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ナムラサンクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナムラサンクス
欧字表記 Namura Thanks[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1999年3月15日
死没 2019年4月24日(20歳没)
抹消日 2005年4月21日
サクラチトセオー[1]
テンザンナイーブ[1]
母の父 スルーザドラゴン[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 賀張三浦牧場[1]
馬主 奈村信重[1]
調教師 松永善晴栗東
河内洋(栗東)[1]
競走成績
生涯成績 38戦7勝[1]
獲得賞金 2億987万3000円[1]
勝ち鞍
GIII ダイヤモンドS 2004年
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ナムラサンクス(欧字名:Namura Thanks1999年3月15日 - 2019年4月24日)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2004年ダイヤモンドステークス

戦績

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2歳(2001年)

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栗東の松永善晴厩舎に入厩し、2001年7月14日の2歳新馬(小倉芝1000m)でデビュー。初戦は3着に入る。その後、折り返しの新馬戦は11着、6着と敗れる。4戦目の未勝利戦で2着に入るとその後、連続5着とし、デビュー7戦目の2歳未勝利(芝1800m)を好位から抜け出し1着。初勝利を飾る。昇級戦のエリカ賞は5着。重賞挑戦となったラジオたんぱ杯2歳ステークスは7着に入った。

3歳(2002年)

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中2週で挑んだシンザン記念は10着に敗れたが、自己条件の梅花賞でマイソールサウンドをハナ差捕えて勝利し、2勝目を挙げた。続くすみれステークスは4着。毎日杯は13着と惨敗に終わった。京都新聞杯は中団追走から脚を伸ばし、勝ったファストタテヤマから0.1秒差の5着と掲示板を確保。その後は愛知杯にハンデ49㎏で出走し、古馬相手に4着と好走。鞍上の小坂忠士は平地重賞初騎乗だった。自己条件の京橋特別で3着に入ると、西部日刊スポーツ杯を早めに仕掛けて先頭に立つと、迫るサンライズジェガーを3/4馬身振り切り3勝目を挙げる。昇級戦、博多ステークスは5着に敗れた。続く神戸新聞杯では、11番人気ながら、シンボリクリスエスノーリーズンに次ぐ3着を確保し、菊花賞の優先出走権を獲得した。迎えた菊花賞は10着に敗退する。次走、古都ステークスは3着に入り、格上挑戦で中日新聞杯に登録したが、故障により出走を取消した。

4歳(2003年)

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6か月半ぶりとなった4歳初戦で降級戦となった三宮特別は9着。続く三木特別は4着に入る。その後はコンスタントに使われ、3着、2着、4着と堅実に走り、9月下旬の瀬戸内海特別を後方から追い込み1着。4勝目を飾る。中1週で挑んだ大原ステークスでモノポライザーにアタマ差の2着と惜敗すると、再び中1週で使われた比叡ステークスはシルクフェイマスに半馬身迫る2着と競り負けた。次走、八瀬特別を上り最速の脚で前を行くアイポッパーをクビ差交わしてゴール。5勝目を挙げる。中日新聞杯は末脚を発揮できず12着と惨敗した。

5歳(2004年)

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5歳になり、万葉ステークスは道中3番手から直線楽々と抜け出し、エリモシャルマンを1馬身3/4振り切り完勝。オープン初勝利を飾る[2]。次走、ダイヤモンドステークスはトップハンデタイの56㎏で挑み、中団やや後方から直線を鋭く伸び、ゴール前は追い込むミッキーベルに3/4馬身差をつけ快勝、重賞初制覇を果たした[3]。その後、阪神大賞典は4着に敗れると、長距離4連戦となった天皇賞(春)は15着と大敗した。その後は休養に入り、5か月ぶりとなった京都大賞典は最低人気で出走し、10頭立ての8着。アルゼンチン共和国杯は最下位の14着に終わった。

6歳(2005年)

