コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ドロレス・レドンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドロレス・レドンド
Dolores Redondo
誕生 1969年
スペインの旗 スペインギプスコア県サン・セバスティアン
職業 小説家
国籍 スペインの旗 スペイン
ジャンル ハードボイルド
代表作 「バスタン渓谷三部作」
主な受賞歴 プラネータ賞(2016年)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ドロレス・レドンド・メイラDolores Redondo Meira, 1969年 - )は、スペインギプスコア県サン・セバスティアン出身のハードボイルド小説家。「バスタン渓谷三部作」の著者であり[1]、2016年にプラネータ賞を受賞した。

経歴

[編集]
ドロレス・レドンド(右)とエステバン・ナバーロ英語版

ドロレス・レドンドは1969年にギプスコア県サン・セバスティアンに生まれた。ビスカヤ県ビルバオデウスト大学で法学を学び始めたが、学位は取得していない。その後サン・セバスティアンで食科学を学び、文筆活動に専念する前にはいくつかのレストランで働いた。2006年からはナバーラ州トゥデラ郊外のシントゥルエニゴスペイン語版に住んでいる[2][3]

短編小説や児童文学から文筆の世界に入り、2009年には処女作『Los privilegios del ángel』を刊行した。2013年前半には「バスタン渓谷三部作」の第1章である『バサジャウンの影スペイン語版』を刊行し、2013年11月にはシリーズ第2章である『Legado en los huesos』を、2014年11月にはシリーズ第3章である『Ofrenda a la tormenta』を刊行した。「バスタン渓谷三部作」は70万部以上を記録し、日本語を含む15言語以上に翻訳されている[4]。この三部作はナバーラ州北部の農村地帯バスタンを舞台としている。この三部作にはナバーラ州の郷土菓子であるチャンチゴリ英語版(豚の脂を使る甘い菓子)が鍵となる事物として登場し、三部作のおかげでチャンチゴリはスペイン全土での知名度を得た。

2016年には『Todo esto te daré』でプラネータ賞を受賞した[5]

スティーグ・ラーソンによるスウェーデンの小説『ミレニアム』の映画シリーズで製作総指揮を務めたピーター・ネーデルマンは、レドンドの処女作が出版されてすぐに映画化の権利を取得した。フェルナンド・ゴンサレス・モリーナスペイン語版が監督を務め、マルタ・エトゥラが主演を務めて、2017年に『バサジャウンの影スペイン語版』が公開された[6]。日本では劇場公開されていないが、Netflixで放映されている。

邦訳作品

[編集]
  • 『バサジャウンの影』白川貴子 訳 早川書房 2016年12月

著作

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Romero, Paca (8 October 2014). “La fiesta de la gastronomía desbordó Cintruénigo [The Feast of Gastronomy Overflows Cintruénigo]” (Spanish). ディアリオ・デ・ナバーラ. http://www.diariodenavarra.es/noticias/navarra/tudela_ribera/2014/10/08/la_fiesta_gastronomia_desbordo_cintruenigo_178046_1007.html 21 October 2016閲覧。 
  2. ^ Lakunza, Rosana (28 December 2013). “Dolores Redondo: Pasión, misterio y amor en Baztan [Delores Redondo: Passion, Mystery and Love in Baztan]” (Spanish). On (327): 8–12. http://static.deia.com/docs/2013/12/27/on28122013baja_19734.pdf 21 October 2016閲覧。. 
  3. ^ Izeddin, Daniel (26 November 2014). “'Ofrenda a la tormenta', punto final a la 'Trilogía del Baztán' ['Ofrenda a la tormenta', Final Point of the 'Baztán Trilogy']” (Spanish). エル・ムンド. http://www.elmundo.es/cultura/2014/11/26/5474da4b268e3e09588b4586.html 21 October 2016閲覧。 
  4. ^ Lucas, Antonio (28 September 2015). “Dolores Redondo: 'El mundillo literario puede ser peligroso para alguien ingenuo'” (Spanish). エル・ムンド. http://www.elmundo.es/papel/cultura/2015/09/28/56091011268e3e3c6c8b457a.html 21 October 2016閲覧。 
  5. ^ Néspolo, Matías (15 October 2016). “Dolores Redondo consigue el Premio Planeta 2016 [Dolores Redondo Receives the Premio Planeta 2016]” (Spanish). エル・ムンド (Barcelona). http://www.elmundo.es/cultura/2016/10/15/58029571e5fdea9c218b45d4.html 21 October 2016閲覧。 
  6. ^ Bermejo, Andrea G. (14 January 2017). “El guardián invisible [The Invisible Guardian]” (Spanish). エル・ムンド. http://cinemania.elmundo.es//peliculas/el-guardian-invisible/critica/ 16 October 2017閲覧。 
  7. ^ Navarro, Esteban (27 November 2014). “Dolores Redondo cierra la trilogía del Baztán” (Spanish). 1 August 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。21 October 2016閲覧。
  8. ^ Nuño, Antonio (1 December 2014). “Cierra la Trilogía del Baztán” (Spanish). カデーナ・セール. 21 October 2016閲覧。