ドナルド・ウッズ
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ドナルド・ウッズ | |
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1978年撮影 | |
生誕 |
1933年12月15日 トランスカイ(現・南アフリカ共和国東ケープ州) |
死没 |
2001年8月19日(67歳没) ロンドン |
国籍 | 南アフリカ共和国 |
出身校 | ケープタウン大学 |
職業 | ジャーナリスト |
ドナルド・ウッズ(Donald James Woods, CBE、1933年12月15日 - 2001年8月19日)は、南アフリカ共和国のジャーナリスト。イギリス系白人。
来歴
[編集]トランスカイ(現・南アフリカ共和国東ケープ州)出身。ケープタウン大学卒業後、新聞記者となり、1965年からイースト・ロンドンで「デイリー・ディスパッチ」の編集長を務め[1]、アパルトヘイトに批判的な論陣を張る。
その過程で黒人の反アパルトヘイト活動家のスティーヴ・ビコと知り合い、親交を深めるが、1977年にビコが逮捕されその後獄死、ウッズ自身も軟禁された[2]。同年末、妻子と共にレソト経由でロンドンに亡命[3][4]、翌1978年にビコとの交流を描いた著書「ビーコウ アパルトヘイトとの限りなき戦い」(Biko)を発表。これともう1つの著書「トラブルを求めて」(Asking For Trouble)を原作に1987年に映画『遠い夜明け』が制作され[5]、ウッズは妻ウェンディと共に製作顧問を務めた[6]。映画ではケヴィン・クラインがウッズを、デンゼル・ワシントンがビコを演じた。
アパルトヘイト撤廃後の1994年、故国南アフリカに一時帰国、その後はイギリスと南アフリカを行き来しながら若いジャーナリストの養成に尽力した。
2001年8月19日、がんのためロンドンで死去。67歳没[7][8][9]。
著書
[編集]- ビーコウ アパルトヘイトとの限りなき戦い Biko (常盤新平・訳、サンリオ、1980年、のち岩波同時代ライブラリー)
- Woods, Donald (1981). Asking for Trouble: The Autobiography of a Banned Journalist. Atheneum. ISBN 978-0-689-11159-4
- Woods, Donald (1987). South African Dispatches: Letters to My Countrymen. Penguin. ISBN 978-0-14-010080-8
- ドナルド・ウッズのアパルトヘイト問題入門(天笠啓祐・楠瀬佳子共訳、第三書館、1990年)
- Woods, Donald (2000). Rainbow Nation Revisited: South Africa's Decade of Democracy. André Deutsch. ISBN 978-0-233-99830-5
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Williams, Glyn. “The History of the Daily Dispatch”. dispatchlive.co.za. 2015年9月16日閲覧。
- ^ 1978: Newspaper editor flees South Africa. BBC. Retrieved 20 June 2010.
- ^ 1978: Newspaper editor flees South Africa BBC
- ^ Fran Blandy (31 December 2007). “SA editor's escape from apartheid, 30 years on”. Mail & Guardian 18 February 2016閲覧。
- ^ “Stephen Bantu Biko”. South African History Online. 2010年6月15日閲覧。
- ^ 映画のエンディングより。
- ^ “Obituary: Donald Woods”. ガーディアン. (2001年8月20日) 2016年7月11日閲覧。
- ^ “Donald Woods”. デイリー・テレグラフ. (2001年8月20日) 2016年7月11日閲覧。
- ^ “Donald Woods, who cried for freedom, died on August 19th, aged 67”. エコノミスト. (2001年8月23日) 2016年7月11日閲覧。