ナイトメア・クリーチャーズ
『ナイトメアクリーチャーズ』 (Nightmare Creatures) とは、1998年2月26日にPlayStationにて、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売され、フランスのKalisto Entertainmentが1997年に開発した、ホラー調の3Dアクションゲームである。海外ではNINTENDO64版やPC版も出ている。
概要[編集]
ゴシックホラー調の19世紀のイギリスロンドンが舞台。プレイヤーは正義のために鬪う英国教会の神父イグネィシャス・ブラックワードと、ロンドンを闇に染めようと企む黒魔術師アダム・クロウリーに父を殺されて復讐に燃えるアメリカ人女性ナディアフォートスミスの男女どちらかの主人公を選び、野望を阻止するため、モンスターやクリーチャーやゾンビなどの敵を斃し、クロウリーの後を追って行く。
銃器などを用いて異形の敵を退治するという点においては、同時期に発売された『バイオハザード』に似ているが、本作は主人公別に使用する武器が異なるうえ、通常技以外にもコマンド入力で特殊技と連携技を繰り出すといった、対戦型格闘ゲームに近い要素も含んでいる[1]。
流血シーンや必殺攻撃で敵をころす際に肉体をばらばらに切断するなどの獵綺場面があり、CERO区分はCERO:D(17才以上対象)だった。
續篇[編集]
日本未発売だが、『ナイトメアクリーチャーズ II』 (Nightmare Creatures II) がPlayStationとドリームキャスト(PS版とDC版、共にコナミから日本でも発売予定はあったが[2]、キャンセルされて発売されなかった)にて発売されている。
2002年に3作目となる『Nightmare Creatures III: Angel of Darkness』の開発が始まり、2003年頃にPlayStation 2、ゲームキューブ、Xbox、PCにてリリース予定されていたが、開発社のKalisto Entertainmentが倒産したために開発中止となり、発売されることはなかった。
2017年9月3日、Albino Moose Gamesは移植版を製作することを正式に発表した[1]。同年9月2日に開催されたPAX Westでのパネルディスカッションにてリブートに至った経緯について説明されており、パネルディスカッションに参加したRely on HorrorのCJ Melendezによると、Albino Moose GamesのスタッフのSheena Perezが辯護士に頼んで権利を調べてもらった結果、北米版の販売権を持っていたアクティビジョンがすでに手放していたことから誰のものでもなくなったため、本作の権利がAlbino Moose Gamesに無料で渡ったということである[3]。
脚注[編集]
- ^ a b “『Nightmare Creatures』PS1版から20年の時を経てリブート決定。ゴシックホラーに本格格闘要素を取り入れた3Dアクションゲーム”. AUTOMATON (2017年9月4日). 2017年9月5日閲覧。
- ^ sbgコナミとUISが,提携第1弾タイトルを発表 「ナイトメア・クリーチャーズ2」を世界発売
- ^ CJ Melendez (2017年9月2日). “PAX West 2017: Nightmare Creatures Reboot Announced”. Rely on Horror. 2017年9月5日閲覧。