ナコンラチャシマ銃乱射立てこもり事件
ナコンラチャシマ銃乱射立てこもり事件（ナコンラチャシマじゅうらんしゃたてこもりじけん）は、2020年2月8日にタイ・東北部に位置するナコンラチャシマ県ナコンラチャシマ市で発生した、現役軍人による銃乱射立てこもり事件である[1][2][3]。
概要
[編集]2020年2月8日夕方、ナコンラチャシマ市の住宅においてタイ陸軍曹長の男が、上官である陸軍大佐とその義母を射殺した[2][4]。さらに同市内にある陸軍基地に向かい、銃撃により兵士3人を死傷させた上に、銃器や車両などを奪って逃走した[2]。
武装した男はその後、市内のショッピングセンター付近に移動すると、買い物客らに自動小銃を向けて乱射し多数を死傷させ、施設内に立てこもった[2]。軍などの当局が、男の出身地である隣県のチャイヤプーム県から母親を呼び寄せるも、男はうつ状態に陥っており、性格も極めて短気なため、母親は「自分が話しても無駄だろう」と語ったことから説得を諦めたという[5]。
事件発生から半日以上が経過した翌9日朝、男は治安部隊の突入によって射殺された[1]。男を含む30人が死亡、58人の負傷者を出す大惨事となった[2]。
事件後の2月11日に行われた記者会見では、陸軍司令官のアピラット・コンソムポン大将は、男が「上官とその親族からひどい扱いを受けていたこと」や、事件の背景に民間との協働による不健全なプロジェクトがあったのを認めた上で、軍よりも自身の不祥事であると訴えながら謝罪した[4][6]。
脚注
[編集]- ^ a b “「頭を狙っていた」 タイで29人死亡の乱射、生存者が恐怖語る”. BBCニュース. (2020年2月10日) 2020年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e “死者30人、負傷者58人 タイ東北ナコンラチャシマの銃撃事件”. ニュースクリップ. (2020年2月10日) 2020年2月13日閲覧。
- ^ “コラート・ターミナル２１ での銃乱射事件（その２）”. 外務省 (2020年2月9日). 2020年2月13日閲覧。
- ^ a b “銃乱射事件で陸軍トップが謝罪 犯行動機とされる官民合同プロジェクト見直し”. バンコク週報. (2020年2月12日) 2020年2月13日閲覧。
- ^ “タイ銃乱射、容疑者の母も説得できず 死者２９人”. CNN.co.jp :. (2020年2月10日) 2020年2月13日閲覧。
- ^ “「軍を責めず私を責めよ」タイ軍司令官が涙の訴え、銃乱射事件受け”. AFPBB News. (2020年2月11日) 2020年2月13日閲覧。
関連項目
[編集] | この項目は、犯罪・事件（犯罪者・犯罪組織などを含む）に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:事件・事故）。 |
 | この項目は、タイ王国に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（Portal:東南アジア / プロジェクト:アジア）。 |