コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ドリュー・ルチンスキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドリュー・ルチンスキー
Drew Rucinski
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オクラホマ州ブロークンアロー
生年月日 (1988-12-30) 1988年12月30日(35歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 独立リーグロックフォード・リバーホークスと契約
初出場 MLB/ 2014年7月10日
KBO/ 2019年3月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンドリュー・ジェームズ・ルチンスキーAndrew James Rucinski, 1988年12月30日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州ブロークンアロー出身のプロ野球選手投手)。右投右打。フリーエージェント(FA)。

経歴

[編集]

プロ入りと独立リーグ及びインディアンス傘下時代

[編集]

2011年オハイオ州立大学を卒業したが、MLBドラフトで指名されず、6月に独立リーグ・フロンティアリーグロックフォード・リバーホークスに加入。1試合に登板後、退団した。

6月16日クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んだ。この年は傘下のルーキー級アリゾナリーグ・インディアンス、A-級マホーニングバレー・スクラッパーズ、A級レイクカウンティ・キャプテンズでプレー。A-級マホーニングバレーでは15試合に登板して2勝0敗・防御率2.84・30奪三振の成績を残した。オフに放出された。

2012年はフロンティアリーグのロックフォードに復帰。22試合(先発15試合)に登板して7勝4敗1セーブ・防御率3.13・91奪三振の成績を残した。

2013年はロックフォードで15試合に先発登板して4勝6敗・防御率2.88・101奪三振の成績を残し、8月8日に退団した。

エンゼルス時代

[編集]

2013年8月8日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ[1]。傘下のA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズ英語版でプレーし、5試合に登板して2勝2敗・防御率1.86・21奪三振の成績を残した。

2014年はAA級アーカンソー・トラベラーズで開幕を迎え、17試合に登板。6月9日にはテキサスリーグの第一週・週間MVPを受賞した[2]7月10日にエンゼルスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビュー。11点リードの9回裏から登板し、1回を投げ4安打2失点1奪三振だった[4]。12日にAAA級ソルトレイク・ビーズへ降格した[5]

2015年9月1日DFAとなり、4日に40人枠を外れる形でAAA級ソルトレイクへ配属された。オフの11月6日FAとなった[6]

カブス傘下時代

[編集]

2015年11月16日シカゴ・カブスとマイナー契約を結び、2016年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2016年は傘下のAAA級アイオワ・カブスでプレーし、28試合に先発登板して7勝15敗・防御率5.92・116奪三振の成績を残した。オフの11月7日にFAとなった[6]

ツインズ時代

[編集]

2016年12月15日ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、2017年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2017年の開幕は傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスで迎え、5月5日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[7]6月10日にDFA、13日に40人枠を外れる形でAAA級ロチェスターへ配属され、一旦FAとなったが、14日にマイナー契約を結び、AAA級ロチェスターへ配属された[6]

マーリンズ時代

[編集]

2017年11月30日マイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[8]

2018年の開幕は傘下のAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスで迎え、6月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[9]。シーズン終了後にFAとなった。

NCダイノス時代

[編集]

2018年11月30日にKBOリーグNCダイノスと契約した[10]

2019年は30試合に先発登板し、9勝9敗、防御率3.05を記録した。

2020年は開幕から白星が先行し、7月下旬には早くも10勝に到達。その後も勝ち星を重ね、最終的に20勝を挙げたラウル・アルカンタラに次ぐリーグ2位、かつチーム最多となる19勝を記録した。また斗山ベアーズとの韓国シリーズでは先発として2勝、リリーフとして1セーブを挙げ、チームのシリーズ初制覇に大きく貢献した[11]

2021年も15勝10敗、防御率3.17と結果を残したが、この年もわずか1勝差で最多勝のタイトルを逃した[11]

2022年は勝ち星こそ10勝(12敗)止まりだったが、4年連続30試合以上に登板し防御率は初の2点台となる2.97を記録するなど、この年も安定した成績を残した。オフに発表された翌年の保留選手名簿に名前が記載されたが[12]、結局再契約することはなかった。

アスレチックス時代

[編集]

2022年12月21日にオークランド・アスレチックスと単年のメジャー契約を結んだ(2024年の契約は球団側のオプション)[13]