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松永善晴厩舎が定年により解散したため、当馬に2戦鞍上を務めたことがある河内洋厩舎に転厩。5か月の休み明けとなった大阪-ハンブルクカップは勝ったビッグゴールドに2.1秒差のブービーの11着と惨敗。レース後に右後肢に故障を発生したため、最後の出走となり、4月21日付で登録を抹消、引退となった[4]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[5]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2001.07.14 小倉 2歳新馬 芝1000m(良) 12 6 7 028.80(6人) 03着 R0:58.4(35.0) -0.6 0松永昌博 53 ホーマンウイナー 476
0000.07.28 小倉 2歳新馬 芝1200m(良) 16 3 5 011.30(4人) 11着 R1:11.2(36.3) -2.0 0塩村克己 53 リードシャトル 476
0000.08.04 小倉 2歳新馬 芝1200m(良) 12 5 6 027.60(7人) 06着 R1:11.9(36.4) -1.9 0松永昌博 53 ロングユウシャ 468
0000.09.08 阪神 2歳未勝利 芝1200m(稍) 12 2 2 019.30(6人) 02着 R1:10.0(34.4) -0.4 0岸滋彦 53 ヤマニンイデアル 468
0000.09.30 阪神 2歳未勝利 芝1600m(良) 13 7 10 003.10(2人) 05着 R1:36.1(34.9) -0.5 0河内洋 53 ボーリングマシン 464
0000.10.13 京都 2歳未勝利 芝1400m(良) 11 1 1 005.40(3人) 05着 R1:22.6(34.8) -0.5 0河内洋 53 ダンツラベンダー 460
0000.11.04 京都 2歳未勝利 芝1800m(稍) 16 6 12 002.90(1人) 01着 R1:49.4(36.5) -0.1 0池添謙一 54 (タケハナオペラ) 464
0000.12.02 阪神 エリカ賞 500万下 芝2000m(良) 11 6 6 039.90(7人) 05着 02:02.6(35.5) -0.3 0松永昌博 54 ヤマニンセラフィム 466
0000.12.22 阪神 ラジオたんぱ杯2歳S GIII 芝2000m(良) 16 8 15 218.7(15人) 07着 02:04.0(35.2) -0.6 0松永昌博 55 メガスターダム 466
2002.01.14 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 16 8 15 061.2(12人) 10着 R1:35.5(35.3) -0.7 0武幸四郎 55 タニノギムレット 460
0000.02.03 京都 梅花賞 500万下 芝1800m(良) 13 3 3 008.30(3人) 01着 R1:49.1(34.9) -0.0 0松永昌博 55 マイソールサウンド 460
0000.02.24 阪神 すみれS OP 芝2200m(良) 15 2 2 010.40(4人) 04着 R2:14.5(35.2) -0.1 0松永昌博 55 サスガ 458
0000.03.23 阪神 毎日杯 GIII 芝2000m(良) 15 2 2 065.7(11人) 13着 R2:02.8(36.3) -0.6 0石橋守 55 チアズシュタルク 454
0000.05.03 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 15 8 14 082.3(13人) 05着 R2:12.6(34.7) -0.1 0石橋守 56 ファストタテヤマ 456
0000.06.02 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(良) 12 7 9 013.00(6人) 04着 R2:00.7(36.4) -0.4 0小坂忠士 49 トウカイパルサー 456
0000.06.23 阪神 京橋特別 1000万下 芝2000m(良) 16 3 6 013.30(4人) 03着 R2:01.2(34.9) -0.3 0石橋守 54 メイショウラムセス 450
0000.07.13 小倉 西部日刊スポーツ杯 1000万下 芝2000m(良) 9 2 2 003.20(2人) 01着 R1:59.1(35.0) -0.1 0橋本美純 54 (サンライズジェガー) 460
0000.08.25 小倉 博多S 1600万下 芝1800m(良) 9 5 5 002.60(2人) 05着 01:48.2(35.7) -0.7 0石橋守 53 シーパッション 458
0000.09.22 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2000m(良) 16 7 14 052.9(11人) 03着 R1:59.8(35.7) -0.7 0橋本美純 56 シンボリクリスエス 454
0000.10.20 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 1 1 080.1(14人) 10着 R3:07.4(36.7) -1.5 0橋本美純 57 ヒシミラクル 460
0000.11.17 京都 古都S 1600万下 芝1800m(良) 14 5 8 014.60(6人) 03着 R1:46.2(34.0) -0.2 0橋本美純 55 トーセンダンディ 468
0000.12.07 中京 中日新聞杯 GIII 芝1800m(良) 14 6 12 出走取消 0橋本美純 54 マイソールサウンド 計不
2003.06.28 阪神 三宮特別 1000万下 芝1600m(稍) 17 3 5 018.40(7人) 09着 R1:36.3(35.6) -0.7 0橋本美純 57 マルブツブライアン 474
0000.07.13 阪神 三木特別 1000万下 芝2000m(稍) 15 5 8 006.80(3人) 04着 R2:03.4(36.9) -0.4 0渡辺薫彦 57 アグネスシラヌイ 472
0000.07.26 小倉 日南特別 1000万下 芝1800m(良) 16 2 3 004.10(2人) 03着 R1:47.0(35.0) -0.1 0渡辺薫彦 57 メイショウドメニカ 466
0000.08.10 新潟 信濃川特別 1000万下 芝2000m(良) 9 8 9 005.10(2人) 02着 R1:59.6(33.1) -0.1 0田嶋翔 57 エスジービーム 472
0000.08.31 小倉 高千穂特別 1000万下 芝2000m(重) 12 8 12 005.60(3人) 04着 R2:04.8(37.4) -0.5 0渡辺薫彦 57 シゲルゴッドハンド 460
0000.09.27 阪神 瀬戸内海特別 1000万下 芝2000m(良) 10 8 10 006.80(5人) 01着 R1:59.1(34.8) -0.0 0渡辺薫彦 57 (アグネスシラヌイ) 464
0000.10.11 京都 大原S 1600万下 芝1800m(良) 8 5 5 007.30(3人) 02着 R1:46.9(33.9) -0.0 0渡辺薫彦 57 モノポライザー 468
0000.10.25 京都 比叡S 1600万下 芝2400m(良) 9 7 7 004.00(2人) 02着 R2:27.0(33.4) -0.1 0渡辺薫彦 57 シルクフェイマス 472
0000.11.22 京都 八瀬特別 1000万下 芝2400m(良) 12 6 7 002.50(2人) 01着 R2:27.2(34.7) -0.0 0渡辺薫彦 57 アイポッパー 472
0000.12.13 中京 中日新聞杯 GIII 芝1800m(良) 16 2 4 010.30(5人) 12着 R1:48.6(35.2) -1.0 0渡辺薫彦 55 プリサイスマシーン 474
2004.01.10 京都 万葉S OP 芝3000m(良) 7 5 5 003.90(2人) 01着 R3:09.2(34.0) -0.3 0渡辺薫彦 56 (エリモシャルマン) 478
0000.02.15 東京 ダイヤモンドS GIII 芝3400m(良) 11 6 6 003.60(2人) 01着 R3:31.9(35.3) -0.1 0渡辺薫彦 56 (ミッキーベル) 474
0000.03.21 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(良) 9 2 2 006.80(3人) 04着 R3:08.8(34.6) -0.4 0渡辺薫彦 57 リンカーン 474
0000.05.02 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 18 7 13 082.3(12人) 15着 R3:20.6(35.7) -2.2 0渡辺薫彦 58 イングランディーレ 466
0000.10.10 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(良) 10 2 2 098.9(10人) 08着 R2:26.3(34.7) -1.1 0渡辺薫彦 57 ナリタセンチュリー 456
0000.11.07 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 芝2500m(良) 14 8 13 058.0(12人) 14着 R2:35.0(35.2) -1.2 0渡辺薫彦 56.5 レニングラード 458
2005.04.09 阪神 大阪-ハンブルクC OP 芝2500m(良) 12 5 5 076.9(10人) 11着 R2:34.6(36.4) -2.1 0渡辺薫彦 56.5 ビッグゴールド 470


