コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ドラード和世陀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラードギャラリーから転送)
ドラード和世陀
ドラード和世陀の位置(東京都区部内)
ドラード和世陀
情報
用途 店舗マンション[1]
設計者 梵寿綱[2]
構造形式 鉄筋コンクリート構造、壁式構造[3]
階数 地上6階[3]
竣工 1983年9月[1]
所在地 東京都新宿区早稲田鶴巻町517[4]
座標 北緯35度42分29.7秒 東経139度43分18.9秒 / 北緯35.708250度 東経139.721917度 / 35.708250; 139.721917 (ドラード和世陀)座標: 北緯35度42分29.7秒 東経139度43分18.9秒 / 北緯35.708250度 東経139.721917度 / 35.708250; 139.721917 (ドラード和世陀)
備考 別名: ドラード早稲田ドラードワセダワセダエルドラドArt Complex IV 和世陀 Waseda El Dorado 幻想の響き Rhythm of Vision[5]
テンプレートを表示

ドラード和世陀(ドラードわせだ、ドラード早稲田などとも[5])は、東京都新宿区早稲田鶴巻町にある店舗併設のデザイナーズマンション早稲田大学そばの奇抜な建物として知られる[3]。設計者は早稲田大学建築学科卒で「日本のガウディ」の異名をもつ梵寿綱[2]

早大通りに面する[6][7]。1階には、梵寿綱ファンの小原聖史が経営するアンティークショップ「オールドタイムス」と画廊「ドラードギャラリー」が入居しており[5][8]テレビドラマ等のロケ地にもなっている[9]。また美容院[6]「早稲田男髪サロン ジュネコア」も入居している[5]。かつては「城の樹」という喫茶店も入居していたが、閉業して看板だけが残っている。住居部分は長期入居者が多く[8]、一室には梵自身も入居している[1]

を基調とする曲線的な外観が特徴[10]。外壁から内部まで無数の彫刻タイル壁画ステンドグラスオブジェが敷き詰められており、西洋東洋の雑多なモチーフが渾然一体となっている[1][8]。外壁彫刻は梵と妻子が手掛け[1]、その他大半は梵に共鳴した芸術家十数人が自由に手掛けている[1][2][3]。通路の一角には、工事関係者約160人の名を刻んだ金のプレートが掲げられている[1]

建物名は「エル・ドラード」「仏陀が世の中をまとめている理想郷」にちなむ[3]

1983年9月竣工[1]。オーナーの注文で建てられた[11]。竣工時には展覧会が開かれ、『週刊新潮』に「ラブホテル芸術か」という巻頭グラビアが組まれた[3][11]1992年には『ジャパンタイムズ』で「日本のガウディ」として取り上げられた[2]21世紀現在でも時折取材され[3]、建築ツアーの訪問先にもなっている[2][10]

画像

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h コラム/建モノがたり/ドラード和世陀(わせだ)(東京都新宿区)-朝日マリオン・コム-”. www.asahi-mullion.com. 2023年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e 和田菜穂子 (2019年5月28日). “異色の建築家、梵寿綱:「日本のガウディ」?ではない独自の世界観”. nippon.com. 2023年7月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 日本のガウディと呼ばれる男。建築家・梵寿綱インタビュー”. 美術手帖. 2023年7月22日閲覧。
  4. ^ イタリア&スペインのあの名所、あの作品が東京に!?”. 地球の歩き方 (2022年4月21日). 2023年7月22日閲覧。
  5. ^ a b c d 岡山理香「年間テーマ 居住の夢・都市の記憶(第10話)ドラード早稲田 : 圧倒的な手仕事の集成」『建築ジャーナル』(1271):2017.10、国立国会図書館書誌ID:028584396 p.35
  6. ^ a b 早稲田の街は10年前といまでどう変わったのか”. [散歩] All About (2016年2月5日). 2023年7月21日閲覧。
  7. ^ 大隈講堂の正面はなぜ少しずれているの? 早稲田建築散歩”. 早稲田ウィークリー. 2023年7月21日閲覧。
  8. ^ a b c 住む人の生き方から変える? “日本のガウディ”梵寿綱が創る「寿舞(すまい)」”. スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト (2017年10月4日). 2023年7月22日閲覧。
  9. ^ ドラード和世陀 | ロケ地検索”. 東京ロケーションボックス. 2023年7月22日閲覧。
  10. ^ a b 東京建築アクセスポイント”. 東京建築アクセスポイント. 2023年7月22日閲覧。
  11. ^ a b 『週刊新潮 28(39)(1426);1983・9・29』NDLJP:3378296

外部リンク

[編集]