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ナシュワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナシュワ
欧字表記 Nashwa
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2019年5月9日(5歳)
Frankel
Princess Loulou
母の父 Pivotal
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Blue Diamond Stud Ltd
馬主 Imad Al Sagar
調教師 ジョン・ゴスデン&ダディ・ゴスデン(英国)
競走成績
生涯成績 18戦5勝
WBRR I115 / 2022年[1]
M120 - I120 / 2023年[2]
勝ち鞍
G1 ディアヌ賞 2022年
G1 ナッソーステークス 2022年
G1 ファルマスステークス 2023年
Listed フィリーズトライアルS 2022年
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ナシュワNashwa2019年5月9日 - )は、イギリス競走馬。主な勝ち鞍は2022年ディアヌ賞ナッソーステークス2023年ファルマスステークス

戦績

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2歳(2021年)

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10月31日ニューマーケット競馬場の条件戦でデビューして3着。当年はこの1戦のみだった[3]

3歳(2022年)

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4月23日ヘイドックパーク競馬場の条件戦で勝利を挙げるとフィリーズトライアルステークス(L)も勝利して連勝を収める[3]

オークスステークス(G1)ではホーリー・ドイル騎手が騎乗し、史上初の女性騎手によるイギリスクラシック制覇を目指すことになったが[4]、勝ち馬チューズデーから3馬身差の3着に敗れた[5]

その後は10ハロン戦に戻してディアヌ賞(G1)に1番人気で出走[5][6]。内の2番枠から好スタートを切って3番手付近を確保。3コーナー付近で逃げ馬に並びかけて直線で競り落とすと追いすがる後続の追撃も短クビ差でしのぎ切ってG1初制覇。鞍上のドイル騎手は女性初の欧州クラシック制覇を達成した[6]

7月28日のファルマスステークス(G1)では、最後方近くからの競馬となったが、最後の直線に入って坂が上り始める勝負所からジワジワ位置取りを上げていき、残1ハロンを切ったところで先頭に立つと、追い縋るアリスティアを振り切って1馬身3/4差で古馬を蹴散らした[7]

その後はオペラ賞(G1)に1番人気に出走して逃げ込みを図るも、追い込んできたプレイスドゥカルーゼルに差し切られて2着[8]ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(G1)でも1番人気となるも発馬で後手に回り、直戦で外に持ち出すロスもあってチューズデーから3馬身半差の4着に敗れた[9]

4歳(2023年)

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5月28日のコリーダ賞(G2)に出走するも後方のまま伸びを欠いて勝ち馬のアバブザカーブから4馬身1/4差の4着[10]。6月30日のホッピングスフィリーズステークス(G3)では圧倒的な1番人気に支持され、早め先頭から押し切って勝利を狙うも、5番手付近から伸びたアルフスンにゴール前で差されて半馬身差の2着に敗れた[11]

その後はゴスデン師曰く「絶好調なので(8月3日の)ナッソーSまで待たされたくない。マイルも問題ないと思う」として7月14日のファルマスステークス(G1)に追加登録、ナシュワにとって昨年4月の条件戦以来のマイル戦となった[12]。前半は後方2番手に控えての競馬となり、勝負所で抜群の手応えで上がっていき、鞍上のドイル騎手が追い出すと一気に先頭に立つ。その後も差を広げていき、最終的に2着のリマーキーに5馬身差を付けて圧勝。マイル戦で鮮やかな復活を遂げた[13]。この後、8月2日のナッソーステークスでは最後方追走から懸命に追い込んできたが、先に抜け出したアルフスンと逃げ粘るアバブザカーブを捕え切れず3着に敗れると[14]、続くインターナショナルステークスでは3番手追走から直線でインから脚を伸ばしたがモスターダフの逃げ切りを許し2着となる[15]。9月9日のアイリッシュチャンピオンステークスでは後方2番手から末脚を伸ばして3着に入ったが[16]、10月21日のクイーンエリザベス2世ステークスではビッグロックの6着に終わり、4歳シーズンを終えた。

5歳(2024年)

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ドバイに遠征し、シーズン初戦として挑んだ3月30日のドバイターフで9着に敗れて休養に入る。10月5日のサンチャリオットステークスで復帰したが5着に終わると、10月19日のチャンピオンステークスでは最下位の11着と大敗を喫し、このレースを最後に現役を引退し繁殖牝馬となる[17]

競走成績

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血統表

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ナシュワ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系

Frankel
2008 鹿毛
父の父
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
父の母
Kind
2001 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest

Princess Loulou
2010 栗毛
Pivotal
1993 栗毛
Polar Falcon Nureyev
Marie D'argonne
Fearless Revival Cozzene
Stufida
母の母
Aiming
2000 鹿毛
Highest Honor Kenmare
High River
Sweeping *インデエアンキング
Glancing
母系(F-No.) (FN:4-k) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4・4×5、Special 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [18]
  2. ^ [18]
  3. ^ [18]


脚注

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  1. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. IFHA. 2023年1月18日閲覧。
  2. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. IFHA. 2024年1月24日閲覧。
  3. ^ a b ナシュワ(Nashwa)”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  4. ^ 英オークスで偉業狙うドイル騎手、「女性が騎手を目指すきっかけになれば」”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2022年7月28日閲覧。
  5. ^ a b 英オークス3着のナシュワ、次走に仏オークスが浮上”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2022年7月28日閲覧。
  6. ^ a b ドイル騎手が仏オークスでクラシック初制覇、大野騎手は大健闘の5着”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2022年7月28日閲覧。
  7. ^ 仏オークス馬ナシュワがG1連勝、ナッソーSで古馬撃破”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  8. ^ 仏G1オペラ賞、伏兵プレイスドゥカルーゼルが仏オークス馬ナシュワら撃破”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  9. ^ チューズデーがBCフィリー&メアターフを快勝、ドイル騎乗のナシュワは4着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  10. ^ 仏G2コリーダ賞はアバブザカーブが逃げ切り、ナシュワらに快勝”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  11. ^ ナシュワがまさかの連敗、ナッソーS前哨戦の英G3で差し切られる”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  12. ^ 格下に2連敗のナシュワがファルマスSに追加登録、1年3カ月ぶりのマイル戦”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  13. ^ ナシュワが久々マイル戦で鮮やかな復活、英G1ファルマスSを圧勝”. JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト. 2023年7月15日閲覧。
  14. ^ 上がり馬アルフスン、ナッソーSでナシュワやブルーローズセン撃破の金星JRA-VAN Ver.World、2023年8月3日配信・閲覧
  15. ^ モスターダフがパディントンら撃破、英インターナショナルS逃げ切り勝ちJRA-VAN Ver.World、2023年8月24日配信・閲覧
  16. ^ オーギュストロダンがG1愛チャンピオンSを快勝、キングジョージの悪夢を払しょくJRA-VAN Ver.World、2023年9月10日配信・閲覧
  17. ^ 欧州G1を3勝のナシュワが引退へ、仏オークスではドイル騎手と共に快挙JRA-VAN Ver.World、2024年10月22日配信・閲覧
  18. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Nashwa(GB)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年7月30日閲覧。

外部リンク

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