ドミニカ共和国海軍
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ドミニカ共和国海軍(西:Marina de Guerra Dominicana)は、ドミニカ共和国の海軍。
歴史
[編集]1844年2月27日にハイチから独立を勝ち取った後、海軍が必要となった。当初は3隻のスクーナー、「セパラシオン・ドミニカーナ(Separacion Dominicana)」(旗艦)、「マリア・チカ(Maria Chica)」、「レオノール(Leonor)」が就役する。1844年4月23日、ドミニカ共和国国民会議は海軍の必要性を認め1844年海軍法が施行し海軍が創設される。すでに同年4月15日にはトルトゥゲーロの戦い(en:Battle of Tortuguero)で、フアン・バウティスタ・カンビアーソ提督に指揮されハイチ軍艦6隻[1]を沈めていた。
1965年のドミニカ内戦の際にはクーデターに反対し空軍の支援の下で国立宮殿(Palacio Nacional)を砲撃した。
組織
[編集]海軍参謀総長(Jefe de Estado Mayor de la Marina de Guerra)の下、以下の職位・組織がある。2009年時点で総員4,000人[2]。
- 総司令部
- 参謀次長
- 監察官
海軍参謀本部
[編集]- 人事参謀
- 人事補佐官
- 参謀総長付補佐官
- 補助官
- 部
- 第1部(M-1、人事)
- 第2部(M-2、情報)
- 第3部(M-3、作戦)
- 第4部(M-4、兵站)
- 第5部(M-5、民間問題)
- 第6部(M-6、通信)
- 特別参謀
- 軍艦修理開発局
- 海軍工廠
- 基地管理局
- 組織教義局
- 法務部
- 情報部
- 宗教部
- スポーツ部
階級
[編集]日本語 | スペイン語 | NATO階級符号 | ||||
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士官 | ||||||
海軍中将 | Almirante | |||||
海軍少将 | Vicealmirante | |||||
海軍准将 | Contralmirante | |||||
海軍大佐 | Capitán de Navío | |||||
海軍中佐 | Capitán de Fragata | |||||
海軍少佐 | Capitán de Corbeta | |||||
海軍大尉 | Teniente de Navío | |||||
海軍中尉 | Alférez de Navío | |||||
海軍少尉 | Alférez de Fragata | |||||
海軍士官候補生 | Guardia Marina | |||||
下士官 | ||||||
最先任管理曹長 | Sargento Administración A&C | |||||
曹長 | Sargento Mayor | |||||
軍曹 | Sargento | |||||
伍長 | Cabo | |||||
兵卒 | ||||||
水兵 | Marinero |
主要基地・施設
[編集]- ベインティシエ・デ・フェブレロ海軍基地(Base Naval "27 de Febrero")、サントドミンゴ
- ラスカルデラス海軍基地(Base Naval de Las Calderas)、ペラビア州
装備
[編集]艦艇
[編集]2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
歴代艦艇については「ドミニカ共和国海軍艦艇一覧」を参照。
- Balsam級×2
- アルミランテ・ディディエス・ブルゴス(PA301 Almirante Didiez Burgos) - 1943年
- (PA302 Almirante Juan Alexandro Acosta) - 1943年
- White Sumac級×2
- トルトゥゲーロ(PA203 Tortuguero) - 1944年
- カポティージョ(PA204 Capotillo) - 1943年
- Swiftship 110フィート型×2
- カノプス(CG107 Canopus) - 1984年
- オリオン(CG109 Orión) - 1984年
- ポイント級×3
- アリエス(GC101 Aries) - 1970年
- アンタレス(GC105 Antares) - 1970年
- シリウス(GC110 Sirius) - 1966年
- ベジャトリックス級×4
- プロシオン(GC103 Procion) - 1967年
- アルデバラン(GC104 Aldebarán) - 1972年
- ベジャトリックス(GC106 Bellatrix) - 1967年
- カペラ(GC108 Capella) - 1968年
- Swiftship 35メートル型×2
- アルタイル(GC112 Altair) - 2003年
- アルクトゥルス(GC114 Arcturus) - 2004年
- Damen 1505型×4
- アマル(LR151 Hamal) - 2004年
- ベガ(LR152 Vega) - 2004年
- デネブ(LR153 Deneb) - 2005年
- アカマル(LR154 Acamar) - 2005年
- 警備艇
- 4300型×4
- カストール(LR155 Castor)、ポジュクス(LR156 Pollux)、アトリア(LR157 Atria)、サウラ(LR158 Shaula)
- 32型×4
- エルナト(LR161 Elnath)、ポラリス(LR162 Polaris)、ヌンキ(LR163 Nunki)、(LR164 Dubhe)
- 28型×2
- エニフ(LR159 Enif)、リヘル(LR160 Rigel)
- 汎用揚陸艇(LCU)
- LCU-1600級×1
- (LD31 Neyba Commando)
- 浮ドック
- (DF1 Endeavor)
- Sotoyomo級×1
- (RM3 Enriquillo) - 1945年
- 港内曳船
- 各型×4
- グアロクジャ(RM1 Guarocuya)、グアリオネクス(RM2 Guarionex)、グアロア(RM3 Guaroa)、(RM4 Magua)
- 浚渫船
- 各型×2
- (BD11 Puerto Plata)、サン・ペドロ(BD12 San Pedro)
- 支援艇
- 各型×8
- (LA1 Nizao)、(LA2 Soco)、(LA3 Chavon)、(LA4 Yuma)、(LA5 Cayo)、(LA7 Rio Ozama)、(LA8 Beata)、(LA9 Cayo Levantado)
航空機
[編集]2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
- 回転翼機
脚注
[編集]参考文献
[編集]- Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge
- Jane's Fighting Ships 2011-2012