2023年は先発ローテーション入りしたが、開幕から4試合で0勝4敗、防御率9.00、WHIP2.28という成績に終わり[14]、5月20日には胃腸疾患のため15日間の負傷者リストに入った[15]。病気からは回復したものの、右膝に軽度の内側側副靭帯捻挫を発症したため、6月20日に60日間の負傷者リストに移された[16]。7月18日、変性疾患に対処するために背中の手術を受けることが発表された[17]。オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった[18]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2014 LAA 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 34 7.1 9 0 2 0 1 8 0 0 4 4 4.91 1.50
2015 4 1 0 0 0 0 2 0 0 .000 35 7.0 10 1 6 0 1 4 2 0 6 6 7.71 2.29
2017 MIN 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 23 4.1 10 2 2 0 0 5 0 0 5 5 10.38 2.77
2018 MIA 32 0 0 0 0 4 2 0 4 .667 154 35.1 34 2 13 4 4 27 1 0 21 17 4.33 1.33
2019 NC 30 30 2 0 0 9 9 0 0 .500 731 177.1 164 13 45 0 11 119 7 0 68 60 3.05 1.18
2020 30 30 0 0 0 19 5 0 0 .792 770 183.0 173 14 57 0 11 167 11 0 67 62 3.05 1.26
2021 30 30 0 0 0 15 10 0 0 .600 754 178.2 160 12 55 0 10 177 6 2 76 63 3.17 1.20
2023 OAK 4 4 0 0 0 0 4 0 0 .000 95 18.0 27 5 14 0 1 6 0 0 22 18 9.00 2.28
MLB:5年 45 5 0 0 0 4 8 0 4 .333 341 72.0 90 10 37 4 7 50 3 0 58 50 6.25 1.76
KBO:3年 90 90 2 0 0 42 24 0 0 .642 2255 539.0 497 39 157 0 32 463 24 2 211 185 3.09 1.21
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

[編集]
  • 51(2014年 - 2015年)
  • 32(2017年)
  • 55(2018年)
  • 40(2019年 - 2022年)
  • 47 (2023年)

脚注

[編集]
  1. ^ Angels urchase contract of Rockford pitcher Drew Rucinski”. Frontier League (2014年8月8日). 2014年7月12日閲覧。
  2. ^ Sam Dykstra (2014年6月9日). “Pitchers of the Week” (英語). MiLB.com. 2014年7月12日閲覧。
  3. ^ Lyle Spencer (2014年7月11日). “Aybar calls first All-Star selection 'great honor'” (英語). MLB.com. 2017年6月13日閲覧。
  4. ^ Scores for Jul 10, 2014” (英語). ESPN MLB (2014年7月10日). 2014年7月12日閲覧。
  5. ^ Lyle Spencer (2014年7月12日). “Shoemaker's patience pays off” (英語). MLB.com. 2017年6月13日閲覧。
  6. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2023年9月18日閲覧。
  7. ^ Rhett Bollinger (2017年5月5日). “Twins promote Rucinski, activate Adrianza” (英語). MLB.com. 2017年5月8日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2017年11月30日). “Minor MLB Transactions: 11/30/17” (英語). mlbtraderumors.com. 2018年6月4日閲覧。
  9. ^ Justin Toscano (2018年6月3日). “Garcia optioned, will join Triple-A rotation” (英語). MLB.com. 2017年6月4日閲覧。
  10. ^ NC, 메이저 출신 오른손 투수 루친스키 계약” (韓国語). NCダイノス (2018年11月30日). 2018年11月30日閲覧。
  11. ^ a b 기자명 차혜미 (2022年1月4日). “2022시즌 외인 연봉 1위 예약한 루친스키, '다승왕' 개인 타이틀 재도전”. dailysportshankook.co.kr/. 2023年9月18日閲覧。(朝鮮語)
  12. ^ 노재형 (2022年11月27日). “루친스키 빅리그로 돌아가나? ML FA 50위, 韓서 벌만큼 벌었다”. 朝鮮日報. 2023年9月18日閲覧。(朝鮮語)
  13. ^ A's add well-traveled Rucinski on 1-year deal”. MLB.comlanguage=英語 (2022年12月22日). 2022年12月22日閲覧。
  14. ^ Athletics' Drew Rucinski: Bumped back in rotation”. cbssports.com (2023年5月17日). 2023年9月18日閲覧。
  15. ^ Athletics' Drew Rucinski: Placed on 15-day IL”. cbssports.com (2023年5月17日). 2023年9月18日閲覧。
  16. ^ Athletics' Drew Rucinski: Moved to 60-day IL”. cbssports.com (2023年6月20日). 2023年9月18日閲覧。
  17. ^ Steve Adams (2023年7月18日). “Athletics’ Drew Rucinski, Yacksel Rios Require Season-Ending Surgery”. MLB Trade Rumors. 2023年9月18日閲覧。
  18. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]