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ドイツ国鉄03形蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドイツ国鉄03形蒸気機関車
基本情報
運用者 ドイツ国営鉄道
製造所 ボルジッヒクルップヘンシェルシュヴァルツコップ
車両番号 03 001-298
製造年 1930年 - 1938年
製造数 298両
主要諸元
軸配置 2'C1' h2
4-6-2
軌間 1,435 mm
全長 23,905 mm
空車重量 90.4 t (03 001–162)
91.0 t (03 163–298)
運転整備重量 99.6 t (03 001–122)
100.3 t (03 123–298)
動輪上重量 53.0 t (03 001–122)
54.3 t (03 123–298)
先輪 850 mm (03 001–162)
1,000 mm (03 163–298)
動輪径 2,000 mm
従輪径 1,250 mm
軸重 17.7 t (03 001–162)
18.1 t (03 163–298)
シリンダ数 2気筒
シリンダ
(直径×行程)
570 mm × 660 mm (03 001-003)
600 mm × 660 mm (原形)
弁装置 ワルシャート式
ボイラー 直径 2,000 mm
ボイラー圧力 16.0 bar
火格子面積 3.97 m²
全伝熱面積 201.96 m²
過熱伝熱面積 70.00 m²
燃料 石炭
水タンク容量 30 / 32 / 34 m³
制動装置 自動空気ブレーキ
補助ブレーキ
最高速度 120 km/h (03 001–162)
130 km/h (03 163–298)
(一部 140 km/h)
後進 50 km/h
出力 1,450 kW
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ドイツ国鉄03形蒸気機関車(ドイツこくてつ03がたじょうききかんしゃ)は、ドイツ国営鉄道DRG:Deutsche Reichsbahn-Gesellschaft 現:ドイツ鉄道)の標準的な急行旅客用蒸気機関車(制式機関車)である。

概要

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03形蒸気機関車は01形の設計を基に、最大軸重18トンの路線用の急行列車用機関車として開発され、1930年-1938年にかけて298両がボルジッヒクルップヘンシェルシュヴァルツコップの各社により製造された。重量の軽減を図るべく棒台枠の軽量化を行い、ボイラーとシリンダーを小型化した。123号機からポンプが機関車の中心に移動し、163号機からは先輪径が拡大された。

154号機は半球形の煙室扉、先細形の運転席を持つ車体となり、動輪を含む足回り全体を覆うカバーが設置された。193号機は05形の置き換え用に流線型車体を採用し、車体全体を覆うワインレッドの流線型車体と2´3 T 37 St形炭水車を連結した。一時期の204・205号機は動輪の上半分を覆うカバーが試験的に設置された。175・207号機は試験的にレンツ式弁装置を備えていた。

本形式の炭水車は、2'2 T 30、2'2' T 32、2'2' T 34形のいずれかが用いられた。

第二次大戦後

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ドイツ連邦鉄道では1959年時点でも145両の03形機関車が稼動しており、うち62両(005-122号機)は煙室の上に空気と給水ポンプを設置、直径850mmの小径先輪で最高速度120km/h、16両(127-160号機)は中央と後ろの動輪の間に空気と給水ポンプを、直径850mmの小径先輪で最高速度120km/h、そして、67両の機関車(164-296号機)は中央と後ろの動輪の間に空気と給水ポンプ、シェーレンクロッツ・ブレーキ(Scherenklotzbremsen)、直径1,000mmの大径先輪で最高速度130km/hの陣容であった。何れも空気を設置している点が大きな特徴である。

東ドイツ国鉄に帰属した03形のうち、52両が1969年から1972年にかけて燃焼室付きの新型ボイラーに交換されて03形の2000番台を名乗った。

1968年の時点でも45両が残る03形は、同年の形式称号規定変更で003形に改称された。所属機関区と両数の内訳は、ブラウンシュヴァイクに2両、ブレーメン中央駅に6両、ハンブルク・アルトナに13両、フーズムに1両、メンヒェングラートバッハに16両、ウルムに7両であった。003形として残った最後の10両は1971年にウルムに集結し、1972年に残った003 088、131、268号機の3両を最後に営業を退いた。

東ドイツのドイツ国営鉄道(DR)では、86両の03形が使用された。ドイツ国営鉄道では1962年より混合予熱器(de:Mischvorwärmer)を装備した。

03形のポーランドでの形式はPm2(34号まで)で、ワルシャワの鉄道博物館に展示されている。

関連項目

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