ナスカ (1983年にデビューしたバンド)
ナスカ(NAZCA)は、キーボーディスト・笹路正徳を中心に結成された日本のプログレッシブ・ロック・バンドである。1983年にアルバム『Words Of Love』でCBSソニーからデビューし、1987年頃に活動を休止している。
概歴
[編集]バンド「マライア」のキーボード・笹路正徳とギター・土方隆行は、メンバー間の音楽性の違いから活動が停滞したのを機に新たなロック・バンド結成を模索。事務所関係者の紹介により、北海道で活動していたベース&ボーカルの坂井紀雄をスカウトし[1]、ドラム・辻野リューベンを加えて「ナスカ」(NAZCA)を結成。
1983年、アルバム『Words Of Love』でCBSソニーからデビュー。 全編に渡り英語詞のボーカル曲で長いイントロや間奏はあるものの、実験的なマライアの楽曲よりもストレートでポップなハード・ロック、プログレッシブ・ロックであり、後のアルバムではインスト曲でロック・フュージョン的なアプローチもなされた。 六本木ピットインなどのライブ・ハウスを中心にライブ活動を行う。
1984年、ドラマーが元・一風堂の藤井章司に代わり、セカンド・アルバム『ナスカII』をリリース。
また、1985年には坂井のソロ・デビュー・アルバム『Sail Away』、シングル「Sail Away」、1986年には坂井のセカンド・アルバム『Naturally』が、笹路プロデュース&ナスカ・メンバーの演奏によりキングレコードから発売された。
さらに1987年にサード・アルバム『サマルカンド』をリリースしたが、その後はそれぞれが音楽プロデューサーやスタジオ・ミュージシャンとして多忙を極めバンド活動を停止(正式な解散宣言はされていない)。
なお、1991年には、笹路・土方・坂井にドラム・青山純が参加し、ゲスト・ボーカルに笹路がサウンド・プロデュースしたUNICORNの奥田民生やプリンセス・プリンセスの奥居香を迎えた期間限定のハードロック・バンド「ササジーズ(SASAJIES)」によるアルバム『アナコンダウーマン』がSony Recordsよりリリースされる。
2012年、ナスカの3枚のオリジナル・アルバムとササジーズのアルバムから選曲されたベスト・アルバム『GOLDEN☆BEST ナスカ・アンド・ササジーズ』がSony Music Directより発売。このアルバムには、2009年に亡くなったナスカ2代目ドラマー・藤井への追悼曲「Picture Of ‘F’」が笹路・土方・坂井の3人により新たに録音され収録された[2]。
メンバー
[編集]ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『Words Of Love』(1983.08.25/CBSソニー)
- 『NAZCA II』(1984.07.21/CBSソニー)
- 『SAMARKAND』(1987.01.21/CBSソニー)
関連アルバム
[編集]- ササジーズ『アナコンダウーマン』(1991.11.01/Sony Records)
ベスト・アルバム
[編集]- 『GOLDEN☆BEST ナスカ・アンド・ササジーズ』(2012年/Sony Music Direct)[3]
関連項目
[編集]- SPANISH HARLEM NIGHT - 1987年にリリースされた佐藤宣彦のアルバムでメンバー全員が収録曲のレコーディングに参加した。
出典・脚注
[編集]- ^ 株式会社イスト・ミュージック設立より“「笹木雅司プロフィール」”. 2017年3月6日閲覧。
- ^ ソニー・ミュージックより“「ナスカ・アンド・ササジーズ」”. 2017年3月6日閲覧。
- ^ Sony Music Shopより“「GOLDEN☆BEST ナスカ・アンド・ササジーズ」”. 2017年3月6日閲覧。