多くの場合は彼の意思に反している。

登場

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ナードルは2015年のクリスマススペシャル「リヴァー・ソングの夫」でドクターの妻リヴァー・ソングの部下として登場した。エピソードの過程でナードルは首を落とされ、頭部は最終的にサイボーグのボディの一部となった[1]。2016年クリスマススペシャル「帰ってきたドクター・ミステリオ」でナードルは再登場した。今回はリヴァーと別れたドクターのコンパニオンとなり、ドクターはナードルの元々の肉体を再構築することに成功した[3]。ただし、ナードルが現在サイボーグであるか、純粋な有機体な肉体を持つかは定かではない。

上記2本のクリスマススペシャルに続くシリーズ10では、ナードルはドクターのアシスタントとして続投された。シリーズの第1話「約束」では、ナードルはドクターと共にブリストルの大学を拠点とし、大学地下の金庫の防衛をドクターに誓わせていた。ドクターが新しい旅のコンパニオンとしてビル・ポッツを引き受けることをナードルは危惧し、その予感は的中することとなる[4]。ナードルはついに「宇宙での死に方」でビルやドクターとの冒険に巻き込まれる。それに続く一連の3エピソード「迫る終焉」、「滅亡を呼ぶピラミッド」、「嘘という支配」では、リヴァー・ソングが死ぬ前に残した指示に従ってドクターを補佐するためにやって来たことが明かされた。ドクターを留めておくことがリヴァーの最期の頼みに見合うことであると考え、ドクターを蹴る権利がある唯一の人間であると自負した[5]。ドクターの友人かつ大敵であるミッシーを1000年保護するとドクターが宣言した後、ナードルは正式にドクターの仲間に加わった[6]。同話でナードルは異星人ゆえに辛うじて致死的なバクテリアの感染から逃れ、地球を征服した異星人モンクに対抗してビルとドクターを補佐し、地球人類に自由意志を取り戻させることに成功した[7]

シリーズのフィナーレである「残酷な宇宙の時間」/「散りゆくドクター」では、ナードルはドクタードクターとビル、ミッシーと共にマスターの陰謀に巻き込まれる。惑星モンダスの船でマスターが生み出したサイバーマンの軍団から逃れるため、ナードルは小型宇宙船を操縦してモンダス船の上階へ全員を避難させる。これ以上の避難ができないと考えたドクターの指示でナードルはサイバーマンに対抗しうる兵器を製作し、船で暮らす民間人をサイバーマンの脅威から守る役目を買って出た[8]

2017年クリスマススペシャル「戦場と二人のドクター」では、ナードルが死亡した際の記憶から作られた彼のアバターが登場し、12代目ドクターが再生する前に彼と抱擁を交わした[9]。ポール・コーネルによる同話の小説版では、ドクターが去って間もなくサイバーマンが脅威ではなくなり、ナードルが複数の妻や子どもたちに囲まれて長く生きたことが明かされた。

キャスティング

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2015年11月、マット・ルーカスがナードルという名のゲストキャラクターとして「リヴァー・ソングの夫たち」に出演することが明かされた[10]。2016年6月14日には2016年クリスマススペシャル「帰ってきたドクター・ミステリオ」にナードルが再登場することが確実となり、シリーズ10のフィナーレまでドクターのコンパニオンとして続投された[11]。マット・ルーカスがナードル役を再び演じることを望んだため、スティーヴン・モファットはルーカスをレギュラーとして再登場させる機会を使った[12][2]

出典

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  1. ^ a b スティーヴン・モファット(脚本)、ダグラス・マッキノン英語版(監督)、ニッキー・ウィルソン英語版(プロデューサー) (25 December 2015). "リヴァーソングの夫". ドクター・フー. BBC. BBC One {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  2. ^ a b Series 10: Nardole Is A Full-Time "Non-Human" Companion”. Doctor Who TV (15 December 2016). 19 December 2016閲覧。
  3. ^ スティーヴン・モファット(脚本)、エドワード・バザルゲッテ英語版(監督)、ピーター・ベネット英語版(プロデューサー) (25 December 2016). "帰ってきたドクター・ミステリオ". ドクター・フー. BBC. BBC One {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  4. ^ スティーヴン・モファット(脚本)、ローレンス・ゴウ(監督)、 ピーター・ベネット英語版(プロデューサー) (15 April 2017). "約束". ドクター・フー. シーズン10. Episode 1. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  5. ^ スティーヴン・モファット(脚本)、ダニエル・ネサイム(監督)、 ピーター・ベネット英語版(プロデューサー) (20 May 2017). "迫る終焉". ドクター・フー. シーズン10. Episode 5. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  6. ^ ピーター・ハーネス、スティーヴン・モファット(脚本)、ダニエル・ネサイム(監督)、ピーター・ベネット(プロデューサー) (27 May 2017). "滅亡を呼ぶピラミッド". ドクター・フー. シーズン10. Episode 6. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  7. ^ トビー・ウィトハウス(脚本)、ウェイン・イップ(監督)、ニッキー・ウィルソン英語版(プロデューサー) (3 June 2017). "嘘という支配". ドクター・フー. シーズン10. Episode 1. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  8. ^ スティーヴン・モファット(脚本)、レイチェル・タラレイ(監督)、 ピーター・ベネット英語版(プロデューサー) (1 July 2017). "散りゆくドクター". ドクター・フー. シーズン10. Episode 12. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  9. ^ スティーヴン・モファット(脚本)、レイチェル・タラレイ(監督)、 ピーター・ベネット英語版(プロデューサー) (1 July 2017). "戦場と二人のドクター". ドクター・フー. BBC. BBC One。 {{cite episode}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  10. ^ The 2015 Doctor Who Christmas Special”. Official site (24 November 2015). 19 December 2016閲覧。
  11. ^ Matt Lucas to join Peter Capaldi and Pearl Mackie for Doctor Who series 10”. Official site (14 June 2016). 14 June 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。14 June 2016閲覧。
  12. ^ Moffat Explains Why He’s Bringing Back Matt Lucas in Series 10”. Doctor Who TV (25 August 2016). 19 December 2016閲覧。

外部リンク

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