引退後

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引退後は滋賀県の大野牧場にて乗馬になった[6]。2006年12月に鳥取県大山町の大山乗馬センターに移動し引退名馬として繋養が始まる[7]。2019年4月24日に死亡。20歳没[8]

血統表

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ラガーレグルス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ゼダーン系

サクラチトセオー
1990 黒鹿毛
父の父
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
父の母
サクラクレアー
1990 鹿毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クレアーブリッジ Quadrangle
Abeyance Lass

テンザンナイーブ
1993 栗毛
*スルーザドラゴン
Slew the Dragon
1982 鹿毛
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Gueniviere Prince John
Bold But Baffled
母の母
マツナミ
1971 黒鹿毛
*ヴェンチア Relic
Rose O'Lynn
ヨシミドリ *ソロナウェー
*パンフリユーリー
母系(F-No.) パンフリユーリー(FR)系(FN:2-d) [§ 2]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 3]
出典
  1. ^ [9]
  2. ^ [9]
  3. ^ [9]


脚注

[編集]

注釈

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出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ナムラサンクス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年8月18日閲覧。
  2. ^ 【万葉S】(京都)〜ナムラサンクス快勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI”. ラジオNIKKEI. 2024年8月18日閲覧。
  3. ^ ダイヤモンドS、ナムラサンクス重賞初制覇 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月18日閲覧。
  4. ^ ナムラサンクス引退 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月18日閲覧。
  5. ^ ナムラサンクス”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2024年8月18日閲覧。
  6. ^ ナムラサンクス引退 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月18日閲覧。
  7. ^ 引退名馬”. www.meiba.jp. 2024年8月18日閲覧。
  8. ^ 引退名馬”. www.meiba.jp. 2024年8月18日閲覧。
  9. ^ a b c 血統情報: 5代血統表|ナムラサンクス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年8月18日閲覧。

外部リンク

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