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ナガミル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナガミル
繁茂するナガミル
ナガミル
分類
: 植物界 Plantae
: 緑藻植物門 Chlorophyta
: アオサ藻綱 Ulvophyceae
: ハネモ目 Bryopsidales
亜目 : ハネモ亜目 Bryopsidineae
: ミル科 Codiaceae
: ミル属 Codium
: ナガミル C. cylindricum
学名
Codium cylindricum Holmes 1896
和名
ナガミル

ナガミル(長海松、学名:Codium cylindricum)は、沿岸域に生育する緑藻の一種。

ミルと呼ばれるグループのなかでは比較的大型に生長し、ときに海底を覆いつくすほど繁茂する。

分布

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本州中部太平洋沿岸から瀬戸内海、九州、八丈島、小笠原、日本海の各所。

形態

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叉状に枝分かれしながら伸長して、ときに10m以上にも達する。太さは1cm程度と太く、表面にザラザラと小嚢細胞が肉眼視できることが特徴。色は明緑色で、ちぎれやすい。同属のクロミルC. divaricatumに似ているが、分枝部分や小嚢細胞の形で区別できる。

生態

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波の穏やかな砂地に点在する転石や礫を基盤として生育。藻体は立ち上がらずに海底を這うように生長する。

ナガミルの小嚢のスケッチ(新崎、2002)
海底に繁茂するナガミル

参考文献

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  • 神谷充伸(2012):ネイチャーウォッチングガイドブック海藻-日本で見られる388種の生態写真+おしば標本-.誠文堂新光社.271pp.
  • 新崎盛敏(2002):原色新海藻検索図鑑.北隆館.205pp.
  • 鈴木雅大:生きもの好きの語る自然誌.ナガミル(2024年4月20閲覧).

外部リンク

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