ドナルド・フーブラ
ドナルド・フーブラ Donald Hoobler | |
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ドナルド・フーブラ(1943年) | |
渾名 | 「フーブ」(Hoob) |
生誕 |
1922年6月28日 アメリカ合衆国 オハイオ州マンチェスター |
死没 |
1945年1月3日 (22歳没) ベルギー フォイ |
所属組織 | アメリカ陸軍 |
軍歴 | 1942年 - 1945年 |
最終階級 | 伍長(Corporal) |
ドナルド・B・フーブラ(Donald B. Hoobler, 1922年6月28日 - 1945年1月3日)は、アメリカ合衆国の軍人。第二次世界大戦中、アメリカ陸軍の第101空挺師団第506落下傘歩兵連隊第2大隊E中隊に所属した。最終階級は伍長。
HBOが制作したTVシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』では、ピーター・マッケイブ(Peter McCabe)が演じた。
経歴
[編集]1922年、オハイオ州マンチェスターにて生を受ける。兄弟は姉が1人と兄が1人いた。1940年、地元のマンチェスター高校(Manchester High School)を卒業[1]。
軍歴
[編集]1940年10月15日、フーブラはオハイオ州兵に入隊する[1][2]。1941年11月、ミシシッピ州キャンプ・シェルビーにて訓練を受けていた折、父の死を受けて州兵を除隊[1]。1942年7月22日、ケンタッキー州フォート・トーマスにて陸軍に入隊。同郷の友人ロバート・レイダー、ウィリアム・ホーヴェル(William Hovell)と共にE中隊の一員となった[1][2]。
第二次世界大戦中、フーブラは第101空挺師団第506落下傘歩兵連隊第2大隊E中隊に所属し[1]、ノルマンディー上陸作戦やマーケット・ガーデン作戦に参加した。
1944年12月にはバルジの戦い最中のバストーニュにいた。その年のクリスマスイブ、フーブラとレーダーは「クリスマスプレゼント」と称して部下の歩哨勤務を肩代わりしている。
フーブラの死因は戦闘外の負傷であった[1][3][4]。1945年1月3日、バストーニュにて携帯していたピストル(ドイツ兵から鹵獲したもの)が有刺鉄線に引っかかって暴発した。銃弾は大腿に当たって主要動脈を切断し、これによる出血多量が直接の死因となりフーブラは死亡した[3][4]。
当時フーブラと同じ小隊に配属されていたデイヴィッド・ケニヨン・ウェブスター上等兵によれば、フーブラは戦争を非常に楽しんでいる風であったという。
埋葬
[編集]遺体は故郷マンチェスターの墓地に埋葬された[1]。
『バンド・オブ・ブラザース』
[編集]TVシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』にもフーブラが登場し、拳銃事故で死亡する場面も再現されている。なお、劇中ではこの拳銃がルガーP08として描かれているが、実際にはM1911ピストル[5]か、ベルギー製.32口径自動式拳銃であったとされる[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g Weyrich, Carleta (April 2007). “Hoobler fights in WWII elite 'Easy Company'”. The People's Defender. 2010年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月6日閲覧。
- ^ a b WWII Army Enlistment Records: on-line NARA Archival Database
- ^ a b Ambrose, p.198.
- ^ a b Brando, Mark. “Episode 7- Breaking Point”. Band of Brothers. 2009年10月6日閲覧。
- ^ Sgt Don Malarkey and Bob Welch, Easy Company Soldier, the Legendary Battles of a Sergeant From World War II's "Band of Brothers"
- ^ p.239, Larry Alexander, In the Footsteps of the Band of Brothers: A Return to Easy Company's Battefields with Sgt. Forrest Guth
参考文献
[編集]- Ambrose, Stephen E. (1992). Band of Brothers: Easy Company, 506th Regiment, 101st Airborne from Normandy to Hitler's Eagle's Nest. Simon & Schuster. ISBN 978-0-7434-6411-6