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ドイツ書籍賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ドイツ書籍賞(ドイツしょせきしょう、:Deutscher Buchpreis)は、2005年に開始されたドイツの文学賞。フランスのゴンクール賞、イギリスのブッカー賞などと並ぶ賞を目指すものとして、ドイツ書籍出版販売取引所組合によって2005年に設立された。ドイツ語で発表された長編小説(Roman)が対象である。毎年各出版社が自社の出版物から最大2作を応募、その中から約20作が最初の候補として8月に発表され(ロングリスト)、さらに6作程度が最終候補作として10月に発表される(ショートリスト)。受賞作の発表は10月中旬のフランクフルト・ブックフェア開催に先立つ月曜日に行なわれる。賞金は2万5000ユーロ。またショートリストに残ったものにもそれぞれ2500ユーロが与えられる。審査委員は2人の作家、4人のジャーナリスト、1人の書籍商によって構成され、書籍・メディア関係者からなるドイツ書籍賞アカデミーによって毎年そのつど選ばれている。

選考過程は各メディアによって数か月にわたり詳細に報じられ、受賞作をはじめ20作あまりの候補作も大きく出版部数を伸ばす。反面、賞の性格について、例えば賞の催しに参加しない著者は辞退と見なされるなど[1]、様々な文学外の基準によって決められる「ベストセラーが欲しい書籍チェーン店のための賞」ではないかというような批判[2]が多くの作家から起こっている[3]

受賞者および受賞作品

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  • 2005年:アルノ・ガイガー 『Es geht uns gut』
  • 2006年:カタリーナ・ハッカー 『Die Habenichtse』
  • 2007年:ユーリア・フランク 『Die Mittagsfrau』
  • 2008年:ウーヴェ・テルカンプ 『Der Turm』
  • 2009年:カトリーン・シュミット 『Du stirbst nicht』
  • 2010年:メリンダ・ナジ・アボーニ 『Tauben fliegen』
  • 2011年:Eugen Ruge 『In Zeiten des abnehmenden Lichts』
  • 2012年:Ursula Krechel 『Landgericht』
  • 2013年:Terézia Mora 『Das Ungeheuer』
  • 2014年 : Lutz Seiler 『Kruso』
  • 2015年 : Frank Witzel 『Die Erfindung der Roten Armee Fraktion durch einen manisch-depressiven Teenager im Sommer 1969』
  • 2016年 : Bodo Kirchhoff 『Widerfahrnis』
  • 2017年 : Robert Menasse 『Die Hauptstadt (The Capital)』
  • 2018年 : Inger-Maria Mahlke 『Archipel』
  • 2019年 : Saša Stanišić 『Herkunft』
  • 2020年 : Anne Weber 『Annette, ein Heldinnenepos』
  • 2021年 : Antje Rávik Strubel 『Blaue Frau』
  • 2022年 : Kim de l’Horizon 『Blutbuch』
  • 2023年 : Tonio Schachinger 『Echtzeitalter』

出典

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  1. ^ Daniel Kehlmann: „Entwürdigendes Spektakel“, Frankfurter Allgemeine Zeitung, 21. September 2008
  2. ^ Wolfram Schütte: „Kritik(er) und der "Deutsche Buchpreis". Zur Verkaufsförderung von deutschsprachiger Literatur“, Titel - Kulturmagazin, 29. September 2008
  3. ^ „Forum: Was taugt die Shortlist zum Deutschen Buchpreis 2008?“ Frankfurter Allgemeine Zeitung, 17. September 2008

外部リンク

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